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Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説

TFTPサーバーとは?

TFTPサーバーは、ネットワークで接続されたシステム間でファイルを転送するために使用されるツールです。TFTP(Trivial File Transfer Protocol:簡易ファイル転送プロトコル)は、リモートシステムとの間でファイルを送受信するためのインターネットソフトウェアユーティリティです。プロトコル自体は非常にシンプルな仕組みで、転送中のファイルに対するセキュリティ機能は限られています。

かつてWindowsには、ネットワーク経由で手軽にファイル共有ができるホームグループ機能がありました。しかし、この機能はWindows 10のv1803アップデートで廃止されたため、代替手段が必要となっています。その手軽な回避策としておすすめなのがTFTPサーバーの活用です。設定も簡単で、すぐに使い始められます。

本記事では、操作性に優れ、ネットワーク経由でのファイル転送を高速かつ安定的に行えるSolarWinds TFTPサーバーこちらからダウンロード)を使用します。SolarWindsは、大規模組織向けにネットワーク・システム・ITインフラ管理ソリューションを専門に開発している企業であり、同社のTFTPサーバーは信頼性が高いため、積極的に利用する価値があります。

事前に必要なもの

TFTPサーバーのセットアップ手順に入る前に、以下の項目を確認しておきましょう。

  • 管理者アカウント: 管理者権限のないアカウントでは、TFTPサーバーをセットアップできません。必ず管理者としてログインしてください。
  • SolarWinds TFTPサーバー: 公式サイトからTFTPサーバーユーティリティをダウンロードします。ダウンロードした.zipファイルをデスクトップなどに展開し、画面の指示に沿ってインストールを進めてください。
  • ポートフォワーディング: ネットワーク外からTFTPサーバーへアクセスできるようにするには、ルーターの設定でUDPポート69をネットワーク内のIPアドレスに転送する必要があります。リモートアクセスが不要な場合は、ポートフォワーディングの設定は不要です。

以上の準備が整えば、サーバーのセットアップに進むことができます。

リモートアクセスとローカルアクセス

自宅やオフィスなどのローカルネットワークの外部からTFTPサーバーへのアクセスを許可する場合は、固定IPアドレスを使用するか、動的IPアドレスをホワイトリストに登録する必要があります。デフォルト設定では、すべてのIPアドレスからのファイル送受信が許可されており、ポートフォワーディングと併用することで外部からのアクセスが可能になります。また、IPアドレスの範囲を追加すれば複数のIPを許可できますし、範囲を絞り込めば特定の1台のデバイスのみに制限することも可能です。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説

SolarWinds TFTPのIP設定画面

TFTPサーバーのセットアップ手順

以下の手順に従って、サーバーをセットアップします。

  1. まず、スタートメニューを開き、「TFTP Server」と検索してSolarWinds TFTPサーバーを起動します。
  2. 起動したら「File」メニューをクリックし、「Configure」を選択します。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  3. サーバーをWindowsのシステムトレイに表示したい場合は、「Add TFTP Server to Windows System Tray」にチェックを入れます。
  4. 次に、Server Root Directory(サーバールートディレクトリ)を選択します。ここは受信したファイルが保存される場所です。また、ファイルを送信したい場合も、あらかじめこのディレクトリにコピーしておく必要があります。「Browse」をクリックして、任意の場所を指定しましょう。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  5. 続いて「Security」タブに切り替え、セキュリティ制限を設定します。
  6. ファイルの送信のみを行いたい場合は「Send files」を、受信のみの場合は「Receive files」を選択します。両方を行いたい場合は「Send and Receive files」にチェックを入れてください。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  7. SolarWinds TFTPサーバーでは、特定のIPアドレスのみにファイル送受信を許可することで、さらにセキュリティを強化できます。これを設定するには、「Only allow the following IP address to send/receive files」にチェックを入れ、「Add」をクリックします。
  8. 許可するIPアドレスの範囲を入力して「OK」をクリックします。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  9. 最後に「OK」をクリックして設定ウィンドウを閉じます。

これで、TFTPサーバーのセットアップと構成は完了です。

TFTPサーバーの使い方

TFTPサーバーのセットアップが完了したら、次は実際にファイルを送受信する方法を見ていきましょう。

ポートフォワーディング: ネットワーク外のシステムからサーバーにアクセスするには、まずUDPポート69の転送設定が必要です。ポートフォワーディングの手順はルーターのファームウェアによって異なるため、ここですべてを網羅することはできませんが、基本的な流れとしては、ルーターの管理画面にアクセスし、「詳細設定」からNATまたはポートフォワーディングの項目を探します。そこで新規エントリを作成し、IPv4アドレスに対してUDPポート69を転送するように設定してください。

なお、リモートでファイル転送を行わない予定であれば、ポートの転送設定は一切不要です。

TFTPクライアントのインストール

次のステップは、リモートまたはローカル側のシステムにTFTPクライアントをインストールすることです。以下の手順で行います。

  1. スタートメニューを開き、「コントロールパネル」を起動します。
  2. プログラムと機能」に移動し、左側のメニューから「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
  3. 一覧を下にスクロールして「TFTPクライアント」を探し、チェックボックスにチェックを入れます。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  4. OK」をクリックしてインストールを開始します。
  5. インストールが完了するまで待ちます。

なお、この作業はサーバーを稼働させていない側のシステムで行う必要がある点に注意してください。

ファイアウォールでTFTP接続を許可する

TFTPクライアントのインストール後は、Windowsファイアウォールを無効にするか、TFTP接続のための例外を追加する必要があります。手順は以下の通りです。

  1. スタートメニューを開き、「コントロールパネル」を起動します。
  2. 「表示方法」を「大きいアイコン」に変更し、「Windows Defender ファイアウォール」を選択します。
  3. ファイアウォールを無効にする場合は、「Windows Defender ファイアウォールを有効または無効にする」をクリックします。
  4. プライベートネットワーク設定とパブリックネットワーク設定の両方で「Windows Defender ファイアウォールを無効にする」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  5. ファイアウォールを無効にしたくない場合は、TFTP接続の例外を追加しましょう。Windowsファイアウォールの設定画面で「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能の許可」をクリックします。
  6. 例外を追加できるようにするため、「設定の変更」をクリックします。
  7. 別のアプリの許可」をクリックし、「参照」ボタンを押します。
  8. Windowsのsystem32フォルダ内にある「TFTP.exe」を検索して選択し、「開く」をクリックします。
  9. プライベート」と「パブリック」の両方にチェックを入れ、「OK」をクリックします。Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説

TFTPを使ったファイル転送

TFTPクライアントのインストールとUDPポート69の転送設定が完了すれば、リモートでもローカルでもファイル転送を行えるようになります。サーバーが起動していることを確認し、以下の手順を実行してください。

  1. Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. cmd」と入力してコマンドプロンプトを起動します。
  3. ファイルを転送する前に、送信したいファイルがServer Root Directoryに配置されていることを確認してください。
  4. ファイルを受信する場合はGETパラメータを、送信する場合はPUTパラメータを使用します。コマンドの形式は以下の通りです。
    Tftp -i [サーバーのIPアドレス] [GET または PUT] [ファイルのパス]
  5. 具体的なコマンド例は以下の通りです。
    Tftp -i 192.168.10.8 put E:\hello.txt
    Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説
  6. ファイルを受信する場合は、次のようなコマンドになります。
    Tftp -i 192.168.10.8 get hello.txt
Windows 10でTFTPサーバーをセットアップ・構成する方法を徹底解説

注意点:

リモートでファイルを転送する場合は、コマンドにパブリックIPアドレスとポート番号を指定する必要があります。例は以下の通りです。

Tftp -i 39.43.126.2:69 put E:\hello.txt
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