【徹底解説】ASGT.exeとは?安全性の見分け方と削除・対処法
一部のWindowsユーザーから、タスクマネージャーに表示される不審なプロセス「ASGT.exe」についての質問が寄せられています。CPUやメモリの使用率が異常に高くなるという報告がある一方で、原因不明の再起動に悩まされ、信頼性モニターのレポートでasgt.exeがシステムクラッシュの原因として記録されていたという声もあります。

この実行ファイルは特定のWindowsバージョンに限定されたものではなく、Windows 7、Windows 8.1、Windows 10のいずれでも確認されています。
ASGT.exeとは何か?
正規のASGT.exeは、ASUS GPU Tweakに属するソフトウェアコンポーネントであり、ASUS Corpによるデジタル署名が付与されています。Windowsの動作に必須のプロセスではないため、問題を引き起こしていることが判明した場合は、無効化しても支障はありません。
親アプリケーションであるASUS GPU Tweakは、ASUS製PCやノートパソコンに搭載されたグラフィックカードのオーバークロックを主な目的としたユーティリティです。2011年に初登場して以降、30回以上のアップデートを重ねて大きく進化し、このツールで調整可能な対応GPUの数も大幅に増えてきました。
「ASGT」は「ASUS Graphics Processing Unit Tweak」の頭字語です。このプロセスの既定の保存場所は、C:\Windows\System32またはC:\Windows\SysWOW64\フォルダー内です。
多くの場合、ASGT.exeの親アプリケーションはユーザーが任意でインストールするか、ASUS製グラフィックカードドライバーに同梱されています。
ASGT.exeは安全なのか?
前述のとおり、正規のASGT.exeプロセスは信頼できる発行元による署名付きのため、セキュリティ上のリスクはありません。リソース使用率が高くなっている場合は、他への影響を心配せずに無効化できます。
ただし、このプロセスを正当なものと判断する前に、いくつか調査を行う必要があります。近年のマルウェアの多くは、セキュリティソフトに検出されないよう、信頼されているプロセスになりすますように設計されている点に注意してください。悪意あるプロセスではないことを確実にするには、まずASGT.exeについて詳しく調べることを強くおすすめします。
最初に、親アプリケーションの存在を確認しましょう。ASUS GPU TweakがPCにインストールされていないのであれば、このプロセスがタスクマネージャーで動作している理由はありません(残存ファイルである場合を除く)。
ASUS GPU Tweakがインストール済みの場合は、プロセスが正しいフォルダーに存在するかどうかを確認します。タスクマネージャーを開き(Ctrl + Shift + Esc)、「プロセス」タブを選択します。バックグラウンドプロセスの一覧を下にスクロールしてASGT.exeを見つけたら、右クリックして表示されるコンテキストメニューから「ファイルの場所を開く」を選択してください。

表示された場所がC:\Windows\System32やC:\Windows\SysWOW64\とは異なり、しかもASUS GPU Tweakを別の場所にインストールした覚えがない場合、悪意のあるファイルである可能性が高いといえます。
その場合は、信頼できるウイルスデータベースにファイルを提出して解析してもらいましょう。複数のサービスがありますが、無料で信頼性の高いものとしてはVirusTotalをおすすめします。
VirusTotalで解析するには、ブラウザーで公式サイトにアクセスし、該当ファイルをアップロードして解析結果を待つだけです。

解析結果に異常が見られなかった場合は、次のセクションを飛ばして「ASGT.exeによるクラッシュを止める方法」へ進んでください。
逆に、解析結果からウイルス感染の兆候が確認された場合は、すぐ下のセクションの対処法へ進みましょう。
セキュリティ脅威への対処法
上記の調査で何らかのウイルス感染が疑われる場合は、ASGT.exeプロセスに影響を及ぼしている可能性のある感染を取り除くため、システム全体のスキャンを実行することを強くおすすめします。
なお、ステルス型(クローキング)マルウェアに感染している場合、すべてのセキュリティソフトが検出・隔離できるわけではない点に注意してください。有料のプレミアムスキャナーを契約しているなら、それを使ってスキャンを実行しましょう。
追加費用のかからない無料の選択肢をお探しなら、Malwarebytesの無料版によるディープスキャンをおすすめします。これまでの事例からも、このセキュリティスキャナーはシステムリソースになりすますタイプのステルスマルウェアの大部分を高い精度で検出できることが確認されています。
Malwarebytesでのディープスキャンのやり方が分からない場合は、専用のガイド記事を参照してください。

スキャンによって対象項目が検出・隔離されたら、PCを再起動し、次のセクションに進んでASGT.exeに関連するクラッシュがまだ発生するかどうかを確認しましょう。
ASGT.exeによるクラッシュを止める方法
上記の調査で悪意のあるプロセスではないことが確認できた場合(または感染を除去できた場合)、通常どおりPCを使用し、ASGT.exeに関連するクラッシュが引き続き発生するかどうかを確認してください。
ASGT.exeプロセスはOSにとって必須ではないため、Windowsの機能に影響を与えることなく安全に無効化できます。この場合、親アプリケーションをアンインストールすることなく、ASGT.exeだけを無効化することも可能です。
ただしその前に、ASUS GPU Tweakを使ってGPUのクロックを引き上げている場合は、オーバークロックした周波数そのものがシステムクラッシュの原因になっている可能性を考慮してください。まずはGPUの周波数設定を控えめに変更し、クラッシュが収まるかどうかを確認してみましょう。
周波数を下げても改善しない場合は、以下の手順でプロセスを無効化し、ASGT.exeによるクラッシュを止めてください。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「msconfig」と入力してEnterキーを押すと、「システム構成」画面が開きます。UAC(ユーザーアカウント制御)のプロンプトが表示されたら「はい」をクリックして管理者権限を付与します。

- 「システム構成」ウィンドウが開いたら、「サービス」タブを選択し、一覧からASUS GPU Tweak (ASGT.exe)を見つけてチェックボックスのチェックを外し、「適用」をクリックして変更を保存します。
- サービスを無効化できたらPCを再起動し、次回起動時に予期しないシステムクラッシュが解消されたかどうかを確認します。
ASGT.exeを親アプリケーションごと削除する恒久的な解決策をお探しの場合は、次の方法へ進んでください。
ASGT.exeを削除する方法
上記の調査の結果、ASGT.exeを削除する必要があると判断した場合は、親アプリケーションをアンインストールせずに削除できない点に注意してください。
ASGT.exeだけを保存場所から直接削除しても、ASUS GPU Tweakが次回のシステム起動時に本来の処理を行うために、このファイルを再生成する可能性があります。それでもASGT.exeに関連するリソースの大量消費や予期しないアプリケーションクラッシュが続く場合は、以下の手順に従ってください。
以下は、「プログラムと機能」ウィンドウからASGT.exeと親アプリケーション(ASUS GPU Tweak)をアンインストールする手順です。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。テキストボックスに「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押すと、「プログラムと機能」ウィンドウが開きます。

- 「プログラムと機能」ウィンドウで、アプリケーションの一覧を下にスクロールし、ASUS GPU Tweakを見つけます。
- ASUS GPU Tweakを右クリックし、表示されたコンテキストメニューから「アンインストール」を選択します。

- 画面の指示に従ってアンインストールを完了させ、PCを再起動します。次回起動時に予期しないシステムクラッシュが解消されたかどうかを確認しましょう。
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