Windowsの起動を劇的に速くする方法|標準機能と無料ツールの活用術
1…2…3…あなたのパソコンの起動には何分かかりますか?3分以内で収まっていれば良いのですが、それを超えているという声も珍しくありません。パソコンは起動時に非常に多くの処理を行っており、私たちはそれを当たり前のこととして忘れがちです。しかし、不要なソフトのせいで起動を重くしているのは、他でもないユーザー自身かもしれません。
必要なプログラムであっても、起動時に立ち上げる必要はないものはたくさんあります。この記事では、起動時間を最小限に抑えてすぐに作業へ取りかかれるようになる、実践的な対処法と便利な無料ツールを詳しく解説します。
手軽にできる対処法
- MSConfig:不要なプログラム・サービスの自動起動を無効化する
- サービスの起動を遅延させる
- デバイスマネージャー:未使用のドライバーを無効化する
MSConfig(システム構成)で不要なプログラムとサービスの自動起動を止める
最初に確認すべきは「何が起動時に立ち上がっているのか」です。これはサードパーティ製ツールを使わなくても、Windows標準機能だけで確認できます。Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開きましょう。
続けて「msconfig」と入力します(Microsoft Configurationの略)。「スタートアップ」タブをクリックすると、左側にチェックボックス付きの項目がずらりと並びます。チェックが入っているものが、起動時に自動で立ち上がるプログラムです。
正直に言えば、チェックを外すのに不安を感じる方もいるでしょう。そこで、何を残し、何を自動起動から外すべきかを判断するための目安を紹介します(あくまで電源投入時の自動起動を止めるだけなので、パソコンからアンインストールされるわけではありません)。
- パソコンメーカー名(ASUS、HP、Acer、東芝など)が付いた項目はそのまま残す
- Microsoft関連の項目は残す
- IntelやAMD関連の項目は残す
- ドライバーと明記されている項目は残す
上のスクリーンショットで言えば、「Intel Common User Interface」は重要そうに見えますし、実際に重要なので触らないでおきましょう。また、「Synaptics Pointing Device Driver」や「IDT PC Audio」といったドライバー類は、名前を見れば役割が一目瞭然です。「Microsoft Security Client」(セキュリティソフト関連)も起動しておいて損はありません。
これらを外さないようお勧めするのは、誤ってパソコンに不具合を起こしてほしくないからです。自分が何をしているかを理解した上で、PCメーカー製ソフトの常駐を望まないのであれば自由に外して構いません。ただしリスクが伴うことは忘れないでください。
なお、「スタートアップ」タブの左にある「サービス」タブでも同様の操作が可能です。こちらはそこまで重要ではありませんが、常駐の必要がないサービスが分かっているなら無効化できます。迷ったら、ウィンドウ左下の「すべてのMicrosoftサービスを隠す」にチェックを入れると安心です。
最後に「適用」をクリックし、再起動の指示に従いましょう。厳密には必須ではありませんが、安全のため再起動しておくことをお勧めします。
サービスの起動を遅延させる
不要なプログラムの自動起動を止めただけでも、起動速度の改善に気づいたかもしれません。さらに改善したいなら、サービスの起動タイミングをずらすという手法があります。時間差をつけて起動させることで、起動直後のシステム負荷を分散できるのです。
MSConfigが開いている状態なら「ツール > コンピューターの管理 > サービスとアプリケーション > サービス」へ進みます。または、スタートメニューの検索ボックス(ランチャーツールのLaunchyなどでも可)に「services」と入力してもOKです。
ここでも慎重な操作が求められますが、すぐに必要ないサービスだと分かっているなら、該当サービスを右クリックして「プロパティ」を開き、「全般」タブのドロップダウンメニューから「自動(遅延開始)」を選択すれば遅延させられます。
デバイスマネージャーで未使用のドライバーを無効化する
デバイスマネージャーを開くには、スタートメニューの検索ボックスに「device manager(デバイス マネージャー)」と入力して起動します。未使用のドライバーが大量に見つかることは稀ですが、1〜2個見つかることもあります。小さな改善の積み重ねが起動時間短縮につながります。もちろん、慎重な操作が大前提です。
筆者のスクリーンショットでは、ワイヤレスアダプターを右クリックして「無効」にカーソルを合わせていますが、これはデモ目的です。実際にワイヤレスドライバーを無効化するのは避けましょう。ただし、使っていないものに気づいたら無効化してみてください。変化を実感できるかもしれません。
活用できる便利ツール
- スタートアップ管理・計測ツール
- Soluto
- BootRacer
- BootTimer(提供終了)
- MSConfigの代替ツール
- Autoruns
- Revo Uninstaller
- CCleaner
- System Ninja
- その他のツール
- Autologon
ご覧の通り、使えるツールはかなり豊富です。組み合わせて使うものもあれば、単体で十分なものもあります。多くはMakeUseOfでも何らかの形で取り上げられています。なお、古い記事で紹介された一部のツール(Soluto、BootTimerなど)は、現在は提供が終了している場合がある点にご注意ください。
SolutoでPCの状態を診断する
SolutoはMakeUseOfでも繰り返し取り上げられた、非常にシンプルなツールです。ダウンロードして実行するだけで、あとは自動的に診断してくれます。その後パソコンを再起動すれば、現在の状態や状況の分析が行われます。しかも、スタートアップ以外の項目までもチェックしてくれるのが魅力です。
以下は、実際に表示される画面の一例です。
BootRacer&BootTimerで起動時間を計測する(提供終了)
Solutoも起動にかかる時間を記録できますが、別のツールで念押し計測したい場面もあるでしょう。それがBootRacerとBootTimerです。BootRacerの方がランキング機能がありインターフェースも洗練されていますが、基本的な機能は以前紹介したBootTimerと同じものです。
MSConfigの代替ツール:Autoruns、Revo Uninstaller、CCleaner、System Ninja
一見するとMSConfigの代替には思えないかもしれませんが、どれも代用できます。メリットは何でしょうか?普段からこれらのアプリを使っているなら、既に開いているついでにスタートアップを調整できて便利だからです。さらに、MSConfigへのアクセス方法を忘れてしまっても、これらのツールがあれば問題ありません(もちろん検索すれば方法は分かりますし、この記事を読み返してもいいのですが…)。
AutorunsはSysinternals製(現在はMicrosoft傘下)のツールです。タブが大量に並んでおり、インターフェースはやや扱いづらい印象ですが、探すべきは「Logon」タブです。デフォルトでは下段右から2番目、「Everything」と「Explorer」タブの間にあります。
スタートアップ管理において、これがMSConfigの代替として最有力のツールです。加えて「Boot Execute」「Services」「Scheduled Tasks」など、起動に影響を与えうる便利なタブも数多く備えています。
Revo Uninstallerの主目的はアプリケーションのアンインストールであり、その用途においては優秀なソフトです。特に、ブロートウェア(不要なおまけソフト)の一掃に役立ちます。起動中のプログラムを眺めていると、「もう必要ない」「そもそもどうやってインストールされたのだろう?」というものに気づくことがあります。そんなときこそRevo Uninstallerの出番です。
Revo Uninstallerを使うと、MSConfigや他のツールよりもスタートアップ項目の表示数が少ないことに気づくかもしれません。これは、システムドライバーなど重要な要素を誤って無効化してしまうリスクを排除しているためだと考えられます。
CCleaner……説明は不要ですね。優秀なソフトです。レジストリクリーニングや一時ファイル削除機能で最もよく知られていますが、実はスタートアップマネージャーも搭載しています。このリストを見た時点で、予想していた方も多いでしょう。
上の画像の通り、「ツール」→「スタートアップ」を選ぶだけという手軽さです。Internet ExplorerやFirefox向けの起動項目の確認に加え、予約タスクやコンテキストメニューの管理までできるのが嬉しいところです。
System Ninjaは筆者にとって比較的新しいツールでした。CCleanerに近い位置づけのソフトで、こちらにもスタートアップマネージャーが備わっています。
System Ninjaのお気に入りポイントは?多機能であることはもちろん、なんといっても忍者テーマ!それに、ユーザーインターフェースも洗練されていて、広告表示が一切ないのも快適です。
Autologonでログイン処理を完全にスキップする
Autologonは非常にシンプルで、確実に動作します。起動時間の一部は、実は単なるログイン処理の時間です。Autologonを使えば、このログインを簡単にオン/オフできます。小型のプログラムを実行するとログイン資格情報の入力を求められるので、有効化すれば次回の起動からログインが不要になります。
もちろん、セキュリティ上のリスクはあります。パソコンが置かれる環境にいる人々を信頼できるかどうかは、各自で判断してください。
スタートアップ直接ではないが役立つツール
- PC Decrapifier
- Process Explorer
Revo Uninstallerの項目で「不要なプログラムを見つける」という話をしましたが、PC Decrapifierもその作業を助けてくれるツールです。Revo Uninstallerも好きですが、PC Decrapifierはチェックリスト形式のインターフェースで複数のプログラムを一度に選択してアンインストールできる点が優れています。個別のアンインストール処理自体は必要ですが、案内が次々と表示されるため、いちいち次のアンインストール対象を探しに行く手間がありません。
Process Explorerは、Windows標準のタスクマネージャーを置き換えるアプリケーションです。詳細な統計情報やツールが充実しており、起動時に紛れ込んだ不要なタスクを即座に強制終了できます。スタートアップから除外した後に再起動を待たずに変更を反映させたいときにも、非常に重宝します。
結論:今後のプログラムがスタートアップに紛れ込むのを防ぐ
スタートアップを整理したら、今度はその状態を維持することが大切です。少なくとも相対的には。除去が必要な項目が今後も現れることは避けられないため、週次または月次のメンテナンスを習慣にしましょう。定期的に行っていれば大きな問題にはなりません。もちろん、ソフトのインストール頻度によっても変わってきます。慎重にインストールしていても、多くのソフトにはスタートアップ登録を拒否するオプションが用意されていません。いちいち解除しに行くのは面倒ですし、勝手すぎて敬遠したくなるところです。
とはいえ、実際には単に設定を見逃してスタートアップに追加してしまうケースが most 多いのではないでしょうか。もっと悪いケースでは、インストールした本命のソフトに、おまけの「ブロートウェア」的なプログラムが一緒に紛れ込むこともあります。心当たりのある方は、MakeUseOfの記事「ジャンクなしでフリーソフトを安全にインストールするためのシンプルなチェックリスト」をぜひ参照してください。こうしたポイントをより詳しく解説しています。
あなた独自の起動高速化のコツはありますか?ぜひコメントで教えてください!
画像クレジット:Slug With Computer via Shutterstock
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