Windows 10・8.1・7でFTPサーバーを構築・設定する完全ガイド(2022年最新版)
ネットワーク経由でファイルを共有・アクセスするために、Windows 10のFTPサーバーを設定したいとお考えですか?この記事では、Windows 10や8.1でFTPサーバーを作成する方法を詳しく解説します。さらに、FTPサーバー経由でファイルを共有する方法、LAN・WAN経由でどこからでもアクセスする方法、ユーザー名とパスワードによるアクセス制限や匿名アクセスの設定方法についてもご紹介します。内部ネットワーク用か外部ネットワーク用か、FTPサーバーの用途に応じて適切な設定を選びましょう。
FTPは「File Transfer Protocol(ファイル転送プロトコル)」の略で、クライアントマシンとFTPサーバー間でファイルを転送するための便利な機能です。設定済みのFTPサーバー上でフォルダを共有し、指定したポート番号を通じて、ユーザーがどこからでもFTPプロトコル経由でファイルの読み書きができる仕組みです。また、多くのブラウザがFTPプロトコルに対応しているため、ブラウザからもFTPサーバーへアクセスできます。
例:ftp://ホスト名またはIPアドレス
Windows 10でFTPサーバーを作成する方法
内部または外部ネットワークにFTPサーバーを設置しておくと、ネットワーク経由でのファイル共有やアクセスが簡単かつ高速になります。Windows 10および8.1には、インターネット インフォメーション サービス(IIS)の機能としてFTPサーバー機能が標準搭載されており、使用前にインストールが必要です。ここでは、Windows 10でFTPサーバーをセットアップする手順を解説します。クライアント側にはWinSCPを使用してFTPサーバーに接続します。無料のFTPクライアントも多数あるので、PCとリモートサーバー間のファイル転送に活用できます。
Windows 10でFTP機能を有効にする
WindowsパソコンにFTPサーバーを設定するには、まずFTPとIISの機能を有効にする必要があります。
- キーボードショートカット「Windows + R」を押し、「appwiz.cpl」と入力してOKをクリックします。
- 「プログラムと機能」画面が開きます。
- 「Windows の機能の有効化または無効化」をクリックします。
注意:対象のWindows 10または8.1のパソコンにIISが未インストールの場合は、矢印で示した他のIIS機能も一緒にインストールする必要があります。以下のスクリーンショットは、Windows 10でFTPサーバーを実行するために必要な実際の要件です(チェックを入れたすべての機能をインストールしてください)。
- OKを押して選択した機能のインストールを開始します。
- インストールには時間がかかるので、完了までお待ちください。

Windows 10でFTPサーバーを設定する
インストールが完了したら、以下の手順に従ってFTPサーバーを設定します。
- 「コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\管理ツール」を開きます。
- 「インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー」をダブルクリックします。
- IISマネージャーが開いたら、「サイト」を展開し、右クリックして「FTP サイトの追加」をクリックします。

注意:この手順に進む前に、Cドライブに「windows101tricks FTP Share」という共有用フォルダを作成しています(これをFTPサーバー経由で共有します)。

- FTPサイト名を入力し、FTPサーバー経由で他のユーザーと共有したいローカルフォルダを参照して選択します。

- 次の画面で、ドロップダウンボックスからローカルコンピュータのIPアドレスを選択します。事前に静的IPアドレスを設定しておくことをおすすめします。
- ポート番号はFTPサーバーのデフォルトポートである21のままにします。
- SSLオプションでは「SSLなし」を選択すると、SSL証明書なしで接続できます。
- 本番環境でプロフェッショナルなFTPサーバーを運用する場合は、SSLを有効にする必要があるかもしれません(証明書が必要です)。

- 次の画面で、FTPサイトにアクセスするユーザーの権限を設定できます。
- ここで、他のユーザーがどのようにFTP共有へアクセスするか、誰に読み取り専用権限または読み取り・書き込み権限を与えるかを決めます。
想定シナリオ
特定のユーザーに読み取り・書き込み両方のアクセス権を与えたい場合は、当然ながらユーザー名とパスワードの入力が必要です。一方、ユーザー名やパスワードなしでコンテンツの閲覧のみを許可することもでき、これは「匿名ユーザーアクセス」と呼ばれます。設定が完了したら「完了」をクリックします。

WindowsファイアウォールでFTPサーバーを許可する
パソコンでWindowsファイアウォールが有効になっている場合、セキュリティ機能によってFTPサーバーへの接続試行がブロックされることがあります。以下の手順で、ファイアウォール経由のFTPサーバー通信を許可しましょう。
- 「コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\Windows ファイアウォール」を開きます。
- 「Windows ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」リンクをクリックします。
注意:最近ではファイアウォールをウイルス対策ソフトが管理していることが多いため、そちらでFTPを許可する設定を行うか、ウイルス対策ソフトのファイアウォール保護を無効にする必要があります。

- 「設定の変更」ボタンをクリックします。
- 「FTP サーバー」にチェックを入れ、プライベートネットワークとパブリックネットワークの両方で許可されていることを確認します。
- OKをクリックします。
これで、お好みのFTPクライアントを使って、ローカルネットワークから新しく作成したFTPサーバーに接続できるはずです。

外部接続を許可するためのルーター設定
次に、ルーターを設定してTCP/IPポート番号21を開放し、パソコンへの接続を許可する必要があります。こうすることで、FTPサーバーがインターネットから到達可能になり、どこからでもアクセスできるようになります。一般的なルーターの設定手順は以下の通りです(ポート転送のより具体的な手順については、お使いのルーターメーカーのサポートサイトをご確認ください)。
- まずコマンドプロンプトを開き、「ipconfig」と入力してEnterキーを押します。
- デフォルトゲートウェイのアドレス(ルーターのIPアドレス)を見つけてメモします。
通常、192.168.x.xの範囲のプライベートアドレスです。例:192.168.1.1や192.168.2.1。

- 普段使っているWebブラウザを開きます。
- アドレスバーにルーターのIPアドレスを入力してEnterを押します。
- ルーターの認証情報でサインインします。

「ポート転送(Port Forwarding)」セクションを見つけます。通常、WANまたはNAT設定の中にあります。
以下の情報を含む新しいポート転送ルールを作成します:
- サービス名:任意の名前で構いません。例:「FTP-Server」。
- ポート範囲:ポート21を指定する必要があります。
- PCのTCP/IPアドレス:コマンドプロンプトで「ipconfig」と入力すると、IPv4アドレスがPCのTCP/IPアドレスです。
新しい変更を適用し、ルーターの設定を保存します。
任意のPCからFTPサーバーにアクセスする方法
ファイアウォールの設定とルーターのポート21開放が完了したら、以下が最も手軽な動作テスト方法です。
- 普段使っているWebブラウザを開きます。
- アドレスバーに、FTPリンク形式でWindows 10 PCのIPアドレスを入力してEnterを押します。
- アドレスは次のようになります:ftp://192.168.1.199(またはグローバルIPアドレス)。
- 認証を求められるので、システムのユーザー名とパスワードを入力すると、FTP共有フォルダ上のファイルにアクセスできます。

別の場所やネットワークからFTPサーバーにアクセスするには、プロバイダから提供された固定IP(静的IP)アドレスを入力する必要があります。例えば、固定IPが11.03.68.445の場合、「ftp://11.03.68.445」または「ftp://ローカルホスト名」を使用します。
FTPサーバーでのファイル・フォルダのダウンロードとアップロード
FileZillaなどのサードパーティ製アプリケーションを使えば、クライアントマシンとFTPサーバー間でファイルやフォルダのダウンロード・アップロード・管理が簡単に行えます。無料のFTPクライアントは複数あり、いずれもFTPサーバーの管理に利用できます:
FireFTP:FirefoxブラウザのFTPクライアント拡張機能
FileZilla:Windows向けFTPクライアント
Cyberduck:Windows向けFTPクライアント
WinSCP:Microsoft Windows向けの無料オープンソースSFTP、FTP、WebDAV、Amazon S3、SCPクライアント
ここでは例としてWinSCPを使用します。
- まずアプリケーションをダウンロードしてインストールします。
- WinSCPを開き、FTPサーバーの情報を入力します。
- ユーザー名はFTPサーバーのWindowsユーザー名、パスワードはFTPサーバーのWindowsパスワードです。「保存」をクリックすると、WinSCPが接続を確立し、ダウンロード可能なすべてのファイルとフォルダを一覧表示します。

左側のウィンドウが自分のマシン、右側がFTPサーバーです。
- ファイルを左から右へドラッグすると、FTPサーバーへコピーされます。
- ファイルを右から左へドラッグすると、クライアントマシンへコピーされます。
以上で、Windows 10パソコンへのFTPサーバーの設定は完了です。なお、これらの手順(FTPサーバーのセットアップ)は、Windows 8.1、8、Windows 7のパソコンにも同様に適用できます。
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