【Windows 10】「宛先フォルダーへのアクセスが拒否されました」エラーを修正する7つの解決策
「宛先フォルダーへのアクセスが拒否されました」エラーとは
多くのユーザーから、ローカルドライブ上またはネットワーク共有上のファイルやフォルダーをコピー・移動・削除しようとした際に、「宛先フォルダーへのアクセスが拒否されました(Destination Folder Access Denied)」というエラーウィンドウが表示されるという報告があります。この問題は、1台のPCに複数のユーザーアカウントが設定されている場合や、OSをアップデートした後に旧環境から引き継いだファイルやフォルダーを変更しようとした場合に特に発生しやすくなります。
状況はさまざまですが、根本的な原因は対象となるファイル/フォルダーの所有権(オーナー)プロパティにあることがほとんどです。なお、エラーメッセージには「宛先フォルダー」と表示されますが、実際にはソース側フォルダーのプロパティに問題があるケースが大半です。以下の手順に沿って順番にトラブルシューティングを行いましょう。
解決策1:接続状態と共有設定を確認する
共有フォルダーへアクセスする際にこのエラーが発生する場合は、相手側コンピューターの共有権限が何らかの理由で崩れている可能性があります。まず接続テストを行い、成功すれば共有アクセス許可を確認します。失敗する場合は、両方のPCがネットワークに接続されているかを確認してください。
ここでは、フォルダーを共有している側を「ソースPC」、アクセスする側を「ホストPC」と呼びます。まず、ソースPCのローカルIPアドレスを取得しましょう。ソースPCでWindowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動します。黒いウィンドウが開いたら、次のコマンドを入力します。
ipconfig /all
IPアドレスを確認できたら、エラーが発生しているホストPCからソースPCに対してpingを実行します。
ping -t IPアドレス
応答が返ってくればネットワークに接続されています。タイムアウトする場合は未接続か、ファイアウォールが通信をブロックしている可能性があります。テスト中はファイアウォール・ウイルス対策ソフトなどのセキュリティソフトを一時的に無効化しておきましょう。
pingの応答が確認できたら、次は共有アクセス許可をチェックします。共有されているフォルダーを右クリックして「プロパティ」を選択し、「共有」タブを開いて「共有」ボタンをクリックします。
共有設定画面では、ユーザーの追加・削除・確認ができます。別のPCからこのフォルダーにアクセスしようとしているユーザーが一覧に含まれているか確認してください。含まれていない場合は、コマンドプロンプトから簡単に追加できます。
ユーザーを追加しても新しい資格情報でアクセスできない場合は、解決策2に進んでください。
解決策2:ネットワーク探索とファイル共有を有効にする
ネットワーク上の場所との間でファイルをコピー・移動する際にこのエラーが出る場合は、両方のPC(送信元/宛先)でネットワーク探索とファイル共有が有効になっていることを確認してください。
Windowsキーを押して検索ボックスに「ネットワークと共有センター」と入力し、Enterキーで開きます。
「ネットワークと共有センター」ウィンドウの左ペインにある「詳細な共有設定の変更」をクリックします。
「ホームまたは職場」の矢印を展開し、「ネットワーク探索を有効にする」と「ファイルとプリンターの共有を有効にする」のラジオボタンが選択されているか確認します。選択されていなければチェックを入れて「OK」をクリックしてください。
解決策3:詳細な共有を使って権限を設定する
他のコンピューター上の共有ファイルにアクセスする場合は、誰にどのレベルのアクセスを許可するかを細かく制御できる「詳細な共有」機能を活用しましょう。
ソース側のファイル/フォルダーを右クリックして「プロパティ」を開きます。「共有」タブをクリックし、「共有」ボタンを押して、変更したいユーザーの「コンピューター名\ユーザー名」を入力して「追加」をクリックします。すでにユーザーが登録されている場合はこの手順は不要です。
補足:スタートボタンをクリックすると、メニュー右上に表示される名前がユーザー名です。また、Windowsキー + Pause/Breakキーでコンピューターのプロパティを開くと、コンピューター名を確認できます。
ユーザー名の横にある「アクセス許可レベル」で「読み取り/書き込み」を選択し、「共有」→「完了」をクリックします。
次に「詳細な共有」をクリックします。ユーザーアカウント制御(UAC)の警告が表示されたら「はい」を選択します。「このフォルダーを共有する」にチェックを入れます。
「アクセス許可」をクリックし、「追加」を押します。
「自分のコンピューター名\自分のユーザー名」を入力して「OK」をクリックします。
下のアクセス許可パネルで、「許可」列の「フルコントロール」にチェックが入っていることを確認し、「適用」→「OK」をクリックします。
詳細な共有ウィンドウでも「適用」→「OK」をクリックし、プロパティ画面を閉じます。
解決策4:ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にする
UACがフォルダーへのアクセスをブロックしている場合もあります。後で再度有効化できるため、切り分けのために一旦無効にしてみましょう。
スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「UAC」と入力します。検索結果から「ユーザーアカウント制御設定の変更」をクリックします。スライダーを一番下の「通知しない」までドラッグして「OK」をクリックします。
UACの警告ウィンドウが表示されたら「はい」をクリックします。
PCを再起動し、問題が解消されたか確認します。改善しない場合は次の解決策へ進みます。このガイドの手順が完了したら、UACの設定をデフォルト(スライダー上から2番目)に戻しておきましょう。
解決策5:ファイル/フォルダーの所有権を取得する
自分のアカウントに所有権がない場合、システムが対象ファイル/フォルダーの変更を制限することがあります。これは、フォルダーが別のコンピューターからコピーされた場合や、外付けドライブ上に存在する場合によく起こります。所有権を取得するには、管理者アカウントでログオンしてください。
対象のフォルダー/ファイルを右クリックし、ポップアップメニューから「プロパティ」を選択します。プロパティウィンドウで「セキュリティ」タブを開き、「詳細設定」ボタンをクリックします。
新しく開いたウィンドウで「所有者」タブをクリックし、下部の「編集」ボタンを押して所有者を変更します。
「その他のユーザーまたはグループ」をクリックし、自分のアカウントのユーザー名を次の形式で入力します。
自分のコンピューター名\自分のユーザー名(ローカルユーザーの場合はユーザー名だけ入力して「名前の確認」を押せば自動的に補完されます)。
補足:スタートメニュー右上の名前がユーザー名です。Windowsキー + Pause/Breakキーで開くコンピューターのプロパティでコンピューター名を確認できます。
「OK」をクリックしてユーザーを所有者として追加します。「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェックを入れ、「適用」→「OK」をクリックします。その後も「OK」を押して開いているウィンドウをすべて閉じてください。
対象フォルダーの変更を試してみてください。それでも失敗する場合は、変更したいフォルダー内の各ファイル・サブフォルダーごとに同じ手順を繰り返す必要があるかもしれません。
解決策6:ユーザーアカウントにアクセス許可を設定する
自分のアカウントに、対象ファイル/フォルダーを変更するために必要な権限が付与されていない場合があります。権限を追加するには、変更(コピー/移動/削除/名前変更)したいファイル/フォルダーを右クリックします。
「プロパティ」をクリックします。
プロパティウィンドウで、「読み取り専用」のチェックボックスが外れていることを確認します。付いていれば解除してください。
「セキュリティ」タブを開き、「編集」ボタンをクリックします。
自分のユーザー名がすでに「グループ名またはユーザー名」の一覧にある場合は、それを選択します。
「フルコントロール」の横のボックスにチェックを入れます。すでにチェックが付いている場合は、一度外してから再度チェックを入れ直してください。
一覧にユーザー名がない場合は「追加」をクリックし、解決策5で説明した形式でアカウントのユーザー名を入力します。
「適用」→「OK」をクリックします。
プロパティウィンドウでも「適用」をクリックします。確認画面が表示されたら「このフォルダー、サブフォルダーおよびファイルに変更を適用する」を選択し、「OK」を押して処理が完了するまで待ちます。
「OK」をクリックしてプロパティウィンドウを閉じます。
対象フォルダー/ファイルの変更を再試行してください。結果が同じなら次の解決策へ進みます。
対象フォルダーがサブフォルダーである場合は、親フォルダーに対して解決策3と解決策4を適用してみてください。それでも問題が解決しない場合は、次の方法に移ります。
解決策7:コマンドプロンプトで所有権と権限を付与する
最後に、コマンドプロンプト(cmd)を使って、対象ファイル/フォルダーの所有権を取得し、ユーザーにフルアクセスを付与する方法を紹介します。
Windowsキーを押して「cmd」と入力します。
「cmd」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
次のコマンドを入力します。
icacls "ファイルの完全なパス" /grant %username%:F /t
対象ファイルやフォルダーの完全なパスを調べるには、そのフォルダーを開きます。
上部のアドレスバーをクリックし、表示された完全なアドレスをコピーします。
パス全体を引用符で囲んで入力し、Enterキーでコマンドを実行します。
コマンドが正常に完了したら、続けて次のコマンドを入力します。
takeown /f "ファイルの完全なパス" /r
同様に、対象フォルダー/ファイルの完全なパスを引用符で囲んで入力し、Enterキーで実行します。その後、対象ファイル/フォルダーの変更を試してみてください。
どの解決策が効果的だったか、ぜひコメントでお知らせください。解決しなかった場合は、別の対策をご提案いたします。
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