Windows 10で破損したOpencl.dllを修復する方法【SFC・DISM・SFCFixで解決】
2015年末に配信されたWindows 10の大型アップデート「November Update(バージョン1511、別名Threshold 2)」を適用した後、「opencl.dll」というファイルが破損しているという報告が多数寄せられるようになりました。Windows 10関連フォーラムでの議論や調査の結果、これはかなり広範囲に発生している問題であることが判明しました。ただし、破損したopencl.dllファイルがPC本体やグラフィック機能に直接的な悪影響を及ぼすことはないため、致命的な問題というわけではありません。
さらに調査を進めると、この問題はNVIDIA製GPUを搭載したWindows 10ユーザーにのみ発生することもわかりました。具体的には、NVIDIA GeForce Experience経由であれWindows Update経由であれ、NVIDIAドライバーのインストールや更新を行うたびに、NVIDIAのドライバーインストーラーがWindows側の既存のopencl.dllファイルを独自のファイルで自動的に上書きし、その結果としてファイルが破損してしまうのです。NVIDIA側が修正プログラムを提供しない限り、ドライバーをインストール・更新するたびにこの現象が繰り返されることになります。
幸いなことに、PC上のopencl.dllファイルが破損しているかどうかを確認し、修復・置き換えによって問題を解決することが可能です。日常的なPC利用に支障が出ないとはいえ、システムファイルの整合性は常に健全な状態に保っておくに越したことはありません。
opencl.dllファイルが破損しているか確認する方法
PCのopencl.dllファイルが破損しているかどうかを調べるには、主に2つの方法があります。1つは「システム ファイル チェッカー(SFC)」、もう1つは「展開イメージのサービスと管理(DISM)」です。どちらもWindowsに標準搭載されているユーティリティで、opencl.dllのようなシステムファイルの破損といった整合性違反をスキャン・検出し、可能であれば修復まで行ってくれます。
方法1:SFCスキャンを実行してログファイルを確認する
SFCスキャンを実行し、その結果からopencl.dllファイルの状態を確認する手順は以下の通りです。
- キーボードのWindowsロゴキーを押し、「コマンドプロンプト」と入力します。検索結果に表示された「コマンド プロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 管理者権限で開いたコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
sfc /scannow
- スキャンが完了するまで待ちます。環境によっては最大20分程度かかる場合がありますので、気長にお待ちください。
- スキャンが完了したら、同じく管理者権限のコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
copy %windir%\logs\cbs\cbs.log "%userprofile%\Desktop\cbs.txt"
- このコマンドを実行すると、デスクトップ上に「cbs.txt」という名前のファイルが作成されます。これが先ほど実行したSFCスキャンのログファイルです。
- 最後のコマンドを実行したらすぐにコマンドプロンプトを終了し、デスクトップにある「cbs.txt」を開きます。
- ログファイルを読み進め、破損したopencl.dllファイルを指すエントリが見つかった場合は、そのファイルが破損しており修復が必要です。以下は実際にopencl.dllが破損していたPCのログ例です。
2015-12-13 04:11:37, Info CSI 00004a0c Hashes for file member \SystemRoot\WinSxS\wow64_microsoft-windows-r..xwddmdriver-wow64-c_31bf3856ad364e35_10.0.10586.0_none_3dae054b56911c22\opencl.dll do not match actual file [l:10]"opencl.dll" :
Found: {l:32 EbG6RAK4saLIYu69FF29XF3DXk+hFjNQz45caiKP3Ng=} Expected: {l:32 9rnAnuwzPjMQA7sW63oNAVhckspIngsqJXKYSUeQ5Do=}
2015-12-13 04:11:37, Info CSI 00004a0d [SR] Cannot repair member file [l:10]"opencl.dll" of microsoft-windows-RemoteFX-clientVM-RemoteFXWDDMDriver-WOW64-C, version 10.0.10586.0, arch Host= amd64 Guest= x86, nonSxS, pkt {l:8 b:31bf3856ad364e35} in the store, hash mismatch
2015-12-13 04:11:37, Info CSI 00004a14 [SR] Could not reproject corrupted file [l:23 ml:24]"\??\C:\WINDOWS\SysWOW64"\[l:10]"opencl.dll"; source file in store is also corrupted
方法2:DISMスキャンを実行してログファイルを確認する
SFCではなくDISMスキャンを使って問題の有無を確認したい場合は、以下の手順に従ってください。
- Windowsロゴキー + Xを押して「WinXメニュー」を開きます。
- メニューから「コマンド プロンプト(管理者)」をクリックします。
- 管理者権限のコマンドプロンプトに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- スキャンが完了するまで待ちます。時間がかかる場合があるため、焦らずお待ちください。
- スキャンが完了したらコマンドプロンプトを終了し、以下のディレクトリに移動して中にある「DISM.log」ファイルを開きます。
C:\Windows\Logs\DISM
- 注意:このディレクトリが存在しない場合や、何らかの理由で「DISM.log」へのアクセスが拒否される場合は、代わりに以下のディレクトリ内の「CBS.log」ファイルを開いてください。
C:\Windows\Logs\CBS
- 開いたログファイルを読み、以下のような記述が見つかれば、PCのDLLファイルが確実に破損しています。
(p) CSI Payload Corrupt wow64_microsoft-windows-r..xwddmdriver-wow64-c_31bf3856ad364e35_10.0.10586.0_none_3dae054b56911c22\opencl.dll
Repair failed: Missing replacement payload.
破損したOpencl.dllファイルを修復して問題を解決する
PCがこの問題の影響を受けており、opencl.dllファイルが破損していることが確認できたら、次はファイルの修復・置き換えを行いましょう。手順は以下の通りです。
- まず「SFCFix」という無料ツールをダウンロードします。SFCFixは、破損したDLLファイルを自動的に修復・置き換えてくれる非常に便利なユーティリティです。
- SFCFixの実行ファイル(exe)をダウンロードしたら、デスクトップに移動させておきます。
- 次に、SFCFixが破損したopencl.dllファイルの修復・置き換えに必要なデータ一式を含むZIPファイル(sfcfix.zip)をダウンロードします。ダウンロード時にサイトへの登録を求められた場合は、安全な手順なのでそのまま登録してアクセス権を取得してください。
- 「sfcfix.zip」のダウンロードが完了したら、こちらもデスクトップへ移動します。開いているすべてのプログラムを閉じてから、sfcfix.zipをSFCFixの実行ファイルの上にドラッグ&ドロップしてください。
- SFCFixが起動し、破損したDLLファイルへの修正適用が自動的に始まります。処理が完了するまでそのままお待ちください。
- SFCFixの処理が終わると、デスクトップ上に「SFCFix.txt」というファイルが作成されます。このファイルを開き、opencl.dllファイルの修復・置き換えが成功していれば、正常に完了したことを示す内容が記録されているはずです。
万が一、上記のどの方法でも問題が解決しない場合は、システムの復元を実行するか、Windowsを初期化(リセット)することを検討してください。いずれの場合も、重要なデータは事前にバックアップしておくことをおすすめします。
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