すべての技術者に必要な低コストツール集――30ドルで揃うテックサポート道具箱
初めてITの仕事に就いてから10年の月日が流れました。その間、パソコン、ハードディスクドライブ、プリンターなど、企業のハードウェアに発生するトラブルを解決するうえで欠かせない、数々のツールを収集してきました。現在は完全にフリーランスとして働いていますが、突発的な問題に素早く対処できるよう、今でも便利なデバイスやガジェットの一式を手元に置いています。
今回は必携ハードウェアのリストをご紹介します。成功するデスクトップサポート技術者の仕事は「知識50%、人柄30%、効率20%」と言われることがありますが、それと同様に重要なのが、こうしたツールが驚くほど手頃な価格で揃うという点です。テックサポート用の道具箱を作るのに必要な金額はわずか30ドル程度。これだけで、現場で起こる問題の大半をその場で解決できるようになります。
基本となる道具
あなたの道具箱には何が入っていますか?まずはドライバー、そしてペンチやニッパーがあるはずです。これらはITサポートキットの土台となりますが、さらに以下のアイテムを追加しましょう。
- USBメモリ(容量4GB以上)
- USB接続SDカードアダプター(非常に安価で購入可能)
- LANケーブル圧着工具(クリンピングツール)
- トルクスドライバー
さらに、予備のLANケーブル、クロスケーブル、そしてさまざまな接続端子に対応した変換アダプター付きUSBケーブルも常に持ち歩くことをおすすめします。
ハードディスクの復旧
ハードディスクの復旧作業では、データ復旧に適した環境のPCへデバイスを接続するだけで、思わぬ時間を取られてしまうものです。
幸い、古いIDEリボンケーブル接続のデバイスや、比較的新しいSATAハードディスクを、PCやノートパソコンのUSB 2.0ポートに直接接続できる、実用的かつ低価格なツールが多数販売されています。
対応範囲を広げるなら、古いノートパソコン用ハードディスクに採用されていた小型IDEコネクター向けのアダプターも入手しておくと安心です。
ノートパソコンのマザーボード診断
ノートパソコンはトラブルの原因特定が難しい機器です。ハードディスクの故障やマザーボード・CPUの過熱であれば、ある程度の調査で見分けることもできますが、わずか数千円で購入できる各種診断ツールを無視するのは得策ではありません。
こうした便利な診断カードには、パラレルポートやUSBに接続するタイプのほか、空きメモリスロットに直接挿して使うタイプ(上の画像の製品など)があります。
製品付属のマニュアルに従えば、小型LEDに表示されるコードを読み取ることで、故障箇所を特定できます。
プリンターのトラブルと紙詰まりの解決
デスクトップサポート技術者を悩ませる最大の問題の一つが、あの忌まわしいプリンターの紙詰まりです。多くの場合、複数の要因が同時に重なって発生します。
場合によってはメーカー修理送り、あるいは廃棄という結末になりかねませんが、実は簡単に対処できる方法がいくつかあります。たとえばエアダスターを使えば、内部のほこりを吹き飛ばすことで今後の紙詰まりを防げます。また、「ラベルシートを常時電源オンのプリンターに入れっぱなしにしない」というルールを利用者に説明してみるのも有効です(ただし、残念ながら聞き入れられることは少ないでしょう)。電源の入ったプリンター内部の熱でラベルの糊が緩み、印刷の際に剥がれて詰まりの原因になるからです。
より効果的なのは、利用者のエコロジー意識に訴えかけて、「パソコンと同じように、プリンターも夜間は電源を切りましょう」と伝える方法です。プリンターのトラブルの50%以上は、一度電源を切って冷ましたうえでの再起動(コールドスタート)で解決できます。これは決して見逃せないポイントです。
ソフトウェアも忘れずに!
優れたガジェット類に加えて、役立つソフトウェア一式も用意しておきましょう。データ復旧用のLinux Live CD、仮想マシン環境(柔軟性の高いVirtualBoxがおすすめ)、WinDirStatのようなディスク容量解析ツールなどが挙げられます。さらに、Piriform Recuvaといったファイル復旧ソフトも見逃せません。
加えて、PCAnywhere、GotoMyPC、LogMeInなどの定番リモートアクセスサービスのアカウントを取得しておくこと、そしてUSBメモリにはポータブルアプリケーションを一式インストールしておくことも重要です。
あとは道具箱を用意するだけ!
ポケットの多いジャケットや、広いグローブボックスのある車をお持ちかもしれませんが、これらの機器をそういった場所に保管するのはおすすめできません。実際、適切な保管ケースだけが、この記事で紹介した他のどのツールよりも高くつく可能性があります。
理想のケースとは、光学ディスク、ケーブル、そしてさまざまな工具を、快適かつ安全に、静電気からも保護して収納できるものです。ここは慎重に選びましょう。適切なケースさえ手に入れば、PC関連のトラブル解決に必要な道具すべてに、いつでもすぐアクセスできるようになります。
この記事で紹介しきれなかったお気に入りのツールはありますか?ぜひコメント欄で教えてください。
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