macOS SierraからHigh Sierraへアップグレードする前に知っておきたいポイント
まだmacOSをSierraからHigh Sierraへアップグレードしていない方は、この記事を読んでよかったと思うはずです。ここでは、SierraからHigh Sierraへの移行をスムーズに行うために役立つ、重要な注意点と実践的なコツをご紹介します。
macOS High Sierraの新機能
macOS High Sierraは、Sierraの改良版とも言えるバージョンです。「Your Mac. Elevated.(あなたのMacが、さらに進化する)」というキャッチコピーの通り、主にソフトウェア面の洗練を目的として開発されました。同時に、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった次世代技術への基盤も整えられています。
High Sierraには数々の改善点が含まれていますが、中でも特に大きな変化といえるのが、以下の4つのアップグレードです。
- 新しい(より優れた)ファイルシステム: 新しいApple File System(APFS)は、Macがデータを処理・管理する仕組みを根本から変えます。64ビットアーキテクチャベースで設計されたAPFSは、最新のフラッシュストレージ技術に最適化されており、従来よりも安全かつ高速に動作します。大量のファイルやフォルダを検索・コピーする際の応答速度が大幅に向上し、システムクラッシュによるデータ破損からもファイルをより確実に保護してくれるようになりました。
- 写真と動画の品質向上: 写真アプリには、ループ再生できるLive Photosや新しい「思い出」カテゴリなど、新機能が追加されました。編集ツールも内蔵されています。動画については、業界標準の新しい圧縮方式「H.265(High Efficiency Video Coding)」に対応し、より滑らかなストリーミング再生が可能になります。
- Safariの高速化: Apple純正ブラウザのSafariは、以前よりもさらに速くなりました。動画の自動再生を自動的にブロックする機能や強化されたプライバシー保護機能により、煩わしい広告も減少します。
- Metal 2への進化: El Capitanで初めて導入されたMetalは、グラフィックス性能を大きく引き上げる数々の機能をもたらしました。High Sierraに搭載されるMetal 2はさらに強力になり、VR(仮想現実)への対応や外部GPU(eGPU)のサポートが追加され、ヘビーゲーマーにとって嬉しい進化を遂げています。
アップデートすべき?判断のためのチェックリスト
High Sierraへのアップグレードは無料であり、これほどの機能強化があるなら迷う余地はないように思えます。とはいえ、まだ決めきれないという方は、以下のチェックリストで判断してみましょう。当てはまる項目が多ければ、アップデートする価値は十分にあります。
プロのヒント: システムの不具合や動作低下の原因となるパフォーマンス問題、ジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威を、事前にMacスキャンでチェックしておきましょう。
- セキュリティとプライバシーをとても重視している
- HDDやFusion Driveではなく、SSDを搭載している
- iPhoneやiPadにiOS 11が入っており、新しいファイル形式で写真や動画を撮影している
- 写真アプリをよく使う
- iCloudを頻繁に利用している
- Macを今以上に快適に使いたい
チェックリストに多く当てはまった方も、まずは少し落ち着いてください。macOS High Sierraをダウンロードする前に、お使いのMacがアップグレードに対応しているかを必ず確認しましょう。
アップグレード前のMacの準備
アップグレードボタンを押す前に、まずはお使いのMacのスペックが新しいmacOSを動作させられるかどうかを確認してください。Sierraが動作しているMacであれば、High Sierraとの高い互換性があります。対応機種は以下の通りです。
- MacBook(2009年後期以降のモデル)
- MacBook Pro(2010年中期以降のモデル)
- MacBook Air(2010年後期以降のモデル)
- Mac mini(2010年中期以降のモデル)
- iMac(2009年後期以降のモデル)
- Mac Pro(2010年中期以降のモデル)
お使いのMacの機種を確認するには、「Appleメニュー > このMacについて」を選択します。開いたウィンドウに、Macの詳細情報が表示されます。
十分なディスク空き容量の確保
AppleはHigh Sierraのアップグレードに最低8.8GBの空きディスク容量を推奨していますが、すべてをスムーズに動作させるには、それ以上の余裕を持たせることが大切です。ギリギリの容量でインストールする場合は、ドライブのクリーンアップを真剣に検討しましょう。インストール自体は問題なく完了しても、一時ファイルやキャッシュ用のスペースが不足していれば、後々トラブルに見舞われる可能性が高くなります。
そのため、macOS High Sierraをダウンロード・インストールする前に、ハードドライブの中身を見直して、不要なファイルを削除または移動しておきましょう。古い一時ファイルやキャッシュファイルも併せて削除するのがおすすめです。作業を効率化したいなら、Mac修復アプリなどのサードパーティ製クリーニングツールを活用すると便利です。ディスクをスキャンして容量を圧迫しているジャンクファイルを検出し、ワンクリックで簡単に削除できます。
Macのバックアップを作成する
OSのアップグレードなど、Macに大きな変更を加える前には、必ずバックアップを作成しましょう。Macに内蔵されたTime Machineを利用できますが、別の外付けデバイスや他のバックアップソフトにも保存しておくことをおすすめします。2種類のバックアップがあれば、万が一片方が破損しても安心できるセーフティネットになります。
macOS High Sierraとアプリの互換性
現在使用している、あるいはアップグレード後も使い続ける予定のアプリがある場合は、macOS High Sierraとの互換性があるか、更新版がすでにリリースされているかを開発元に確認してください。
また、ヘルパーアプリやドライバー、周辺機器やハードウェアが必要とするソフトウェアの互換性も忘れずにチェックしましょう。ユーティリティ類のアップデートが必要になる場合もあります。安全のため、macOS本体をアップグレードする前に、これらをすべて先に更新しておくのが賢明です。
macOS High Sierraは間違いなく優れたアップグレードですが、その恩恵を最大限に受けるためには、お使いのMac本体、ドライブ、そして日常的に使うアプリやソフトウェアを事前にしっかり準備しておくことが何よりも大切です。
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