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Apple製品に重大なセキュリティ脆弱性――15億人規模のmacOS・iOSユーザーのデバイスが乗っ取られる危険

Appleは、iPhone、iPad、Macに存在する重大なセキュリティ脆弱性を発見したと発表しました。この脆弱性を悪用されると、攻撃者が被害者のデバイスを完全に掌握できる可能性があります。

脆弱性の概要

誰が発見したのか?

Appleは公式報告の中で、脆弱性を発見した人物や発見の経緯については明らかにしていません。報告では匿名の研究者たちにクレジットが付与されています。

ハッカーは事前に知っていたのか?

Appleは、この脆弱性がすでに悪用された可能性があることを認めています。ただし、それ以上の詳細な情報は提供されていません。

仕組みはどうなっているのか?

Appleによると、この脆弱性は「Webコンテンツの処理」を通じて悪用される可能性があります。つまり、悪意のあるコードが仕込まれたWebサイトにアクセスすることがきっかけとなるのです。何も疑わないユーザーをそのようなサイトへ誘導することで、脆弱性とその悪用手法を把握している攻撃者は、被害者のデバイスを完全に制御し、任意のコードを実行できてしまいます。

通常、デバイスはセキュリティ上の理由から、コードがシステムのどの部分にアクセスできるかを厳しく制限しています。しかしこの脆弱性により、カーネル(OSの中核)へのアクセス権を持った状態でコードを実行することが可能になりました。カーネルへのアクセスは、オペレーティングシステムのあらゆる構成要素への無制限なアクセスを意味します。つまり、攻撃者は被害者のデバイスを完全に支配できてしまうのです。

関連CVE番号

CVE-2022-32894
CVE-2022-32893

一般ユーザーへの脅威

サイバーセキュリティアナリストのリテッシュ・コタック(Ritesh Kotak)氏は、Appleデバイスで発見された今回の脆弱性について、「電子機器に保存されたあらゆる個人情報が脆弱であり、『武器化』されうることを示すものだ」と指摘しています。

脆弱性の情報が公開された今、サイバー犯罪者がセキュリティアップデートをリバースエンジニアリングし、まだデバイスをアップデートしていない一般ユーザーへ攻撃を仕掛ける可能性もあります。

今すぐできる対策

情報セキュリティの専門家は、影響を受けるデバイスのアップグレードを推奨しています。対象となるのは、iPhone 6S以降のモデル、第5世代以降のiPad、すべてのiPad Pro、iPad Air 2を含む多くのiPadモデル、そしてmacOS Montereyが稼働するMacコンピュータです。一部のiPodモデルも影響を受けます。(iOSおよびiPadOSの最新バージョンは15.6.1、macOSは12.5.1です。)

現時点でこの脆弱性が活発に悪用されている可能性があるため、該当するデバイスをお持ちの方は、最新のソフトウェアアップデートを速やかにインストールすることを強くお勧めします。

デバイスをアップデートした後も不安が残る場合は、Mac向けのセキュリティソフトをダウンロードし、「脆弱性スキャン」機能を使ってシステム全体の脆弱性をチェックするとよいでしょう。

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