macOS Venturaを別パーティションにインストールする完全ガイド|失敗しない手順とトラブル対処法
macOS Venturaの新機能を試してみたいけれど、普段の作業環境として使っているmacOSはそのまま残しておきたい——そんな方には、別パーティションへのインストールがおすすめです。Venturaでどんな不具合に遭遇するか事前にはわかりませんが、この方法なら既存の環境に影響を与えることなく、低リスクで新OSを試せます。
経験者の中には、これまでのmacOSと同じように「ソフトウェア・アップデート」環境設定からmacOS Venturaのインストーラーをダウンロードし、インストーラーアプリが起動したら特定のボリュームやパーティションを指定する方法を試した方もいるかもしれません。しかし残念ながら、この従来の手順はmacOS Venturaでは通用しなくなりました。
では、別パーティションにmacOS Venturaをインストールすることは可能なのでしょうか? 答えはイエスです。本記事ではその具体的な手順を詳しく解説します。作業を始める前に、まずお使いのMacがmacOS Venturaに対応しているか必ず確認してください。以下のリストをご覧ください。
macOS Venturaに対応しているMacモデル:
- MacBook Pro(2017年以降)
- MacBook Air(2018年以降)
- MacBook(2017年以降)
- Mac Pro(2019年以降)
- Mac mini(2018年以降)
- iMac(2017年以降)
- iMac Pro
ステップ1:別パーティションを作成する
まず、Macの内蔵ドライブに新しいパーティション(ボリューム)を作るか、外付けストレージデバイスに作るかを決め、それぞれに応じた手順で準備を進めましょう。
Macの内蔵ドライブにボリュームを作成する場合
パーティション作成には、macOS標準のディスク管理ツール「ディスクユーティリティ」を使用します。起動ディスクをパーティション分割する方法と、APFSコンテナに新しいボリュームを追加する方法の2つがあります。後者の方法が推奨されます。APFSコンテナ内のボリュームは空き容量を柔軟に共有できる一方、パーティション方式では割り当てた容量しか使用できないためです。
Mac上にmacOS Ventura用ボリュームを作成する手順:
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」フォルダから「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 左サイドバーでメインのAPFSコンテナを選択し、上部メニューバーの「ボリュームを追加(+ )」ボタンをクリックします。
- 「macOS Ventura」など、わかりやすい名前を付けます。
- フォーマットは「APFS」のまま「追加」をクリックします。

- ボリュームが作成されたら「完了」をクリックします。
外付けストレージデバイスにパーティションを作成する場合
容量に十分な余裕がある外付けハードドライブやUSBメモリなどに、macOS Venturaをインストールすることもできます。外付けドライブの一部のパーティションにインストールしたい場合はパーティション分割が必要です。ドライブ全体をVentura用に使いたい場合は消去(初期化)だけで構いません。いずれの場合も、パーティションまたはドライブはAPFS形式でフォーマットしてください。
注意:macOS Venturaの起動可能なインストールUSBを作成する際は「Mac OS拡張(ジャーナリング)」でのフォーマットが求められますが、外付けドライブやそのパーティションにVenturaをインストールする場合はAPFS形式である必要があります。形式が異なると、インストール先として外付けパーティションを選んだ時点で「このボリュームはこのアップデートと互換性がありません」というエラーが発生します。
外付けドライブを準備する手順:
- 外付けディスクをMacに接続します。
- 「アプリケーション」>「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ」を開きます。
- 「表示」>「すべてのデバイスを表示」をクリックします。
- 外付けドライブの最上位ディスクを選択します。
macOS Ventura用の第2パーティションを作成する場合:
- 上部の「パーティション作成」ボタンをクリックします。
- 円グラフ下部の「+」ボタンをクリックします。

- パーティションに名前を付け、フォーマットに「APFS」を選択します。
- 「適用」をクリックします。

MacでSDカード・USBドライブ・ハードドライブをパーティション分割できない場合の対処法:「パーティション作成」ボタンがグレーアウトしているなどの理由でパーティションを作成できない場合は、専用ガイドを参考にしてください。
ドライブ全体をmacOS Ventura用に使う場合(必ず事前に重要データをバックアップしてください!):
- 上部の「消去」ボタンをクリックします。
- ドライブに名前を付けます。

- フォーマットに「APFS」を選択します。
- 方式に「GUIDパーティションマップ」を選択します。
- 「消去」をクリックします。
ステップ2:macOS Venturaのフルインストーラーをダウンロードする
以前のバージョンとは異なり、「ソフトウェア・アップデート」からダウンロードできるmacOS Venturaのインストーラーは、現在使用中のmacOSのバージョンによってサイズが変わる小規模なアップデータになっています。そのため、ここからダウンロードしてもインストーラーはアプリケーションフォルダに追加されず、ボリューム選択画面も表示されず、そのままMacへ直接インストールされてしまいます。
約12.15GBあるフルインストーラーを入手するには、App Storeからアクセスする必要があります。
上記の手順でmacOS Venturaインストーラーが見つからない場合は、Apple公式の配信リンクから直接ダウンロードできます。
ステップ3:別パーティションにmacOS Venturaをインストールする
すべての準備が整ったら、Macを電源に接続したまま、以下の手順で別パーティションにmacOS Venturaをインストールしましょう。外付けドライブにインストールする場合は、ドライブの接続をお忘れなく。
- アプリケーションフォルダからmacOSインストーラーを開きます。

- 「続ける」をクリックし、ソフトウェア使用許諾契約に同意します。

- 起動ボリュームの下にある「すべてのディスクを表示」をクリックします。

- macOS Ventura用に作成したパーティションを選択し、「続ける」をクリックします。

- パーティションへのインストールが完了したら、画面の指示に従って初期設定を行います。

インストール中にディスク選択画面が空白になったり、ディスクが表示されなかったりするケースもあります。そのような場合は、ディスクが表示されない問題を解決するための対策記事を参照してください。
ステップ4:MacをmacOS Venturaで起動する
起動オプションを開いて作成したパーティションを起動ディスクとして選択すれば、macOS VenturaでMacを起動できます。なお、T2チップ搭載のMacで外付けドライブにVenturaをインストールした場合は、起動する前に「起動セキュリティユーティリティ」で外部メディアからの起動を許可する設定が必要なので注意してください。
Intel製チップ搭載MacをmacOS Venturaで起動する手順
- Macをシャットダウンします。
- 完全に電源が切れるまで待ちます。
- 電源ボタンを押し、すぐにOptionキーを押し続けます。
- 起動ディスクの選択画面が表示されたらキーを放します。
- macOS Venturaのパーティションを選択し、上矢印をクリックします。
Apple Silicon搭載MacをmacOS Venturaで起動する手順
- Macをシャットダウンします。
- 完全に電源が切れるまで待ちます。
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで電源ボタンを押し続けます。
- macOS Venturaをインストールしたパーティションを選択し、「続ける」をクリックします。
別パーティションへのインストール時のトラブルシューティング
1. 作成したパーティションが選択できない
作成したパーティションが表示されない場合は、APFS形式かつGUIDパーティションマップでフォーマットされていることを確認してください。そのうえでディスクユーティリティに戻り、該当パーティションを選択して「マウント」をクリックします。
2. 「macOSを検証できません」というエラーでインストールが失敗する
別パーティションへのインストール時にこのエラーが表示される場合は、以下の対処法を順に試してください。
- 日付と時刻が正しく設定されているか確認する
- 「システム設定」の共有にある「コンテンツキャッシュ」をオフにする
- パーティションを消去してから再インストールを試す
- VPNをオフにする
その他に発生しうるエラーの例:「インストーラが壊れているため、インストールを続行できません」
まとめ
以上の手順を正しく実行できれば、別パーティションへのmacOS Venturaのインストールは完了です。万一、インストール後にデータを失ってしまった場合でも、iBoysoft Data Recovery for Macなどの無料のデータ復元ソフトを使えば復旧できる可能性があります。復元前のファイルプレビュー機能を活用すれば、安全かつ確実に必要なデータだけを取り戻せます。
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