Apple「Keynote」を効率的に使いこなす方法|初心者でもプロ級のプレゼンが作れる
プレゼンテーションは学生だけのものではありません。ビジネスの場、会議、ワークショップ、チュートリアルなど、あらゆるシーンで役立ちます。多くの人にとってなじみ深いのはPowerPointですが、Macにはそれに相当する「Apple Keynote」というアプリが存在します。KeynoteはPowerPointのMac版とも言えますが、むしろそれ以上の完成度を誇るツールです。初心者でも、プロフェッショナルで印象的なプレゼンテーションを作成できるのが大きな魅力です。
Keynoteでプレゼンテーションを作成する方法
Keynoteを使えば、ゼロから美しいプレゼンテーションを作り上げることができます。新規プレゼンテーションの作成手順は以下の通りです。
- Finderで検索してKeynoteを起動します。
- アプリが起動したら、テーマを選択します。選べるテーマは豊富に用意されていますが、発表内容に最も合ったものを選びましょう。
- テーマを選ぶと新しいウィンドウが開き、プレゼンテーション作成の準備が整います。
既存のプレゼンテーションを開く方法
すでに作成済みのファイルを開く場合は、以下の手順で行います。
- Finderでファイル名を入力して、目的のプレゼンテーションを探します。
- ファイルを右クリックし、「このアプリケーションで開く」を選択します。
- 「Keynote」を選びます。
PowerPointで作成されたファイルを開くと、一部のフォントが利用できないという警告が表示されることがあります。これはフォントのライセンス(プロプライエタリ)に関する問題によるものです。ただし、Keynoteは不足しているフォントを自動的に代替フォントへ置き換えてくれるため、安心して作業を続けられます。
新しいスライドの作成と追加
Keynoteウィンドウの左側には、すべてのスライドの一覧が表示されます。新規作成した直後はスライドが1枚だけですが、既存ファイルを編集している場合は、これまでのスライドすべてを左側で確認できます。
新しいスライドを追加するには、ウィンドウ左上の「新規(+)」ボタンをクリックするだけです。一覧に新しいスライドが追加されます。スライドの順序を整理したいときは、一覧内でドラッグして上下に移動させれば自由に入れ替えられます。
スライドのデザイン
Keynoteの重要な機能のひとつが「マスタースライド」です。マスタースライドとは、スライドのレイアウトのひな形のこと。切り替え・変更の手順は以下の通りです。
- ウィンドウ上部の「マスター」ボタンをクリックします。
- ドロップダウンメニューから希望のレイアウトを選択します。
- 選択したマスターは、現在表示中のスライドに適用されます。
マスターを選ぶ際は、まずそのスライドに載せるコンテンツを考えることが大切です。スライドには通常、タイトル、サブタイトル、テキスト、箇条書きなどの要素が含まれます。写真や動画を埋め込むことも可能です。さまざまなマスターを使い分けることで、単調になりがちなプレゼンテーションに変化をつけられます。
メディアの読み込み
マルチメディア対応のプレゼンテーションを作る場合も、画像・動画・音楽の挿入はとても簡単です。ファイルをKeynoteに直接ドラッグ&ドロップするだけで完了します。
また、Keynoteウィンドウ上部のメニューから「挿入 > 選択」をクリックしてメディアを読み込むこともできます。
さらに、ウィンドウ右上の「メディア」ボタンを使えば、iPhoto、iTunes、iMovie、Apertureのファイルにも直接アクセス可能です。クリックするとメディアブラウザが開き、プレゼンに使いたいファイルを選べます。あとはファイルをKeynoteへドラッグするだけで追加できます。
インスペクタの活用
写真・音声・動画のほかにも、テキスト、図形、表、グラフ、コメントなどの要素を追加できます。これらのボタンは「マスター」ボタンの横に並んでいます。
インスペクタを使えば、プレゼンテーションのあらゆる設定を細かく調整できます。Keynoteウィンドウ右上のアイコンをクリックして開きましょう。
インスペクタには複数のタブがあり、それぞれが特定の機能に対応しています。主なタブとその役割は以下の通りです。
- 書類インスペクタ: ドキュメント全体に適用される設定を編集できます。たとえば、プレゼン全体で流すBGMの設定はここで行います。
- スライドインスペクタ: スライドに適したトランジション(画面切り替え効果)を選択できます。トランジションは対象スライドの「後」(次のスライドへの移動時)に適用される点に注意しましょう。
- ビルドインスペクタ: スライド上の画像やテキストボックスなどのアイテムにアニメーションを追加できます。
- テキストインスペクタ: 文字色、行間、字間、レイアウトなどを編集できます。ただしフォント自体の変更はここではできず、フォントパネルから行います。
- グラフィックインスペクタ: プレゼン内の図形やグラフィックの追加・編集ができます。
- 配置インスペクタ: オブジェクトの回転、サイズ変更、位置調整ができます。
- 表インスペクタ: 表の各種設定を編集できます。
- グラフインスペクタ: グラフを編集し、より魅力的に仕上げられます。
- ハイパーリンクインスペクタ: スライド内の任意のテキストやオブジェクトにリンクを設定できます。
- QuickTimeインスペクタ: 音声や動画の再生設定を編集できます。
Keynoteをもっと便利に使うためのコツ
ここまでの内容を押さえれば、どんな場面でもプロフェッショナルなプレゼンテーションを作れるようになります。さらにKeynoteを最大限に活用するためのコツをいくつか紹介します。
- パスワード保護: 「ファイル > パスワードを設定」から、プレゼンテーションにパスワードをかけられます。パスワードを2回入力して「パスワードを設定」をクリックしましょう。
- 別形式での書き出し: 発表に別のコンピュータを使う予定がある場合は、ファイルをさまざまな形式で書き出せます。PDF、PowerPoint、QuickTime動画、画像フォルダ、旧バージョンのKeynoteファイルなどに対応しています。「ファイル > 書き出す」から希望の形式を選択してください。
- ファイルサイズの削減: 写真や動画を多用するとファイルは大きくなりがちです。Mac修復アプリでハードディスクの空き容量を確保するか、ファイルサイズを縮小してPCへの負担を避けましょう。両方行うのもおすすめです。サイズ削減は「ファイル > 詳細 > ファイルサイズを減らす」から実行できます。
- YouTubeへの投稿: 上部メニューの「共有」から「コピーを送信」を選択し、「YouTube」をクリックして「次へ」へ進みます。Googleへのサインインを求められるので、サインイン後に「許可」→「送信」をクリックすれば完了です。
プロのヒント: システムトラブルや動作の遅さの原因となるパフォーマンス問題、ジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ脅威がないか、定期的にMacをスキャンしておくと安心です。
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