Windowsエラー
 Computer >> コンピューター >  >> トラブルシューティング >> Windowsエラー

Microsoft、Windows「PCをリセット」後もファイルが残る不具合を警告

Microsoftは、自社OSの「PCをリセット(Reset this PC)」機能に潜む奇妙なバグについて、ユーザーに警告を発しました。Windowsが提供するOS完全再インストール用のこの機能ですが、状況によってはユーザーのファイルが一部削除されずに残ってしまうことが判明したのです。

「PCをリセット」機能が一部のファイルを削除しない

Microsoft MVPとして認定されているITエキスパートのRudyooms氏が、Windowsのシステムリセット機能における興味深いバグを発見しました。システムを工場出荷時の状態に戻す際、ユーザーはリセットの範囲を選択できます。最も徹底的なオプションを選べば、システムパーティション上のすべてのファイルが削除されるはずです。

しかし同氏の調査によると、「すべて削除する(Remove everything)」オプションを選択したにもかかわらず、Windowsは一部のファイルを保持し続けることがあります。これらの残存ファイルはWindows.oldフォルダに保存される仕組みです。

Rudyooms氏によれば、このバグは現在サポート中のすべてのWindowsバージョンで発生するといいます。実際に、Windows 11 21H2Windows 10 20H2Windows 10 21H2でのバグの存在が確認されています。Microsoftはすでにこの不具合に関する必要な情報を入手しており、修正に向けた対応を進めているとのことです。

なぜWindowsはファイルを削除しないのか?

Windowsは以前のインストール環境のファイルをWindows.oldフォルダに保持するため、問題の原因を特定するのはそれほど困難ではありませんでした。詳細な分析の結果、原因はOneDriveの同期メカニズム再解析ポイント(reparse points)にあることが判明しています。再解析ポイントとは、特定のアプリケーションが利用するためにディスク上に設定される特殊なファイル属性のことです。

Microsoftによる公式説明は以下の通りです。

OneDriveやOneDrive for Businessなど、再解析データを含むフォルダを持つアプリがインストールされたWindowsデバイスをリセットする際、「すべて削除する」オプションを選択しても、OneDriveからローカルにダウンロードまたは同期されたファイルが削除されない場合があります。この問題は、Windows内から実行する手動リセットでも、リモートリセットでも発生する可能性があります。リモートリセットは、モバイルデバイス管理(MDM)やMicrosoft Intuneなどの管理ツール、あるいはサードパーティ製アプリケーションから開始されることがあります。なお、「クラウドのみ」の状態にあるOneDriveファイルや、デバイス上でダウンロード・未開封のファイルは、ローカルに同期されていないため、この問題の影響を受けず、残存しません。

補足: 一部のデバイスメーカーやドキュメントでは、このリセット機能を「Push Button Reset」「PBR」「Reset This PC」「Reset PC」「Fresh Start」など、さまざまな名称で呼んでいます(Microsoft Issue Detailsレポートより)。

この問題への対処法はある?

Microsoftは、この問題を回避するための方法をいくつか推奨しています。

まず有効なのが、リセット前にOneDriveからサインアウトすることです。OneDriveとの接続が切れた状態であれば、クラウドストレージ側のファイルがローカルにバックアップ・同期されることはありません。「PCをリセット」を実行する前にこのサービスからログアウトしておけば、本不具合が発生する可能性を大幅に減らせます。

また、PCをリセットする予定がないものの、システム内に残るWindows.oldフォルダが気になるという方は、手動で削除することが可能です。以下の手順に従ってください。

  1. [設定]→[システム]→[ストレージ]を開く
  2. [ストレージセンサー]を選択
  3. [一時ファイルの自動削除方法を構成する]をクリック
  4. [Windowsの以前のバージョンを削除する]にチェックを入れる
  5. [今すぐクリーンアップ]ボタンを押してWindows.oldフォルダを消去

個人情報や機密データを含むファイルが意図せず残ってしまう恐れがあるため、PCの譲渡や廃棄を検討している方は、特に注意してこの不具合への対策を行うことをおすすめします。

  1. Windows 10でDNSキャッシュをフラッシュ(クリア)・リセットする3つの方法

    インターネットを利用していて、ウェブサイトがうまく開かない、目的のページにアクセスできない——そんなトラブルに直面していませんか?その原因は、DNSサーバーとその解決キャッシュ(DNS Resolver Cache)にある可能性があります。 DNS(Domain Name System:ドメインネームシステム)は、オンライン上における頼れる相棒です。訪問したウェブサイトのドメイン名を、コンピューターが理解できるIPアドレスへと変換する役割を担っています。たとえば、ドメイン名を使ってあるサイトにアクセスすると、ブラウザーはDNSサーバーへ問い合わせを行い、そのサイトのIPアドレスを取得します。そ

  2. データを失わずにWindows 10をリセットする方法【設定アプリ・詳細スタートアップ両対応】

    Windows 10のパソコンでエラーや不具合が頻発している場合、PCを初期状態に戻すことを検討する方も多いでしょう。Windows 10には「このPCをリセット」機能が搭載されており、システムを出荷時設定(デフォルト構成)に復元できます。プログラムファイルが再インストールされるため、以前の問題がすべて解消されたクリーンなWindows環境を手に入れられます。さらに、リセット時に「個人用ファイルを残すか削除するか」を選択できるのも大きな特徴です。本記事では、データを失わずにWindows 10をリセットする方法と、設定メニューを使う場合・使わない場合それぞれの出荷時リセット手順を詳しく解説しま