Apple、旧iOSデバイス向けセキュリティアップデート「iOS 12.5.3」を公開
AppleはiOS 14.5.1でWebKitの重大な脆弱性を修正しましたが、今回、同じ保護策がiOS 14に対応していない旧モデルのiPhone向けにも提供されることになりました。
旧iPhone向けにiOS 12.5.3がリリース
Appleの公式サイトで公開されたサポートドキュメントによると、iOS 12.5.3ではWebKit関連のセキュリティ脆弱性が合計4件修正されています。WebKitとは、Apple純正ブラウザ「Safari」をはじめ、iOS上で動作するすべてのブラウザを支えるレンダリングエンジンです。
Appleが「バッファオーバーフローの問題」と説明するこの脆弱性により、悪意のあるWebコンテンツがiOSによって処理されると、任意のコードが実行される恐れがあります。セキュリティとプライバシーを大切にするなら、攻撃者がWebコンテンツ経由で仕込んだ不正なコードを自分のデバイスで実行させられる事態は絶対に避けたいところです。
この脆弱性はWebKitエンジン内で3件発見されており、残る1件はWebKitのストレージシステムに影響します。iOS 12.5.3でこの問題が修正される対象デバイスは以下の通りです。
- iPhone 5s
- iPhone 6
- iPhone 6 Plus
- iPad Air
- iPad mini 2
- iPad mini 3
- iPod touch(第6世代)
Appleは「本問題が実際に悪用された可能性を示す報告を認識している」と公式に表明しており、このメモリ破損の問題は「状態管理の改善」によって対処されたとしています。
もし悪意ある第三者がすでにこの脆弱性を悪用しており、Appleもその事実を把握しているのであれば、安全のためにも今すぐアップデートを実行することが賢明です。
iOS 12.5.3のインストール方法
対応するiPhone、iPad、iPod touchをiOS 12.5.3にアップデートするには、Apple標準のソフトウェア・アップデート機能を使います。「設定」アプリを起動し、「一般」>「ソフトウェア・アップデート」の順に進むだけです。
新しいソフトウェアアップデートが利用可能である旨のメッセージが表示されたら、「今すぐインストール」を選択してOTA(無線通信)でアップデートを行いましょう。続行するには、iOSデバイスを電源に接続したうえで、Wi-Fi経由でインターネットに接続している必要があります。
また、状況によってはデバイスのパスコードの入力を求められる場合もあります。
iOS 12.5.3へのアップデートは本当に必要?
結論から言えば、必要です。
古いiPhoneを手元に持っている人は、できるだけ早くこのアップデートをインストールすべきです。特に、引き出しの中で眠っているだけでなく、家族や友人が現役で使用しているデバイスであれば、その重要性はさらに高まります。
iOS 12.5.3にアップデートすることで、このWebKitの脆弱性に対するAppleの最新の保護を受けられます。繰り返しになりますが、Apple自身が「悪意あるユーザーによってこの脆弱性がすでに積極的に悪用された可能性がある」と公に認めている以上、アップデートを適用しないままではプライバシーとセキュリティの両方が危険にさらされかねません。
最新バージョンのiOSやiPadOSをはじめとするAppleのOSは、すべてのデバイスで動作するわけではありません。しかしAppleは、iOS 12.5.3のような重要なセキュリティアップデートの提供を通じて、古いハードウェアでも安全に使い続けられる環境の維持に力を注いでいます。
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