macOS Mojave 10.14.4 で Safari のログインフォーム自動送信を無効にする方法
Safari の「自動入力(AutoFill)」機能は、ウェブサイトへのログインやフォーム入力を格段に便利にしてくれる機能です。連絡先情報、クレジットカード番号、ユーザー名とパスワードなど、オンラインフォームで頻繁に入力を求められるデータをあらかじめ保存しておくことができます。
一度データを保存しておけば、ウェブサイトを訪れるたびに同じ情報を打ち込む必要はありません。長く複雑なパスワードやカード情報を覚えておく必要もなく、すべてブラウザが代わりに入力してくれるのです。
ところが、2024年3月にリリースされた macOS Mojave 10.14.4 では、Safari ブラウザにも新たな変更が加えられました。そのひとつが、大きな話題となった「ログインフォームの自動送信(オートサブミット)」機能です。公式のチェンジログでは、Safari が「パスワード自動入力時にウェブサイトへのログインを合理化する」と説明されています。
この改良版の自動入力機能は、クリック操作を減らしてログインをスムーズにすることを目的としています。しかし、すべてのユーザーが歓迎したわけではありません。実際、この新機能によって以下のようなトラブルが発生したという声が多数寄せられました。
- 誤ったログイン — ユーザー名を選択した時点で Safari がログインフォームを自動送信してしまうため、内容を確認する前に誤った情報でログインしてしまうことがあります。
- CAPTCHA エラー — フォームへの入力後に自動送信される仕様のため、画像認証(CAPTCHA)を求めるサイトでは認証が完了する前に送信され、ログインに失敗します。
- アカウントのロック — ログイン失敗を繰り返した結果、アカウントがロックされ、復旧手続きを行わなければアクセスできなくなったケースもあります。
- IP アドレスのブロック — 失敗したログイン試行が重なると、特定のウェブサイトから IP アドレス単位でアクセスを拒否される恐れもあります。
こうした背景から、多くの Safari ユーザーが「ログインフォームの自動送信を止める方法」を探し求めています。
Safari のログインフォーム自動送信を無効にする方法
残念ながら、現時点で Safari の自動送信機能だけをピンポイントで無効化する設定は用意されていません。オートフィル自体はオフにできても、「フォームの自動送信」を止める専用のスイッチは存在しないのです。
そのため、この問題による被害を避けるには、いくつかの回避策を講じることになります。以下に代表的な対処法をまとめましたので、ご自身の環境や使い方に合ったものをお選びください。
なお、いずれかの対処法を試す前に、まず Mac をクリーンアップして、Safari の動作に干渉する可能性のあるキャッシュファイルを削除しておきましょう。「Outbyte macAries」などのクリーニングツールを使えば、キャッシュデータや一時ファイルなどのジャンクファイルをまとめて除去できます。
対処法1:Safari の自動入力機能をオフにする
最もシンプルな解決策は、Safari の自動入力機能そのものを無効にすることです。これにより、過去に保存した情報をもとに Safari がウェブフォームへ自動入力することがなくなります。
ただし、自動入力をオフにすると、今後はすべての情報を手動で入力し直す必要がある点に注意してください。セキュリティ面の安心さと入力の手間、どちらを優先するかをよく検討して判断しましょう。
自動入力機能を完全にオフにする手順:
- Dock または Spotlight 検索から Safari を起動します。
- 画面左上のメニューバーにある 「Safari」 をクリックしてドロップダウンメニューを開きます。
- 「環境設定」 を選択します。
- 設定ウィンドウで 「自動入力」 タブをクリックします(左から3番目、四角形とペンのアイコンが目印です)。
- タブ内に自動入力の各オプションが表示されます。デフォルトではすべて有効になっています。
- 以下の項目のチェックをすべて外してください。
- 連絡先の情報を使用
- ユーザー名とパスワード
- クレジットカード
- その他のフォーム
これで Safari がログインフォームへデータを自動入力することはなくなります。設定を元に戻したくなった場合は、同じ手順で該当項目にチェックを入れ直せば、いつでも再有効化できます。
対処法2:保存済みの自動入力情報を編集・削除する
すべてのサイトで自動入力を無効化するのではなく、「CAPTCHA があるサイト」など特定のウェブサイトだけ除外したい場合は、保存済みのエントリを選択的に削除する方法がおすすめです。削除後は、該当サイトを訪れた際に情報を手動で入力することになります。
自動入力情報を編集する手順:
- 上記の手順1〜4を実行します。
- 編集したいカテゴリの横にある 「編集」 ボタンをクリックします。
- 「削除」 ボタンを押して不要なエントリを消去します。
- ウィンドウを閉じて Safari を再起動し、新しい設定を反映させます。
対処法3:サードパーティ製パスワードマネージャーを導入する
Safari 標準の自動入力機能は手軽ですが、不具合が多いなら思い切ってオフにし、外部のパスワード管理ツールに切り替えるのも有効な選択肢です。
Safari やその他の主要ブラウザに対応したパスワードマネージャーは多数公開されています。安全性・信頼性・操作性のバランスが取れたものを選ぶようにしましょう。
対処法4:別のブラウザを使う
この問題は Safari 固有のものなので、Apple が修正をリリースするまでの間、Google Chrome、Mozilla Firefox、Opera など別のブラウザを利用するという手もあります。日常の作業を妨げずに回避できる、最も手軽な方法のひとつです。
まとめ
自動入力機能は本来、ログインやフォーム入力を高速化・効率化するために搭載されたものです。しかし macOS Mojave 10.14.4 の Safari ではログインフォームの自動送信が原因でトラブルが多発しており、無効化を望む声が増えています。
現状、自動送信だけを止める直接的な設定は存在しませんが、本記事で紹介した4つの対処法を活用すれば、Apple による正式な修正が提供されるまでの間、問題の影響を最小限に抑えることが可能です。
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