Windows 10/11で「自動修復を準備しています」ループから抜け出す10の解決策
自動修復(Automatic Repair)は、Windows 10/11に搭載された便利な機能で、Windowsが正常に起動できなくなるトラブルの診断と修復を行ってくれます。デバイスが2回連続して正常に起動できなかった場合、この機能が自動的に立ち上がり、起動問題の修復を試みます。
一見すると頼もしい機能ですが、最新のWindows Updateを適用した後にエラーが発生するという報告がユーザーから寄せられています。中には「自動修復を準備しています(Preparing Automatic Repair)」のブートループにはまり込み、どんな対処を試しても抜け出せなくなった方もいるようです。
Windows 10/11でこのループに悩まされている方は、まさにお探しの情報がここにあります。本記事では、エラーの主な原因を解説したうえで、深刻な状況から脱出するための具体的な解決策を10個ご紹介します。
「自動修復を準備しています」ループの主な原因
このエラーはさまざまな要因で発生しますが、特によく見られる原因は以下の通りです。
- ブートローダーや起動ファイルが欠落している
- マスターブートレコード(MBR)が破損している
- ブート構成データ(BCD)が欠落している
- BIOS設定に変更が加えられている
- ハードディスク(HDD/SSD)が破損している
- ファームウェアまたはWindowsドライブが破損している
- インストール済みドライバーに問題がある
- マルウェアやウイルスに感染している
- 根本的なソフトウェア上の不具合がある
ワンポイント:不要な設定ミス、ジャンクファイル、有害アプリ、セキュリティ脅威などはシステム不具合や動作低下の原因になります。PC最適化ツールを活用して定期的にメンテナンスしておくのも効果的です。
「自動修復を準備しています」ループへの対処法
以下は、過去に同様の問題を経験したユーザーの間で実際に効果があったとされる解決策です。上から順番に試してみてください。
対処法1:「実行不可メモリ保護(XD-bit)」機能を有効にする
XD-bit(No-Execute Memory Protect)機能を有効にすることで、ブートループエラーの発生を防げたという報告があります。この機能は初期状態では無効になっているため、手動で有効化する必要があります。
- パソコンを再起動します。
- 起動画面が表示されている間に、BIOS設定画面に入るためのキーを押します。該当するキーは取扱説明書や起動時の画面下部に記載されています(F2キーやDeleteキーが一般的です)。
- BIOSメニュー内でXD-bitの項目を探します。
- 機能を有効(Enabled)にし、Saveを選択して変更を保存します。
- パソコンを再起動し、正常に起動できるかどうかを確認します。
対処法2:システムの復元を実行する
Windows 10/11には、「自動修復を準備しています」エラーのようなOSの問題を修復できる「システムの復元」という便利な機能が用意されています。エラーのためにOSにアクセスできない場合は、インストールメディアからデバイスを起動する必要があります。その後、以下の手順に進みます。
- 言語設定を選択します。
- 今すぐインストールボタンが表示される画面で、コンピューターを修復するを選択します。
- 修復したいオペレーティングシステムを選びます。
- 回復オプションメニューが表示されたら、システムの復元を選択します。
- 画面の指示に従って復元処理を進めます。
- 完了したらパソコンを再起動します。「自動修復を準備しています」のループから抜け出せるはずです。
対処法3:Windows 10/11を再インストールする
前述の2つの方法で改善しない場合、エラーの原因がWindows自体にある可能性があります。その場合は、Windowsの再インストールが有効です。
簡単に再インストールを行うには、以下の手順に従ってください。
- 設定アプリを開きます。
- 更新とセキュリティを選択します。
- 回復を選択します。
- このPCをリセットの項目にある開始するボタンをクリックします。
- 「すべて削除する」を選択します。※設定やファイルがすべて消去されるため、必ず事前にバックアップを作成してください。
- Windows 10/11の再インストールが始まります。完了まで待ち、ブートループエラーが解消されたか確認しましょう。
対処法4:ハードウェアを点検する
Windowsを再インストールしてもエラーが消えない場合、ハードウェアに起因する問題が考えられます。例えば、HDDやSSDが破損・劣化しているケースです。この場合は、ストレージに異常がないか診断ツールなどでチェックしてみてください。
対処法5:スタートアップ修復を実行する
エラー画面を通過できても起動に失敗することがあります。そのような場合は、スタートアップ修復で起動問題の解決を試みましょう。
- 詳細オプションボタンをクリックします。
- トラブルシューティングを選択し、詳細オプションへ進みます。
- スタートアップ修復を選択し、Windowsによる診断と修復が完了するまで待ちます。
- 診断が終わったら、エラーが解消されたかどうかを確認します。
対処法6:コマンドプロンプトを使用する
コマンドプロンプトを使ってブートループエラーを解決することもできます。手順は以下の通りです。
- 詳細オプションボタンをクリックします。
- トラブルシューティング→詳細オプションを選択します。
- コマンドプロンプトをクリックし、プライマリドライブのドライブ文字(C:など)を入力します。
- Enterキーを押します。
- 続けて以下のコマンドを入力します。各コマンドの後には必ずEnterキーを押してください。
- md backup
- copy *.* backup
- cd regback
- copy *.* ..
- ファイルの上書きを確認するメッセージが表示されたら、Aを入力してEnterキーを押します。
- はいを選択して先へ進みます。
- コマンドプロンプトを閉じ、続行をクリックします。
- エラーが解消されたか確認します。
対処法7:デバイスドライバーを更新する
「自動修復を準備しています」エラーは、デバイスドライバーの不具合が原因で発生することもあります。古いドライバーを更新してみましょう。
- 詳細オプションをクリックします。
- トラブルシューティング→詳細オプションへ進みます。
- スタートアップ設定を選択します。
- F5キーを押してネットワーク付きセーフモードを選択します。
- セーフモードで起動したら、Windows + Rキーを同時に押してファイル名を指定して実行を起動します。
- テキストフィールドにdevmgmt.mscと入力し、デバイスマネージャーを開きます。
- ディスプレイアダプターをダブルクリックし、現在のディスプレイドライバーを右クリックします。
- ドライバーの更新をクリックし、ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索を選択します。
- Windowsが新しいドライバーを検索・ダウンロードするまで待ちます。
- インストールが完了したら、問題が解消されたか確認します。
手順が難しく感じる場合は、ドライバー更新ツールを利用するのも一案です。ワンクリックで対応ドライバーを自動更新でき、互換性の心配もありません。
対処法8:破損したデータを修復する
ハードディスクの破損が原因の場合は、SATAケーブルを外してHDDを取り出し、別のパソコンに接続してみてください。そこから起動を試み、「HDDを修復する」といった選択肢が表示された場合はそれを選び、修復が完了するまで待ちます。
対処法9:BCD(ブート構成データ)を再構築する
ブートファイルが欠落または破損していると、Windows 10/11で「自動修復を準備しています」エラーが発生することがあります。この場合、ブートレコードの再構築が有効です。
- Windowsの起動可能なインストールメディアをパソコンに挿入します。
- そのメディアからパソコンを起動します。
- 言語設定を選択します。
- 次へをクリックして進みます。
- コンピューターを修復するを選択します。
- トラブルシューティングをクリックします。
- コマンドプロンプトを選択します。
- コマンドラインに以下のコマンドを入力し、それぞれの後にEnterキーを押します。
- bootrec /fixmbr
- bootrec /fixboot
- bootrec /scanos
- bootrec /rebuildbcd
- exitと入力してEnterキーを押します。
- パソコンを再起動します。
対処法10:Windowsレジストリを復元する
すべての方法がうまくいかない場合は、Windowsレジストリの復元を試みましょう。手順は以下の通りです。
- Windows ブート オプション画面でトラブルシューティングを選択します。
- 詳細オプションへ進み、コマンドプロンプトを選択します。
- コマンドプロンプトが起動したら、cd C:\windows\system32\logfiles\srt\と入力してEnterキーを押します。ドライブ文字は環境に合わせて変更してください。
- 次にSrtTrail.txtと入力し、ファイルをメモ帳で開きます。
- Ctrl + Oキーを同時に押します。
- すべてのファイルを選択し、C:\windows\system32の場所へ移動します。
- コマンドプロンプトを右クリックし、管理者として実行を選択します。
- Software、SAM、Default、Securityの各ファイルの名前を変更してバックアップを作成します。
- 以下のコマンドを入力します。それぞれの後にEnterキーを押してください。
- ren DEFAULT DEFAULT.bak
- ren SAM SAM.bak
- ren SECURITY SECURITY.bak
- ren SOFTWARE SOFTWARE.bak
- ren SYSTEM SYSTEM.bak
- copy c:\windows\system32\config\RegBack c:\windows\system32\configと入力してEnterキーを押します。
- パソコンを再起動します。
まとめ
自動修復は、Windows 10/11の問題を修復するうえで非常に役立つ機能です。しかし他のツールと同様に、完璧ではなく限界もあります。ときには正常に動作せず、「自動修復を準備しています」のようなブートループエラーを引き起こすこともあります。幸い、本記事で紹介した方法で多くのケースは解決できます。
それでもエラーメッセージが消えない場合は、より深刻なハードウェア障害などが背景にある可能性があります。その際は、無理に自己解決しようとせず、資格を持ったWindows技術者や専門業者への相談をおすすめします。
あなたの環境では、どの対処法が効果的でしたか?ぜひコメント欄で体験談を共有してください。
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