Windows 11でWindows Defenderが更新できない(0x80070643エラー)原因と対処法
Windows 11 プレビュービルド(22000.160)を使用している多くのユーザーから、Windows Defenderが更新できず、最新のマルウェア対策定義を取得できないという問題が報告されています。システムには0x80070643エラーが表示され続けます。調査の結果、このトラブルの原因としていくつかの可能性があることが判明しました。最も可能性の高い原因は以下の通りです。
Windows Defenderが更新できない:考えられる原因
- Windows Update(WU)コンポーネントの破損:WUコンポーネントの一部または複数に破損が生じている場合は、Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行し、その指示に従うのが最も効果的です。
- Windows Updateの部分的な破損:この場合、一部の更新は正常に完了する一方、別の更新が失敗することがあります。セキュリティ更新プログラム(特にWindows Defenderの更新)だけが何らかの理由で実行できず、他の種類の更新は問題なく完了するケースも報告されています。この場合は、Microsoft Update Catalogを使って必要な更新を手動で適用してみてください。
- Windows Updateの依存関係の破損:3つの中で最も深刻な問題です。すべての更新で同じエラーが表示され、更新がまったく機能しない場合、Windows Updateの管理や動作に関わるシステムファイルが破損していることを意味します。この場合は、Windowsの修復インストール(個人データを残したままOSを再インストール)を行うのが最善策です。
どの問題に該当するのかを特定するのは難しいため、3つの方法を順番に試していくとよいでしょう。いずれかの方法で問題が解決するはずです。以下に各解決策の手順をまとめました。
方法1:Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する
まず試すべきはWindows Updateのトラブルシューティングツールの実行です。Windows自身の機能で問題を解決できるのであれば、このツールが自動的に対応してくれます。ツールが行う処理は、ユーザーが手動でも実行できるものばかりですが、何をすればよいか分からない方にとっては便利な自動アシスタントとなります。
注意:この操作で必ず問題が解決するとは限りません。ただし、Windows Updateコンポーネントの破損が原因でWindows Defenderが更新されていない場合は、トラブルシューティングツールが有効に機能する可能性があります。実行して指示に従ってください。
- Windows + Iキーを押すか、スタートボタン(Windowsロゴ)→設定(歯車アイコン)の順にクリックして、Windows 11の設定を開きます。
- 設定が開いたら、「システム」を選択し、「トラブルシューティング」をクリックします。
- リストから「その他のトラブルシューティングツール」を選択し、「Windows Update」の行にある「実行」ボタンをクリックします。
- トラブルシューティングツールがWindows Updateの不具合の原因となり得る問題を検索するのを待ちます。
- スキャンで修復可能な問題が見つかった場合、修復が提案されます。「適用」を押して修復を実行します。
- すべて完了したら、パソコンを再起動して(すぐにでも後でも構いません)トラブルシューティングを終了します。
Windows Updateトラブルシューティングツールへのアクセス。手順1:「スタート」をクリックし、「設定」をクリックします。
Windows Updateトラブルシューティングツールへのアクセス。手順2:「設定」で「システム」をクリックし、「トラブルシューティング」をクリックします。
Windows Updateトラブルシューティングツールへのアクセス。手順3・4:「その他のトラブルシューティングツール」で「Windows Update」の行の「実行」をクリックします。
トラブルシューティングツールでは繰り返されるエラーに対処できない場合もあります。その場合は、次の方法に進んでください。
方法2:更新プログラムを手動でインストールする
Windows Updateのトラブルシューティングツールでは問題が解決しない可能性もあります。その場合におすすめなのは、Microsoft Update Catalogを使って、失敗している更新プログラムを手動でインストールし、Windows Updateを回避する方法です。
この方法は、破損したWindows Updateコンポーネントが本来行うべき作業を手動で実行するものです。壊れた自動処理を上書きすることで、必要な更新を入手できます。
以下の簡単なガイドでは、Microsoft Update Catalog経由でWindows Defenderを手動で更新する方法を説明します。
ダウンロードすべき更新プログラムは、お使いのOSの種類によって異なります。64ビットシステムの場合は64ビット用の更新プログラムを、32ビットのWindowsの場合は32ビット用の更新プログラムを選択してください。
システムのアーキテクチャの種類が分からない場合は、以下の手順で確認できます。
「PC」を右クリック →「プロパティ」→「デバイスの仕様」→「システムの種類」
次に、Microsoft Update Catalogのサイトにアクセスし、自動的に取得できなかった更新プログラムを検索します。検索ボックスはページの右上にあります。必要な更新プログラムの名前は、Windows Updateでインストールに失敗した更新プログラムの名前と同じです。そこからコピーしましょう。
更新プログラムの手動インストール。手順1:Microsoft Update Catalogにアクセスし、インストールに失敗した更新プログラムを検索します。
必要な更新プログラム(システムの種類に合ったもの)を選択して「ダウンロード」をクリックします。ダウンロードが完了すると、.msuファイルが(おそらく)ダウンロードフォルダに保存されます。ファイルを開き、インストール手順に従ってください。
更新プログラムの手動インストール。手順2:リストから必要な更新プログラムを見つけてダウンロードします。
Windows Defenderの更新プログラムのローカルインストールが完了したら、パソコンを再起動して、この方法が有効だったかどうかを確認してください。それでも解決しない場合は、最後の手段に進みます。
注意点
更新プログラムの手動インストールは本来あるべき状態ではなく、問題の根本原因を解消するものではありませんが、現時点でのWindows Defenderの更新は入手できます。ただし、根本的な問題は依然として残っているため、より深いトラブルシューティングが必要である点に留意してください。マルウェアにOSが感染している可能性もあるため、現在使用中のプログラム(おそらくWindows Defender)とは別のプログラムによるマルウェアスキャンの実行をおすすめします。Gridinsoft Anti-Malwareは、この目的に適した優れたユーティリティの一つです。
方法3:Windowsを再インストールする(修復インストール)
手動での更新インストールやトラブルシューティングツールでも問題が解決しない場合は、最終手段としてWindowsの再インストールを試すことができます。再インストールにより、破損したWindows Updateコンポーネントや更新関連の依存ファイルが、新しい無傷のものと置き換えられます。
Windowsを完全に再インストールして個人データも含めてすべて消去することも可能ですが、修復インストールが利用できるため、必ずしもその必要はありません。修復インストールなら個人データをそのまま残し、システムファイルのみを置き換えることができます。
修復インストールを行うには、以下の手順に従います。
- キーボードでWin + Iを押すか、Windowsのスタートボタンを押してから歯車アイコンをクリックします(設定が開きます)。
- ウィンドウ左側のリストから「システム」をクリックします。
- 「システム」タブ内の「回復」をクリックします。
- 回復メニューで、「このPCを初期状態に戻す」オプションに関連付けられた「PCをリセット」ボタンをクリックします。
- 次のダイアログウィンドウで、ファイルを保持するか「クリーン」なリセットを行うかを尋ねられます。希望の方を選択してください。
- 次のウィンドウでは、再インストールをローカルで行うかクラウドダウンロードにするかを選択します。ローカルの再インストールファイル自体が破損している可能性があるため、クラウドダウンロードが推奨されます。ただし、クラウドからWindowsを再インストールするには安定したインターネット接続が必要です。
- 次のダイアログウィンドウで、設定内容の確認または変更を求められます。問題なければ先へ進みます。
- 次のウィンドウは、処理開始前の最後の画面です。再インストールによる影響について警告が表示されます。以前の選択内容によって、データが消去されるか保持されるかが決まります。「リセット」を押すと再インストールが開始され、完了まで時間がかかります。処理中にパソコンが数回再起動されることもあります。
修復インストール。手順1:スタート → 設定 → システム → 回復 →「PCをリセット」の順に進みます。
修復インストール。以降の手順:複数のダイアログボックスで希望の選択肢を選びます。
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