Backgroundtransferhost.exeとは?危険性の見分け方と無効化する2つの方法
Windows 10ユーザーの間では、「Backgroundtransferhost.exe」というプロセスが常時高いネットワーク帯域を消費しているという報告が多数寄せられています。場合によっては、パソコンがアイドル状態であっても、このプロセスがRAMやCPUリソースを占有してしまうケースもあります。光回線などの高速なブロードバンド環境ではさほど問題になりませんが、3Gモデムなど低速な接続環境を使わざるを得ないユーザーにとっては、Backgroundtransferhost.exeのネットワーク使用量を抑える方法を探すしかありません。この問題はWindows 10に特有のものとされています。

注意:一部のユーザーからは、タスクマネージャーでこのタスクを無効化しようとすると、パソコンが即座に再起動するという報告もあります。
Backgroundtransferhost.exeとは何か?
Backgroundtransferhost.exeは、複数のデバイスで同じWindowsアカウントを使用している場合に、Windowsの設定やユーザー設定を同期する役割を担うサービスです。
また、このプロセスは各種の標準アプリによっても利用されており、パソコンがスタンバイや休止状態のときでもバックグラウンドでデータのアップロード・ダウンロードを行います。多くの場合、リソース使用率が高くなる原因は、既定のアンチウイルスソフトがBackgroundtransferhost.exe経由でダウンロードされたファイルを、ダウンロード完了直後にスキャンするためです。
Backgroundtransferhost.exeは安全か?
正規のBackgroundtransferhost.exeは安全であり、システムにセキュリティ上の脅威をもたらすことはありません。ただし、本当に正規のファイルであることを確認するには、マルウェアが偽装していないかを見極めるための検証が必要です。
現在、多くのマルウェアはセキュリティソフトによる検知を回避するために、システムプロセスに擬態するよう設計されています。本物のファイルかどうかを最も手軽に確認する方法は、ファイルの保存場所(パス)をチェックすることです。
確認するには、Ctrl + Shift + Escキーを押してタスクマネージャーを開きます。「プロセス」タブを選択し、一覧を下へスクロールして「Backgroundtransferhost.exe」を探します。見つかったら右クリックし、「ファイルの場所を開く」を選択しましょう。

表示された場所がC:\Windows\System32以外であれば、マルウェアが偽装している可能性が非常に高いといえます。その場合は、適切な手順に従ってウイルス感染をシステムから除去してください。感染を取り除くことで、リソース使用率が高くなる問題も自動的に解決するはずです。
Backgroundtransferhost.exeを無効化すべきか?
前述のとおり、正規のBackgroundtransferhost.exeファイルは信頼できるものであり、セキュリティ上の脅威は一切ありません。このコンポーネントは近年のすべてのWindowsバージョンに搭載されていますが、特にWindows 10で活発に動作します。これは、Windows 10でマルチデバイス間の連携機能が強化されているためです。
もし上記の調査の結果、マルウェアの偽装である可能性が浮上した場合は、以下の対策を実施して、この挙動の原因となっているウイルス感染を確実に除去することを強くお勧めします。
これまでの多くのユーザーレポートによると、最も効果的なのはMalwarebytesによるディープスキャンを実行し、この問題を引き起こしうるあらゆる種類のマルウェアを検出・除去することです。

Malwarebytesの利用に抵抗がある場合は、こちらの記事を参考に無料のディープセキュリティスキャンを実行できます。スキャンしてもマルウェア感染が見つからなければ、次のセクションに進み、Backgroundtransferhost.exeプロセスを無効化する手順に移りましょう。
Backgroundtransferhost.exeを無効化する方法
すでにウイルス感染ではないと確認できた場合は、以下のいずれかの方法で、Backgroundtransferhost.exeプロセスによるシステムリソースの過剰消費を防ぐことができます。
以下では、実際に問題を解決できたユーザーが実践した複数の方法を紹介します。効果と重要度の順に並べているため、上から順番に試すことをお勧めします。
それでは始めましょう!
方法1:設定の同期を無効化する
この問題に対する最も効果的な対策は、アカウント設定を開き、自動同期機能を無効にすることです。ほとんどの場合これで問題は解決しますが、その反面、Windowsアカウントが複数のデバイス間でユーザー設定などを同期する機能が制限される点には注意が必要です。
ただし、このWindowsアカウントをこのデバイスでしか使用していないのであれば、以下の手順を行ってもユーザーアカウントの他の機能への影響は一切ありません。
以下は、Backgroundtransferhost.exeプロセスを動かし続ける原因となる「設定の同期」を無効化する手順です。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。テキストボックスに「ms-settings:sync」と入力し、Enterキーを押して設定アプリの「設定の同期」画面を開きます。

- 「設定の同期」画面に入ったら、右側のペインに移動し、「同期の設定」の項目まで下へスクロールします。

- 「同期の設定」のトグルスイッチをオフに切り替え、パソコンを再起動します。次回の起動完了後も問題が発生しているかどうかを確認しましょう。
再起動後も問題が解決せず、Backgroundtransferhost.exeプロセスによる高いリソース使用率が続いている場合は、次の方法に進んでください。
方法2:Time Brokerサービスを無効化する
複数のユーザーから報告されているように、この問題はTime Brokerサービスの破損や不具合によっても引き起こされることがあります。同じ問題に悩まされていたユーザーの一部は、組み込みサービスから呼び出されている場合でもTime Brokerサービスが起動しないようにすることで、Backgroundtransferhost.exeプロセスの過剰なリソース使用を最終的に止めることに成功したと報告しています。
この方法により、Backgroundtransferhost.exeプロセスに関連するシステムリソースの問題は解決するはずです。ただし、実行後に予期しない問題が発生した場合は、以下の手順を逆にたどることで、すべての変更を元に戻すことができます。
以下は、レジストリエディターを使ってTime Brokerサービスを無効化する手順です。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。テキストボックスに「regedit」と入力してEnterキーを押すと、レジストリエディターが開きます。UAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして管理者権限を付与します。

- レジストリエディターが開いたら、左側のペインを使って以下の場所へ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TimeBroker
注意:上部のアドレスバーに直接パスを貼り付ければ、瞬時に目的の場所へ移動できます。
- 正しい場所に到達したら、右側のペインに移動し、「Start」の値をダブルクリックします。
- 「DWORD (32ビット) 値の編集」ウィンドウで、基数を「16進数」に設定し、値のデータを「4」に変更して「OK」をクリックします。これでTime Brokerサービスが無効になります。

- 変更を適用したらパソコンを再起動し、次回の起動完了後に問題が解決したかどうかを確認しましょう。
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