古いmacOS/OS Xをダウンロードしてインストールする3つの方法【ダウングレード完全ガイド】
Macのセキュリティ、安定性、互換性を維持し、パフォーマンスを向上させて新機能を快適に体験するためには、Macを常に最新版のmacOSにアップデートしておくことが推奨されます。
しかし、最新のmacOS Montereyや現在インストールされているバージョンが、必ずしも満足のいくものとは限りません。例えば、アップデート後にMacの動作が遅くなったり、普段使っているソフトウェアと互換性がなかったりするケースもあります。そんなときは、Macに古いバージョンのmacOSをインストール(ダウングレード)したくなるでしょう。この記事では、その具体的な方法をわかりやすく解説します。
目次
- 1. 自分のMacで動作するmacOSのバージョンを確認する
- 2. ダウングレード前の準備:Macのバックアップと初期化
- 3. 方法1:Time Machineバックアップから古いmacOSを復元する
- 4. 方法2:リカバリーモードで出荷時のmacOSに戻す
- 5. 方法3:起動可能なインストーラーで古いOSをインストールする
自分のMacで動作するmacOSのバージョンを確認する
まず最初に、インストールしたい古いmacOSが自分のMacで動作するかどうかを確認しましょう。Macで実行できる最も古いmacOSのバージョンは、そのMacの出荷時に搭載されていたバージョンです。
例えば、macOS CatalinaがプリインストールされたMacを購入した場合、それより前のmacOS Mojaveを再インストールすることはできません。また、Apple Silicon Macの場合、工場出荷時にmacOS Big Surが搭載されているため、Intel x86アーキテクチャからARMアーキテクチャへの移行に伴い、Big Sur以降のバージョンのみが動作対象となります。
さらに注意が必要なのは、出荷時のバージョンより新しいmacOSであっても、すべてがインストールできるわけではないという点です。Appleは新しいmacOSをリリースする際、古いMacモデルのサポートを打ち切ることがあります。例えば2012年以前のMacBook Airでは、Montereyより前のバージョンであるmacOS Mojaveを動作させることができません。
そのため、インストール予定のmacOSとMacモデルの互換性を必ず確認してください。Macのモデル名は「Appleメニュー > このMacについて > 概要」から確認できます。「MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)」のような情報が表示されるので、以下のリンクから各バージョンの対応機種をチェックしましょう。
- macOS Big Surに対応しているMacのモデル
- macOS Catalinaに対応しているMacのモデル
- macOS Mojaveに対応しているMacのモデル
- macOS High Sierraに対応しているMacのモデル
- macOS Sierraに対応しているMacのモデル
- OS X El Capitanに対応しているMacのモデル
- OS X Yosemiteに対応しているMacのモデル
ダウングレード前の準備:Macのバックアップと初期化
インストーラーをダウンロードした後、そのまま直接macOSをインストールしても成功しません。現在のバージョンの上に古いバージョンを上書きインストールすることはできないためです。Time Machineやリカバリーモードを使って古いmacOSまたはOS Xをインストールする前に、Macの起動ディスクを完全に消去する必要があります。
ただし、Macintosh HDをフォーマットすると、Mac上のすべてのデータが消去されてしまう点に注意してください。そのため、ドライブを消去する前に必ずMacのバックアップを取っておきましょう。Time Machineでバックアップを作成したり、重要なファイルをクラウドストレージにアップロードしたり、外付けストレージに移動したりする方法があります。こうしておけば、macOSを再インストールした後にファイルを元に戻せます。

方法1:Time Machineバックアップから古いmacOSを復元する
現在のmacOSにアップデートする前にTime MachineでMacをバックアップしていれば、そのバックアップを使って以前のmacOS環境に戻すことができます。手順は以下の通りです。
- Time MachineのバックアップドライブをMacに接続します。
- Macをリカバリーモードで起動します。
- 「macOSユーティリティ」から「Time Machineバックアップから復元」を選択し、「続ける」をクリックします。
- Time Machineのバックアップドライブを選択し、「続ける」をクリックします。
- アップデート前の日付のバックアップを選択し、「続ける」をクリックします。
- 復元先となるMacの内蔵ハードドライブを選択し、「復元」をクリックします。
- Macを再起動します。

方法2:リカバリーモードで出荷時のmacOSに戻す
Time Machineのバックアップがない場合でも、Intel製Macであればリカバリーモードから古いmacOSやOS Xに戻すことができます。この方法は、Macを出荷時に搭載されていたmacOSのバージョンへ戻す際に有効です。
通常のリカバリーモード(Command + Rキー)ではなく、画面に回転する読み込みアイコンが表示されるまで、「Shift + Option + Command + R」キーを押し続けてください。これにより、インターネットリカバリーモードでMacが起動します。その後「macOSを再インストール」を選択し、画面の指示に従って出荷時のmacOSをインストールします。

方法3:起動可能なインストーラーで古いOSをインストールする
Macの出荷時のmacOSも、Time MachineでバックアップしたmacOSも、希望するバージョンではない場合は、起動可能なmacOSインストーラー(ブータブルインストーラー)を使いましょう。この方法なら、互換性のある任意のmacOSバージョンをインストールできます。
用意するのは、macOSインストーラーが収まる十分な容量を持つ空の外部ドライブです。macOS 10.13以降ではAPFS形式、macOS 10.12以前ではMac OS拡張(HFS+)形式でフォーマットする必要があります。その後、ドライブに古いmacOSを書き込みます。
ステップ1:古いバージョンのmacOSインストーラーを入手する
Macを最新のmacOSにアップデートする場合、「Appleメニュー > システム環境設定 > ソフトウェア・アップデート」やMac App Storeから簡単にインストーラーをダウンロードできます。しかし、App Storeで「macOS Big Sur」や「macOS Catalina」などの旧バージョンを検索しても、結果には表示されません。Appleがこれらの項目をインデックス化していないためです。
実際には、以下のリンクからApp Store経由でmacOS Big Sur、Catalina、Mojave、High Sierraのインストーラーをダウンロードできます。リンクをクリックして「App Store.appで開く」を選択し、「入手」ボタンをクリックしてダウンロードしてください。
- macOS Big Sur
- macOS Catalina
- macOS Mojave
- macOS High Sierra

さらに、macOS Sierra、OS X El Capitan、OS X Yosemiteの旧インストーラーはApple.comから入手可能です。Safariでダウンロードすると、InstallOS.dmgまたはInstallMacOSX.dmgというディスクイメージとして保存されます。
注意: MacにmacOSインストーラーをダウンロードすると自動的に開きますが、今すぐインストールしない場合は、プロセスを終了してください。
ステップ2:ダウンロードしたmacOSを外部ドライブに書き込む
- 起動可能なインストーラー用ドライブをMacに接続します。
- Macをリカバリーモードで起動し、「ターミナル」を開きます。
- ターミナルに対象のmacOSのコマンドを入力またはペーストし、「MyVolume」の部分を自分のボリューム名に置き換えます。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app
その後、以下の手順に従います。
- Returnキーを押してコマンドを実行します。
- 求められたら管理者パスワードを入力し、再度Returnキーを押します。
- ボリュームを消去してよいか確認されたら「Y」と入力し、Returnキーを押します。
- ターミナルによるボリュームへのアクセスを許可する警告が表示されたら「OK」をクリックします。
- コピーが完了するのを待ち、ターミナルを終了してボリュームを取り出します。

ステップ3:起動可能なインストーラーでMacに古いmacOSをインストールする
Apple Silicon Macの場合:
- 電源ボタンを押し続けてMacの電源を入れ、起動オプションが表示されたら指を離します。
- 作成したばかりの起動可能なインストーラーを選択し、「続ける」をクリックします。
- macOSインストーラーが開いたら、画面の指示に従います。
Intel製Macの場合:
- Macの電源を入れ、すぐにOption(⌥)キーを押し続けます。
- 起動可能なボリュームが表示されるまでOptionキーを押し続けます。
- 作成した起動可能なインストーラーを選択し、上向き矢印をクリックするかReturnキーを押します。
- ユーティリティウィンドウから「macOSをインストール」(または「OS Xをインストール」)を選択し、「続ける」をクリックして画面の指示に従います。

まとめ
この記事では、Macに古いバージョンのmacOSやOS Xをインストールする方法を紹介しました。Macを以前のOSに戻す方法は3つあります。状況に応じて、Time Machineでアップデート前のmacOSを復元するか、リカバリーモードで出荷時のmacOSに戻すか、起動可能なインストーラーで互換性のある任意のmacOSをインストールするかを選びましょう。
関連記事:
- 別のAPFSボリュームにmacOSをインストールする方法(Ventura/Monterey/Big Sur)
- macOSの起動可能なインストーラーを作成する完全ガイド
-
1台のMacで2つのmacOSをデュアルブートする方法|Venturaベータ版も安全に導入
はじめにAppleはWWDC 2022の基調講演で、最新OS「macOS 13 Ventura」を発表しました。正式リリースは2022年秋とされていますが、2022年6月の時点ですでにベータ版が公開されています。macOS Venturaベータ版を安全に試したい場合は、既存のデータに影響を与えないよう、別のAPFSボリュームにインストールするのがおすすめです。そうすることで、ベータ版とMonterey/Big Sur/Catalinaなど、2つのバージョンのmacOSからMacを起動できるようになります。また、異なるmacOS環境でソフトウェアをテストしたい、特定のアプリを使い続けるために互換
-
【2024年最新】非対応の古いMacにmacOS Montereyをインストールする方法|OpenCore Legacy Patcher活用ガイド
目次非対応のMacとは?OpenCore Legacy Patcherとは?非対応のMacにmacOS Montereyをインストールする方法よくある質問(FAQ)Appleは例年どおり、新しい互換性リストや機能とともに「macOS Monterey」をリリースしました。しかし残念ながら、今回のアップデートでは、古いmacOSを使用している一部のMacユーザーは、公式には最新のmacOSへアップデートできなくなっています。とはいえ、心配はいりません。この記事では、非対応の古いMacにmacOS Montereyをインストールする方法を詳しく解説します。注意:OpenCore Legacy Pa