Windows・Macで外付けドライブをフォーマットする最良の方法とファイルシステムの選び方
macOSとWindowsはどちらも、標準搭載のユーティリティを使ってハードドライブをフォーマットできます。フォーマットというとOSインストール時に行う作業というイメージが強いですが、実際にはそれ以外にもさまざまな理由でフォーマットが必要になることがあります。
たとえば、ストレージデバイスに不具合が発生している場合や、新しく購入した外付けストレージをMacやWindowsパソコンで使えるようにしたい場合などが挙げられます。
この記事では、MacとWindowsそれぞれでストレージデバイスをフォーマットする方法を詳しく解説します。まずは、どのような場面でフォーマットが必要になるのか、代表的なケースから見ていきましょう。
ハードドライブのフォーマットが必要になる主なケース
ストレージデバイスをフォーマットする理由は人それぞれですが、よくあるのは以下のような状況です。
- 🩹 新しい外付けハードドライブを購入し、初期設定して使い始めたい
- 🎁 人から譲り受けたストレージデバイスの中身を消去してから使いたい
- 💾 写真やファイルをすでにパソコンへ移し終えたので、ストレージの空き容量を確保するために中身を消したい
- 👩🏻🔧 ストレージデバイスに不具合があり、正常に動作しない(破損したデータが原因の場合、フォーマットで改善することが多い)
フォーマットの理由が何であれ、作業を始める前にいくつか確認しておくべき点があります。最も重要なのは「どのファイルシステムを使うか」という選択です。次のセクションで詳しく見ていきましょう。
ファイルシステムの選び方
結論から言うと、MacならAPFS(Apple File System)、WindowsならNTFSを選ぶのが基本です。どちらも各OSで最新・高速・安全なファイルシステムだからです。ここからは、もう少し詳しく各ファイルシステムの特徴を見ていきます。
macOSはApple File System(APFS)を、WindowsはNTFSを標準として採用しています。それぞれの特徴や、状況によって検討したいその他の形式について整理しました。
| システム | 概要 |
| NTFS | Windowsの標準的かつ最新のファイルシステム。Windowsで使うならまずこの形式を選びましょう。 |
| APFS | Apple File System。Macのデフォルト形式で、高速かつ効率的。特別な要件がなければこの形式がおすすめです。 |
| Mac OS ジャーナリング | Mac OS拡張(HFS+ジャーナリング)形式。階層型ファイルシステムの整合性を保護します。暗号化や大文字・小文字の区別が不要な場合に選択肢となります。 |
| Mac OS 拡張(ジャーナリング、暗号化) | Mac形式に加えてパーティションを暗号化します。パスワードの設定が必要です。 |
| exFAT | USBメモリや外付けHDDなどの外部デバイスに最適な形式。MacとWindowsの両方で読み書きできるのも大きなメリットです。 |
| HFS+ | APFS登場以前にMacで使われていた形式。現在あえて選ぶ理由はほとんどありません。 |
| FAT32 | 古いファイルシステムで、NTFSに比べて速度・効率ともに劣ります。4GBを超える大きなファイルを扱えないのも難点です。代わりにNTFSかexFATを使いましょう。 |
ファイルシステムの概要がつかめたところで、実際に外付けハードドライブをフォーマットする手順に進みましょう。
Macで外付けハードドライブをフォーマットする方法
macOSには「ディスクユーティリティ」という便利なツールが標準搭載されており、数クリックだけで簡単にストレージをフォーマットできます。「アプリケーション」フォルダから起動するか、Spotlight検索で呼び出してください。メインウィンドウにはストレージデバイスの一覧、デバイスの詳細情報、フォーマットオプションが表示されます。
以下が具体的な手順です。
- フォーマットしたいストレージデバイスをMacに接続します。
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ」を起動します。左側に利用可能なストレージの一覧、右側にディスク管理のオプションが表示されます。ウィンドウ下部には、ディスクの説明、接続タイプ、USBシリアル番号、総容量、書き込みステータス、S.M.A.R.T.ステータス、パーティションマップ方式などの詳細情報も確認できます。

- 左側のリストから対象のストレージデバイスを選択し、「消去」タブをクリックします。「消去」ボタンを押す前に、使用するファイルシステムとボリューム名を選んでおく必要があります。どれを選べばよいか分からない場合は、前のセクションのファイルシステム解説を参考にしてください。

- 外付けハードドライブに名前を付け、フォーマット形式を選択して「消去」をクリックすると、フォーマットが開始されます。デバイスの容量や速度によりますが、完了まで1〜2分ほどかかることもあります。処理が終われば、新しいフラッシュドライブへのファイル転送がすぐに行えます。
以上で完了です。macOSでのフォーマットはシンプルでわかりやすい作業ですね。続いて、Windowsでのやり方を見ていきましょう。
Mac用にフォーマットされたハードドライブをWindowsで使えるようにする方法
Macで使っていた外付けハードドライブは、おそらくApple独自のファイルシステム「APFS」でフォーマットされています。WindowsはAPFSを認識できないため、Windowsで使うには再フォーマットが必要になります。
Windows向けにフォーマットする前に、外付けHDDの中に大事なデータがある場合はバックアップを取っておきましょう。本記事の後半で紹介するDisk Drillの「Byte-to-Byteバックアップ」機能を使えば、無料かつ簡単にデータの保全ができます。
どのフォーマット形式を選べばいいか迷ったら、上記のファイルシステム解説セクションを参考に、外付けHDDの用途に合ったものを選んでください。
Windowsでのフォーマットは、以下のわずかな手順で完了します。
- エクスプローラーを開き、「PC」をクリックします。フォーマットしたいハードドライブがPCに接続されていれば、ここに表示されているはずです。
- 対象のドライブを右クリックし、コンテキストメニューから「フォーマット」を選択します。なお、現在使用中のストレージデバイスはフォーマットできない点に注意してください。フォーマット用のウィンドウが表示されるので、必要なパラメータを指定します。

- 設定を確認して実行すると、フォーマットはほんの数秒〜数分で完了します。

これで、ファイルシステムの知識とMac・Windows両方でのフォーマット方法が身につきました。最後に、万が一外付けHDDのデータを失ってしまったときの対処法を見ておきましょう。
フォーマット済みハードドライブからデータを復元する方法(Mac編)
フォーマット後にデータを失ってしまった場合、あるいは不調な外付けHDDをフォーマットする前にファイルを救い出したい場合は、サードパーティ製のデータ復旧ソフトウェアが非常に役立ちます。
Disk Drillを使えば、パソコンから削除されたファイルであっても復元できる可能性があります。Disk Drillのおすすめポイントは、動作が速くモダンな設計であることに加えて、他の復旧ソフトが見つけられなかったファイルを発見できることが多い点です。
以下ではMacでのデータ復旧手順を紹介しますが、Windowsパソコンでもほぼ同じ流れで操作できます。
- Disk Drillをダウンロードし、Macにインストールします。
- Disk Drillを起動し、失ったファイルを復元したいストレージデバイスをスキャンします。

- スキャンの完了を待ちます。外付けデバイスに保存されているデータ量によっては、ある程度時間がかかることがあります。

- スキャンが完了したら、Disk Drillが検出できたファイルを確認します。
- 復元したいファイルを選択し、青色の「復元」ボタンをクリックします。

これで、Macから削除されたファイルの復元は成功です。すべてのファイルを復元できなかった場合、あるいはそもそも復元自体がうまくいかなかった場合は、デバイスがフォーマット済み(Disk Drillがファイルを発見できる可能性が極めて低い状態)か、デバイス自体が破損している可能性があります。
Disk Drillでも必ずしも全ファイルを取り戻せるわけではありませんが、バックアップがない状況で削除後のデータを取り戻すには、試してみる価値のある最善の手段です。
データ復旧がどうしてもできない場合の対処法
どんなに努力しても、ストレージデバイスからデータを復元できないことがあります。そのような場合は、専門のデータ復旧センターに依頼するのが得策です。プロの技術者なら、一般のソフトウェアでは不可能な復旧に挑戦できます。
たとえばCleverFilesではデータ復旧センターを運営しており、外付けハードドライブを送付すれば調査を行い、データが復元可能かどうかを診断してくれます。
費用は決して安くありませんが、デバイス内のデータがかけがえのないものであれば、十分に検討する価値のある選択肢と言えるでしょう。
おまけ:再フォーマット前にファイルをバックアップしよう
ハードドライブを再フォーマットする前に、大切なデータをバックアップしておきたいこともあるでしょう。そんなときは、Disk DrillのByte-to-Byteバックアップ機能が便利です。
- Disk Drillをダウンロードしてインストールします。
- アプリを起動し、バックアップ先となる外付けハードドライブなどのストレージデバイスを接続します。
- Disk Drillの「Byte-to-Byteバックアップ」セクションに移動します。

- バックアップを作成したいストレージデバイスを選択します。

- バックアップの名前と保存先を指定します。デフォルトの名前をそのまま使っても構いませんし、好きな名前に変更することもできます。
- バックアップの完了を待ちます。
まとめ
外付けハードドライブのフォーマットは、最初は難しそうに感じるかもしれません。しかし、どのファイル形式でフォーマットすべきか、そして具体的にどう操作すればいいかを理解していれば、作業はぐっと簡単になります。
さらに、フォーマット前にバックアップを取っておけば、大切なデータを確実に守ることができます。この記事で紹介した手順を参考に、安心してフォーマット作業を進めてください。
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