2022年版 Mac用無料データ復元ソフト おすすめ7選を徹底比較
「データ復元は必ず高くつく」というのはよくある誤解です。実際には、2022年現在でもMac向けの無料データ復元ソフトは数多く存在し、今すぐダウンロードして利用できます。データ復元の専門業者に依頼すれば確実に高額な費用を請求されますが、そうした業者にMacを預けなくても、失われたデータを自力で取り戻せる可能性があります。
本記事では、Macで使える無料データ復元ソフトのおすすめ7選を比較し、それぞれのメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
1. Disk Drill for Mac(ディスクドリル)

Disk Drill for Macは、プロ仕様の多機能データ復元ソフトとして広く知られており、複雑な操作なしに高い復元結果を実現できる点が魅力です。2010年から開発が続けられている老舗ソフトで、このリストの中でも最も歴史のある部類に入ります。とはいえ、モダンで直感的に操作できるユーザーインターフェースのおかげで、決して古びた印象はありません。
無料版について:スキャン後のファイルプレビュー機能により、復元結果を事前にしっかり確認できます。ファイルを実際に復元したい場合は、Pro版(89ドル+ライフタイムアップグレード29ドル)へのアップグレードが必要です。無制限の商用利用が可能なEnterprise版は399ドルです。

メリット
- 400種類以上のファイル形式に対応
- 非常に使いやすいインターフェース
- 複数の復元方式を搭載
- 便利な無料ディスクユーティリティ付き
- 無料で復元結果を評価可能
- ファイルのプレビュー表示に対応
- 元のフォルダ構造を保持したまま復元できる
デメリット
- 個別フォルダのみをスキャンするオプションがない
- Linuxファイルシステムに非対応
主な機能
Disk Drill for Macは主要なデバイスと一般的なファイルシステムを幅広くサポートしており、Mac本体だけでなく、USBメモリ、外付けハードディスク、iOS/Androidデバイス、メモリーカード、デジタルカメラからのデータ復元にも活用できます。対応ファイル形式は400種類以上に及び、これはデータ復元ソフトとしてほぼ最高水準と言えるでしょう。
- Recovery Vault:特に注目すべき無料機能です。ファイルの変更を常時監視してメタデータを保存することで、将来のデータ復元成功率を高めます。この機能が有効な状態なら、復元時の成功率は100%を謳っています。
- 追加ディスクツール:Recovery Vault以外にも、HDDの健康状態を監視する「Disk Health」、容量を圧迫しているファイルを見つけてストレージを整理する「Mac Cleanup」、重複ファイルを検出・削除する「Duplicate Finder」など、多彩なツールが付属します。
- 複数の復元方式:既知のパーティションヘッダーのシグネチャを探す高速な「クイックスキャン」と、セクター単位で失われたデータを掘り起こす「ディープスキャン」の両方をサポート。クイックスキャンは短時間で完了しますが、ディープスキャンはHDDの容量によっては時間がかかります。
対応OS:Disk Drill 4.6はMac OS X 10.11.6以降に対応。
2. TestDisk for Mac(テストディスク)

TestDisk for Macは、PhotoRecでも知られるCGSecurityが開発したオープンソースのデータ復旧ユーティリティです。失われたパーティションの復旧や、起動しなくなったディスクを再び起動可能にすることを主目的としています。macOSだけでなく、Windows、*BSD、SunOS、さらにはDOS上でも動作します。
無料版について:TestDiskは完全無料のオープンソースソフトで、上位版は存在しません。すべての機能を無料で使え、商用利用も可能です。
メリット
- 完全無料
- 多数のファイルシステムに対応
- macOS、Linux、Windows、*BSDなど多くのプラットフォームで動作
デメリット
- グラフィカルなGUIがない(CUI操作)
- 初心者には扱いづらい
主な機能
FAT、NTFS、exFAT、ext2/ext3/ext4、HFS+など、さまざまなファイルシステムから削除されたファイルを復元できます。破損したファイルテーブルやブートセクターの再構築も得意で、起動できなくなったハードディスクを再び起動可能な状態に戻すことも可能です。ただし、GUIを備えていないため、これらの強力な機能を使いこなすにはある程度のコマンドライン知識が必要です。
対応OS:macOS 10.6以降(Intel 64bit)、macOS 10.14まで(Intel 32bit)
3. PhotoRec for Mac(フォトレック)

PhotoRecはCGSecurityが開発した無料のオープンソースデータ復元ソフトで、姉妹ソフトであるTestDisk(本記事でも紹介)とセットで配布されています。どちらも非常に有用なツールなので、片方だけをダウンロードするということは基本的にありません。
TestDiskがファイルシステムのメタデータを頼りにデータを探すのに対し、PhotoRecはファイルシステムそのものを無視して、すべてのデータブロックを一つずつ精査してファイルを検出します。そのため、より網羅的なスキャンが可能ですが、PhotoRecのデータベースに一致した類似ファイルが複数復元されることや、処理時間が長くなる点には注意が必要です。
無料版について:TestDiskと同様、PhotoRecも100%無料・オープンソースで、上位版はありません。商用利用も自由ですが、公式サポートが限られている点は留意してください。
メリット
- 完全無料(TestDiskも同梱)
- 主要なファイルシステムに対応
- macOS、Linux、Windowsなど主要プラットフォームで動作
デメリット
- TestDisk同様、GUIがない
- コマンドライン操作のため初心者に不向き
- TestDiskとPhotoRecの最終更新は2019年と古い
- 公式サポートが乏しい
- ファイルのプレビュー不可
主な機能
PhotoRecは、FAT、NTFS、exFAT、ext2/ext3/ext4、HFS+の各ファイルシステム上で、ストレージメディアを問わず無制限にデータを無料復元でき、iPodやデジカメなどの機器から直接復元することも可能です。最新版ではZIP、RAW画像・動画ファイル、ドキュメントなど480以上の拡張子に対応しています。なお、すべての操作はターミナルのコマンドライン経由で行う点に注意しましょう。
対応OS:macOS 10.6以降(Intel 64bit)、macOS 10.14まで(Intel 32bit)
4. UFS Explorer

UFS Explorerは商用のデータ復元ツールで、機能を試せる無料トライアル版が提供されています。Windowsエクスプローラー風のインターフェースを採用しており、直感的な操作でMac上のデータ復元を進められます。
無料版について:無料版ではツールの動作確認が可能ですが、扱えるファイルサイズは256KBまでに制限されています。気に入れば有料版へアップグレードして、より大きなデータの復元に挑戦できます。
メリット
- 多様なファイルシステムとデバイスに対応
- 定期的にアップデートされている
- 復元前にファイルをプレビュー可能
- 高速なスキャン性能
デメリット
- トライアル版はファイルサイズに制限あり
主な機能
UFS Explorerは、さまざまな物理デバイス、ディスクイメージ、仮想マシンから失われたデータや削除済みデータを復元できます。Mac、Windows、Linuxで使われる主要なファイルシステムの復元に対応し、スパンボリュームの再構築によるアクセス・復元も可能です。
スキャンオプションはカスタマイズ可能で、高速スキャンと詳細スキャンを使い分けられます。スキャンは中断・保存でき、結果を後から参照することも可能です。認識されないパーティションに閉じ込められたファイルの復元や、不良セクターを含むディスクからのデータ救出にも対応し、ディスクの読み取り・イメージング中に不良ブロックのマップを作成することもできます。
対応OS:macOS 10.9以降。
5. Data Rescue 6(データレスキュー6)

Data Rescue 6は、幅広いデータ消失シナリオに対応したMac向けデータ復元ソリューションです。洗練された魅力的なインターフェースを備えており、失われたファイルや削除済みファイルを簡単に復元できます。
無料版について:無料版ではディスクのスキャンと、復元可能なファイルのレポート確認ができます。その段階で購入オプションが表示され、希望すれば見つかったファイルを復元できます。
メリット
- 状況に応じて使い分けられるクイックスキャンとディープスキャン
- 直感的でわかりやすいインターフェースと復元手順
- 故障しかけのドライブをクローン化してデータを保護
デメリット
- 無料版は復元可能ファイルのプレビューのみ
- ファイルシステムによっては復元精度が落ちる場合がある
主な機能
Data Rescue 6では、過去のスキャン結果の保存・再確認、ハードウェアトラブルを抱えたドライブのクローン作成、起動可能な復元ドライブの作成などの機能が提供されます。ディープスキャンはゴミ箱を空にした場合や誤ってフォーマットした場合のファイル復元に有効で、クイックスキャンはOSが起動しない問題やマウントできない外部デバイスのトラブル解決に役立ちます。シンプルな復元フローで、Macに接続したあらゆるストレージデバイスをスキャンし、失われたデータを取り戻せます。
対応OS:macOS 10.12以降。
6. iBoysoft Data Recovery(アイボイソフト データリカバリー)

iBoysoft Data Recoveryは、さまざまなストレージデバイスから失われたファイルや削除済みファイルを復元できる多用途ツールです。起動しないMacからのデータ救出や、空にしたゴミ箱からのファイル復元にも対応しています。Windows版も別途提供されています。
無料版について:無料版では最大1GBまでの削除済みデータを復元できます。それ以上のデータを復元する場合は有料版へのアップグレードが必要です。
メリット
- 1GBまで無料で復元可能
- M1チップおよびT2チップ搭載Macに対応
- クイックスキャンとディープスキャンで最適な復元結果を実現
- スキャンとファイルプレビューは無料
- スキャン結果の保存・再読み込みに対応
デメリット
- ライセンス価格がやや割高
主な機能
iBoysoftは、破損したり読み取れなくなったりした内蔵・外付けストレージからファイルを復元できます。1000種類以上のファイル形式に対応し、主要なメディアファイルタイプをほぼカバーしています。「スキャン→プレビュー→安全な場所へ復元」という3ステップのシンプルな復元フローも初心者に優しい設計です。
対応OS:macOS全バージョン、Mac OS X 10.9/10.10/10.11。
7. Stellar Data Recovery(ステラ データリカバリー)

Stellar Data Recoveryは長い歴史を持つ有名なデータ復元ソフトです。モダンで使いやすいインターフェースを備えており、初心者にも適しています。Disk Drillのようなオールインワン型とは異なり、復元対象のデバイスごとに異なる製品ラインナップが用意されているのが特徴です。
無料版について:最大1GBまでのデータを無料で復元できます。無制限に復元したい場合はStandardサブスクリプション(月額29.99ドル)へのアップグレードが必要です。モバイル端末の復元には、Stellarの他製品への加入も必要になります。
メリット
- 洗練されたモダンなUI
- 初心者でも簡単に使える
- 主要フォーマットのほとんどのファイルタイプに対応
デメリット
- サブスクリプション制のため、買い切りのライフタイムライセンス製品よりコスパで劣る
- プレビュー機能が不安定なことがある
主な機能
Stellar Data Recovery for Macは、APFS、HFS+、FAT32、NTFS、exFAT形式からほとんどのファイルタイプを復元できます。シンプルで理解しやすいGUIを備えているため、初心者でも安心して操作できます。iPhoneやAndroidデバイスからのデータ復元にも対応していますが、その場合は対応するStellar製品のサブスクリプション(バンドル購入しない限り本体アプリとは別契約)が必要です。
対応OS:macOS Catalina 10.11〜10.15、macOS Big Sur 11、macOS Monterey 12
テスト方法:Mac用データ復元ソフトの検証環境について
本記事で紹介したすべての無料データ復元ツールは、実際のMacコンピュータ上で、多様なファイル形式の大規模サンプルを使用してテストしました。各ツールのテスト前に必ずコンピュータを初期状態に復元し、比較の公平性・客観性を担保しています。
| ソフト名 | 制限事項 | インターフェース | ファイルプレビュー | 最新更新日 |
| Disk Drill | 検出ファイルのプレビューのみ | 良好 | ○ | 2022年3月2日(Ver 4.6.380) |
| TestDisk | — | 悪い | × | 2019年7月10日(Ver 7.2) |
| PhotoRec | — | 悪い | × | 2019年7月10日(Ver 7.2) |
| UFS Explorer | 256KB以下のファイルのみ | 普通 | ○ | 2022年3月11日(Ver 9.6) |
| Data Rescue 6 | 検出ファイルのプレビューのみ | 普通 | ○ | 2021年12月28日(Ver 6.0.6) |
| iBoysoft | 1GBまで復元可能 | 普通 | ○ | 2022年3月2日(Ver 4.2) |
| Stellar Data Recovery | 検出ファイルのプレビューのみ | 普通 | ○ | 2022年3月(Ver 11.3.0.0) |
Mac標準機能で削除済みファイルを無料復元する2つの方法
Macはユーザーのデータ保護に力を入れており、追加のソフトを導入しなくても、標準機能だけである程度の復元が可能です。ここでは、Macに最初から備わっている無料ツールを使った復元方法を2つ紹介します。
方法1:ゴミ箱から削除済みファイルを復元する
ファイルを削除すると、まずゴミ箱フォルダに移動します。ゴミ箱内で再度削除するか、ゴミ箱を「空にする」まで、ファイルはそこに残ります。うっかり削除してしまったファイルは、まずここを確認してみましょう。
コンピュータに慣れた人にとっては当たり前の話ですが、実はMacは外付けドライブにも隠しゴミ箱フォルダを作成します。以下では、ローカルと外付けドライブの両方のゴミ箱からファイルを復元する手順を紹介します。
ローカルのゴミ箱から復元する場合:
ステップ1. Dockのゴミ箱アイコンをクリックするか、Finderの「移動」メニューから「~/.Trash」フォルダへ移動します(Finder > 移動 > フォルダへ移動…)。

ステップ2. 復元したいファイルを右クリックし、「元に戻す」を選択します。

外付けドライブのゴミ箱から復元する場合:
ステップ1. Finderを開き、対象ドライブのホームフォルダへ移動します。
ステップ2. 「Command + Shift + .(ピリオド)」を押して隠しファイルを表示し、「.Trashes」フォルダを開きます。さらにその中にある「Trash」フォルダを開きます。

ステップ3. ローカルのゴミ箱と同じように、復元したいファイルを右クリックして「元に戻す」を選択します。

方法2:Time Machineでファイルを復元する
Time MachineはMacに標準搭載された強力なバックアップツールで、ファイルやフォルダの増分変更を記録し、タイムライン上の任意の時点のバージョンを復元できます。ただしTime Machineは手動で有効化する必要があるため、この項目ではすでにTime Machineのバックアップがあることを前提に説明します。
Time Machineのスナップショットから復元する手順:
ステップ1. 「システム環境設定」>「Time Machine」を開きます。

ステップ2. ウィンドウ下部の「メニューバーにTime Machineを表示」にチェックを入れます。

ステップ3. Finderを開き、失ったファイルがあったフォルダへ移動します。
ステップ4. Appleメニューバー右側付近のTime Machineアイコンをクリックし、「Time Machineに入る」を選択します。

ステップ5. 右側の矢印を使ってフォルダのタイムラインを遡り、ファイルがまだ無傷だった時点のバージョンを見つけて復元します。

FAQ(よくある質問)
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