【Excel 2010/2016】シート全体をロックせずに特定のセルだけを保護する方法
Excelは機密性の高いデータや重要な業務データを扱う場面で広く活用されており、情報を適切に保護することは欠かせません。しかし、シート全体に編集制限をかけるのではなく、「必要なセルだけ」を守りたいケースも少なくありません。本記事では、Excel 2010および2016において、シート全体を保護せずに個別のセルを保護する方法を、目的別にわかりやすく解説します。

Excelでは、ワークシート内のすべてのセルをまとめてロックできるだけでなく、特定の行・列・セルだけを選んで保護することも可能です。この機能を活用すれば、保護レベルを柔軟にコントロールできます。それでは、具体的な手順を見ていきましょう。
クイック回答:基本の手順
シート全体を保護モードにせずにセルを保護するには、以下の手順に従います。
- 対象のワークシートを開き、Ctrl + Aキーですべてのセルを選択します。
- シート上で右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。
- 「保護」タブで「ロック」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
- 画面左下のシート名タブをクリックします。
- 「シートの保護」を選択し、パスワードを設定します。
注意:以下で紹介する方法は、Excel 2010とExcel 2016の両方で共通して利用できます。
方法1:ワークシート内のすべてのセルを保護する
勝手な変更からワークシート全体を守りたい場合に最適な方法です。手順は以下の通りです。
- Excelで対象のワークシートを開き、Ctrl + Aキーですべてのセルを選択します。
- シート上の任意の場所を右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。

- 「保護」タブに切り替えます。
- 「ロック」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

- 画面左下にあるシート名タブをクリックします。
- 「シートの保護」オプションを選択します。

- 任意のパスワードを入力し、他のユーザーに許可する操作を選択します。

- 「OK」をクリックします。
- 確認のため、設定したパスワードをもう一度入力します。
以上で、シート全体を完全にロックした状態にすることなく、セルへの不正な変更を防ぐことができます。
関連記事:Excelのブック保護の種類について解説
方法2:特定のセルだけを保護する
同僚とワークシートを共有し、一部のセルのみ編集を許可したい場合に便利な方法です。対象のセルにパスワード保護をかける手順は以下の通りです。
- Excelを起動し、保護したいセルがある対象ブックを開きます。
- Ctrl + Aキーですべてのセルを選択します。
- シート上で右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。

- 「保護」タブを開きます。
- 「ロック」のチェックを外し、「OK」をクリックします。

- 次に、ドラッグ操作で保護したいセル・行・列を選択します。
- 選択範囲上で右クリックし、「セルの書式設定」をクリックします。

- 「保護」タブで「ロック」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックします。
- リボンの「校閲」タブをクリックします。

- 「シートの保護」をクリックし、パスワードを入力します。
これで、指定したセル以外は自由に編集でき、重要なセルだけがしっかり保護されます。
方法3:数式が入力されたセルを保護する
数式セルの保護は、通常のセルロックとは少し手順が異なります。以下の手順に従ってください。
- ドラッグして対象のセル範囲を選択します。
- 選択範囲を右クリックし、「セルの書式設定」を選択します。
- 「保護」タブを開きます。
- 「ロック」のチェックを外し、「OK」をクリックします。

- 「ホーム」タブのリボンから「検索と選択」アイコンをクリックします。
- 「ジャンプ」を選択します。

- 「数式」を選択して「OK」をクリックします。これで、数式が入力されたセルだけが自動的に選択されます。
- シート上で右クリックし、再び「セルの書式設定」ウィンドウを開きます。
- 「ロック」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
- 「校閲」→「シートの保護」の順にクリックします。

- 任意のパスワードを入力し、許可する操作を選択します。
- 「OK」をクリックして完了です。
関連記事:Excelファイルを行単位で複数のファイルに分割する方法
Excel 2007ファイルにパスワードを設定する方法
ファイルの変更を許可された人だけに限定したい場合は、ファイル自体にパスワードを設定しましょう。最初は難しく感じるかもしれませんが、以下の手順で簡単に実現できます。
方法1:「ドキュメントの暗号化」を使用する
- パスワードで保護したい対象のExcelファイルを開きます。
- 画面左上のOfficeアイコンをクリックします。
- 左側のメニューから「準備」を選択します。
- 「ドキュメントの暗号化」をクリックします。

- 表示された欄に任意のパスワードを入力します。
- 「OK」をクリックして完了です。
方法2:「名前を付けて保存」から設定する
- PC上で対象のExcelファイルを開きます。
- 画面左上のOfficeアイコンをクリックします。
- 「名前を付けて保存」をクリックします。

- ダイアログ下部の「ツール」ドロップダウンをクリックします。
- 「全般オプション」を選択します。
- 任意のパスワードを入力します。
注意:同じ画面の下にある項目から、編集を制限するためのパスワード(書き込みパスワード)を追加で設定することも可能です。
- 「OK」をクリックして完了です。
関連記事:誰もが知っておくべきMS Excelの10個の関数
シート全体を保護せずにセル単位で保護する方法をマスターすれば、データ管理の自由度が高まり、チームでの共同作業もスムーズになります。数式の保護、意図しない変更の防止、機密情報の安全な保管など、さまざまな場面で役立つテクニックです。ご不明な点があれば、コメント欄でお気軽にお知らせください。内容を確認のうえ、追加のサポートをご案内いたします。
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