Windows 10でISPによるサイトブロックを回避する9つの対処法
私たちが日常的に利用しているインターネット接続は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)によって管理・提供されています。ISPとは、インターネットへのアクセス、利用、参加のためのサービスを提供する組織のことであり、営利企業、コミュニティ所有型、非営利団体、個人所有など、さまざまな形態で運営されています。
ISPは、任意のウェブサイトをブロックすることが可能です。その背景には、以下のような理由が考えられます。
- 国の当局が、有害なコンテンツを含む恐れのある特定のサイトについて、国内でのブロックをISPに指示している
- ウェブサイトに著作権侵害の疑いのあるコンテンツが含まれている
- ウェブサイトの内容が国の文化、伝統、信念に反している
- ウェブサイトがユーザー情報を金銭と引き換えに販売している

理由が何であれ、「どうしてもあのサイトにアクセスしたい」と思うことはあるでしょう。では、それは実際に可能なのでしょうか?
結論から言えば、政府のインターネット統制など何らかの理由でISPにブロックされたサイトであっても、アクセスすることは可能です。しかも、ここで紹介する方法は合法であり、サイバー犯罪関連法令に違反することはありません。それでは、具体的な対処法を見ていきましょう。
ISPによるサイトブロックを解除する9つの方法
1. DNSを変更する
DNSとは「ドメインネームサーバー(Domain Name Server)」の略称です。ブラウザにウェブサイトのURLを入力すると、その情報はまずDNSへ送られます。DNSはいわば「コンピュータ用の電話帳」のような役割を果たし、URLに対応するIPアドレスを返すことで、コンピュータがどのサイトを開けばよいかを認識できるようにしています。
つまり、ウェブサイトを開くうえで鍵となるのがDNS設定であり、デフォルト状態ではこの設定はISPによって管理されています。そのため、ISPは任意のサイトのIPアドレスをブロック・削除でき、ブラウザが必要なIPアドレスを取得できないと、該当サイトは表示されなくなります。
そこで、ISPが提供するDNSを、GoogleパブリックDNSなどの公開DNSへ変更すれば、ブロックされたサイトにもアクセスしやすくなります。手順は以下の通りです。
- Windowsの検索バーに「設定」と入力して開きます。

- 「ネットワークとインターネット」をクリックします。

- 「ネットワーク設定の変更」の項目にある「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。

- 使用中のアダプターを右クリックすると、メニューが表示されます。
- メニューから「プロパティ」を選択します。

- 表示されたダイアログボックスで「Internet Protocol Version 4 (TCP/IPv4)」を選択します。

- 「プロパティ」ボタンをクリックします。

- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択します。

- 「優先DNSサーバー」に 8.8.8.8 と入力します。

- 「代替DNSサーバー」に 8.8.4.4 と入力します。

- 「OK」をクリックして完了です。
以上の手順が完了したら、ブラウザを開いて、以前ブロックされていたサイトにアクセスできるか確認してみてください。改善しない場合は、次の方法を試しましょう。
2. URLの代わりにIPアドレスを使う
ISPがブロックできるのは、基本的にウェブサイトのURL(ドメイン名)だけであり、IPアドレスそのものまで遮断できるとは限りません。したがって、対象サイトのIPアドレスが分かれば、URLの代わりにそのIPアドレスをブラウザに入力することでアクセスできる可能性があります。
この方法を使うには、開きたいサイトのIPアドレスを把握しておく必要があります。オンラインツールで調べることもできますが、最も確実なのは、システム標準のコマンドプロンプトを利用する方法です。
- 検索バーから「コマンドプロンプト」を開きます。

- 表示されたメニューから「管理者として実行」を選択します。
- 「はい」をクリックすると、管理者権限のコマンドプロンプトが起動します。

- 以下のコマンドを入力します。
tracert + IPアドレスを知りたいURL(https://www は除く)
例: tracert google.com
- コマンドを実行すると、結果が表示されます。

- 表示されたIPアドレスをコピーし、ブラウザのアドレスバーに貼り付けてEnterキーを押します。
これで、ISPによるブロックを回避してサイトへアクセスできるはずです。
3. 無料の匿名プロキシ検索エンジンを利用する
匿名プロキシ検索エンジンとは、あなたのIPアドレスを隠すために使われるサードパーティ製のサイトのことです。この方法は安全性の面で不安が残り、接続速度も大幅に低下しますが、IPアドレスを隠すことで、ISPにブロックされたサイトへのアクセス手段になります。Hidesterやhide.meなど、人気のプロキシサイトをいくつか利用できます。
プロキシサイトを用意したら、ブラウザにその設定を追加する必要があります。Chromeに追加する手順は以下の通りです。
- Google Chromeを開きます。

- 画面右上の縦に並んだ3点アイコンをクリックします。

- メニューから「設定」を選択します。

- ページを下にスクロールし、「詳細設定」をクリックします。

- 「システム」セクション内の「プロキシ設定を開く」をクリックします。

- ダイアログボックスが表示されたら、「LANの設定」をクリックします。

- ポップアップウィンドウが開いたら、「LANにプロキシサーバーを使用する」のチェックボックスにチェックを入れます。

- 続けて、「ローカルアドレスにはプロキシサーバーを使用しない」にもチェックを入れます。

- 「OK」ボタンをクリックして完了です。
以上でプロキシ設定がChromeに反映され、ブロックされていたサイトへアクセスできるようになります。
4. 専用ブラウザや拡張機能を使う
Operaブラウザには、内蔵VPN機能が搭載されており、ブロックされたサイトへ比較的簡単にアクセスできます。通信速度は決して速いとは言えず、セキュリティ面でも完璧ではありませんが、ISPのファイアウォールを通過する手段としては有効です。
一方、Chromeのように信頼性の高いブラウザを使いたい場合は、Chromeウェブストアから拡張機能ZenMateをダウンロードするのがおすすめです。ZenMate拡張機能をインストールして無料アカウントを作成すれば、ZenMateのプロキシサーバー経由で、ISPにブロックされたサイトを閲覧できます。手順も非常にシンプルで、無料で利用できる点も魅力です。
注意: ZenMateはOperaやFirefoxなど、他のブラウザにも対応しています。
5. Google翻訳を活用する
Google翻訳を使うのも、ISPによる制限を回避するための便利なテクニックの一つです。
- Google Chromeを開きます。

- アドレスバーで「Google翻訳」を検索すると、以下のようなページが表示されます。

- テキスト入力欄に、ブロック解除したいサイトのURLを入力します。

- 出力欄で、結果を表示したい言語を選択します。
- 言語を選択すると、出力欄のリンクがクリック可能な状態になります。
- そのリンクをクリックすると、ブロックされていたサイトが開きます。
このようにGoogle翻訳を経由することで、ISPによるブロックエラーを回避できます。
6. HTTPSでアクセスする
この方法はすべてのブロック済みサイトで有効とは限りませんが、試してみる価値は十分にあります。やり方は非常にシンプルで、ブラウザのアドレスバーでURL先頭の https:// を https:// に書き換えてアクセスするだけです。暗号化された接続経由になることで、ISPによる制限を回避できるケースがあります。

7. ウェブサイトをPDFに変換する
ブロックされたサイトへアクセスするもう一つの工夫として、オンラインサービスを使ってサイト全体をPDFに変換する方法があります。変換後は、サイトのコンテンツすべてをPDF形式で閲覧でき、印刷にも適した見やすい形で内容を読むことができます。
8. VPNを使う
最も確実かつ総合的な方法をお探しなら、仮想プライベートネットワーク(VPN)の利用がおすすめです。VPNの主なメリットは以下の通りです。
- 国内でブロックされているほぼすべてのサイトにアクセスできる
- 通信が暗号化され、プライバシーとセキュリティが向上する
- 帯域幅の制限を受けずに高速通信を楽しめる
- ウイルスやマルウェアからの保護効果も期待できる
唯一のデメリットはコストです。多くの信頼できるVPNは有料であり、一定の費用がかかります。とはいえ、市場には多種多様なVPNサービスが存在するため、自分の用途や予算に合わせて自由に選べます。
ISPによるブロック回避に使える代表的なVPNサービスは以下の通りです。
- CyberGhost VPN(2018年の最高評価VPNサービスとされる)
- Nord VPN
- Express VPN
- Private VPN
9. 短縮URLを使う
意外に思われるかもしれませんが、短縮URLを利用することでも、ブロックされたサイトにアクセスできる場合があります。手順は簡単で、アクセスしたいサイトのURLをコピーし、任意のURL短縮サービスに貼り付けて短縮リンクを生成するだけです。あとは、元のURLの代わりにその短縮URLを使ってアクセスしてみてください。
関連記事: ブロック・制限されたサイトに無料でアクセスする方法
まとめ
今回は、Windows 10環境でISPによってサイトがブロックされた際の対処法として、DNS変更、IPアドレス直打ち、プロキシ、専用ブラウザ・拡張機能、Google翻訳、HTTPS、PDF変換、VPN、短縮URLの9つの方法を紹介しました。状況に応じて使い分ければ、ISPにブロックされたサイトへのアクセスやブロック解除が十分に可能です。ぜひ参考にしてみてください。
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