Windows IoTのインストール中にエラー0x80070005が発生したときの解決策
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)は、デバイス同士をつなぎ、センサーやデータ、クラウドを連携させることを目的とした技術です。一般的なPCやタブレットとは異なり、照明・センサー・モーターといった特定のハードウェアに直接アクセスできる点が大きな特徴で、趣味のプロジェクトから業務用デバイスまで、幅広いものを作ることができます。
MicrosoftはWindows IoT用のOSイメージを公式サイトからダウンロードできるようにしており、これをストレージデバイス(一般的にはSDカード)に書き込んで使用します。また、Windows IoTダッシュボード(.exeファイル)をインストールすれば、ダッシュボード上からWindowsストア経由でOSをダウンロードし、ストレージデバイスへの書き込みまで一括して行うことが可能です。
しかし、ダッシュボードからファイルをダウンロード・インストールする際に「0x80070005」というエラーが表示されることがあります。これは「アクセス拒否(Access Denied)」を意味するエラーコードです。このエラーはWindows IoTに限らず、Windows Update、システムの復元ポイント、Windows 8/10のストアアプリなどでも発生することがあります。
この問題には複数の解決策があります。作業を始める前に、以下の2点を必ず確認してください。
- Windows IoTのインストールには管理者アカウントが必要です(標準ユーザーアカウントでは実行できません)。
- OSが最新バージョンに更新されていることを確認してください。
方法1:Windowsストアをリセットする
- スタートメニューを開き、「wsreset.exe」と入力します。
- 検索結果を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
これでWindowsストアのキャッシュがリセットされます。
方法2:Windowsのアクセス権限を修復する
まず、Microsoft提供のツール「SubInACL」をダウンロードし、デフォルトのディレクトリにインストールします。
次に、権限修復用のコマンドスクリプトをダウンロードし、ファイル名を「cmd」として保存します(保存ダイアログの「ファイルの種類」は「すべてのファイル」を選択してください)。
作成したファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。処理が完了したら、Windows IoTを再インストールしてみてください。
方法3:クリーンブートでソフトウェアの競合を排除する
バックグラウンドで動作する常駐ソフトがエラーの原因になっている可能性もあります。クリーンブート状態で再インストールを試みましょう。
Windows 8 / Windows 10の場合
- Ctrl + Shift + Escキーを同時に押してタスクマネージャーを開きます。
- 「スタートアップ」タブに移動します。
- 各項目を選択し、左下の「無効化」ボタンをクリックします。
- パソコンを再起動します。
Windows XP / Vista / 7の場合
- Windowsキーを押しながらRキーを押します。
- 「msconfig」と入力してEnterキーを押し、「スタートアップ」タブを開きます。
- 「すべて無効」をクリックします。
- 「適用」をクリックすると再起動を求められるので、「はい」を選択します。
不要なソフトウェアを無効にした状態で起動できたら、Windows IoTを再インストールしてみてください。
方法4:UAC(ユーザーアカウント制御)を無効にする
- Windowsキーを押しながらRキーを押します。
- 「CMD」と入力してEnterキーを押します。
- 以下のコマンドを入力して実行します。
C:\Windows\System32\cmd.exe /k %windir%\System32\reg.exe ADD HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System /v EnableLUA /t REG_DWORD /d 0 /f
- 変更を有効にするためにパソコンを再起動し、Windows IoTのインストールを試みます。
※UACを無効化するとセキュリティが低下するため、インストール完了後は元の設定に戻すことをおすすめします。
方法5:AppDataフォルダーのアクセス権限を修正する
- Windowsキーを押しながらRキーを押します。
- 「%localappdata%」と入力して「OK」をクリックします。
- 表示された「Local」フォルダーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「セキュリティ」タブに移動し、「編集」→「追加」の順にクリックします。
- 「Everyone」と入力し、「名前の確認」をクリックして検証します。問題がなければ「OK」を押し、「完全なコントロール」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして変更を保存し、パソコンを再起動してからWindows IoTのインストールを行います。
※「Everyone」に完全なコントロールを与えるとフォルダーのセキュリティが弱まるため、インストールが完了したら設定を元に戻してください。
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