音楽制作に最適なMacはどれ?目的・予算別におすすめモデルを徹底解説
Macには数多くのモデルが存在し、その中でどれが音楽制作に最適なMacなのかを一言で断定するのは実は難しいことです。というのも、最適な一台は「何を重視するか」によって大きく変わってくるからです。
本記事では、音楽制作に活用できるMacの選択肢を幅広くご紹介します。携帯性・性能・価格といったカテゴリ別に整理していますので、自分のスタイルに合った一台を見つける参考にしてください。

Part 1. Mac Proは音楽制作に最適なMacなのか?
「音楽制作に最適なMacはMac Proだ」と語る人は少なくありません。実際、その根拠は十分にあります。
Mac Proは、現行のMacの中でも最高クラスの処理性能を誇る強力なプロセッサを搭載しており、大規模なプラグインや仮想楽器を余裕なく動かせる点で、音楽制作向けとして非常に有力な選択肢となります。
ただし、Mac Proのパワー自体は議論の余地がないものの、「本当に必要かどうか」は制作者それぞれのニーズ次第です。高価すぎて手が届かないと感じる方も多いでしょう。幸い、Macにはさまざまなニーズに応えられるラインナップが揃っています。以下で順番に見ていき、自分に合ったベストな一台を判断してみましょう。
Part 2. 音楽制作におすすめのMac一覧
ここからは、音楽制作に使えるMac製品を「携帯性」「性能」「価格」という3つのカテゴリに分けて詳しく紹介していきます。
日常使いにも便利な軽量Mac
持ち運びやすさを重視して音楽制作に使えるMacをお探しなら、主に次の2つの選択肢があります。
MacBook Pro
MacBook Proの大きな魅力のひとつが、Touch Barによる直感的なサウンドコントロールです。マウスに触れることなく音量やエフェクトを素早く調整でき、Ableton Liveユーザー向けには無料でダウンロードできるMIDI Touch Barも用意されています。
再生中のトラックに応じて表示されるコントロールが切り替わり、フェーダー、フィルター、ディレイなどの操作がすべてTouch Bar上で完結します。複数のプラグインを同時に稼働させても安定して動作し、録音時に重要なファンの静粛性にも優れているほか、内蔵マイクの音質も良好です。主な仕様は以下の通りです。
- Intelプロセッサ(第4/第8/第9世代)
- True Toneテクノロジー搭載のRetinaディスプレイ
- 最大32GBのメモリ
- Touch IDとTouch Bar
サイズは13インチと15インチの2種類から選べ、価格は約1,299ドルから。全モデルにSSDが搭載されているため、外出先での作業が多い音楽クリエイターにとっても扱いやすい一台です。
MacBook Air
MacBook Airは、Appleのノートブックの中でも特に手頃な価格帯のモデルです。それでも音楽制作ソフトを十分に動かせます。例えばApple純正のLogic Pro XをメインのDAWとして問題なく使用できますし、マスタリング用プラグインのiZotope Ozoneも快適に動作します。Ozoneを使えば、耳に負担をかけずに音圧を最大化しながら、クリアなサウンドを保つことが可能です。
さらに嬉しいのは、MIDIコントローラ(Musical Instrument Digital Interface)との相性の良さです。ハードウェアを手軽に接続できるため、移動中や外出先で制作するクリエイターにとって非常に便利です。主な仕様は以下の通りです。
- Dual-Core Intel Core i5プロセッサ
- 16GBのメモリ
- Touch ID
- True Toneテクノロジー搭載のRetinaディスプレイ

一方で弱点もあります。画面サイズが小さいため、DAWのトラックタイムライン全体を一度に表示しきれない場面がある点です。しかし、携帯性とバッテリー駆動時間に関しては他のMacより優れており、軽くて持ち運びやすく長時間作業ができる点は大きな魅力といえます。
ハイパフォーマンスな高性能Mac
プロフェッショナルや商用レベルで音楽制作を行う予定なら、iMac ProやMac Proといったハイエンド機種が狙い目です。ここでは、圧倒的なパフォーマンスを発揮する2台を紹介します。
iMac Pro
iMac Proは、オーディオ・映像制作のためのパワーを凝縮した一体型デスクトップです。外観は27インチの5K iMacとほぼ同じですが、内蔵マイクが追加され、前面カメラとスピーカーも改良されています。
基本構成は3.2GHzのIntel Xeonプロセッサ、32GBのRAM、Radeonグラフィックスカードを搭載。決して安価なマシンではなく、最安構成でも約5,000ドルからとなっています。その分、大量の仮想楽器を読み込んでも余裕があり、多種多様なプラグインにも対応できる高い拡張性が魅力です。主な仕様は以下の通りです。
- 最大4TBのSSD
- Radeon Pro Vega グラフィックスカード
- Intel Coreプロセッサ(8/10/14コア)
- 最大256GBのメモリ

Mac Pro
前述の通り、Mac Proは最強クラスのプロセッサを備えており、音楽制作に理想的な環境を提供します。28コアのIntelプロセッサを搭載する、Mac史上最もパワフルなモデルです。
ただし、その代償として価格も最高峰。エントリー構成でも約5,999ドルからとなっています。グラフィックスはFinal Cut Proに最適化されており、映像編集との兼用にも強く、Native Instruments Massiveなどの重量級プラグインも余裕を持って動作します。主な仕様は以下の通りです。
- 高出力グラフィックスに対応するMPXモジュール(Mac Pro Expansion)
- Apple Afterburner
- 最大5TBのストレージ
- カスタマイズ・拡張可能な360度設計の筐体
コストパフォーマンスに優れたお手頃Mac
予算を抑えたい方には、お手頃価格のMacも用意されています。以下の2つの選択肢を見てみましょう。
第7世代/第8世代iMac
ハイエンドのiMac Proに全財産を投じる必要はありません。より手頃な第7世代または第8世代のiMacを選ぶのも賢い判断です。
ベースモデルながら、iMacらしいアイコニックなデザインはそのまま。コンパクトなオールインワン機とは思えないほど、スピーカーの音は大きく力強く、高音域でも歪みにくい仕上がりです。豊かな低音もあり、音楽鑑賞用途としても満足度が高い一台です。
価格は約1,800ドルからと、iMac Proと比べてかなり手頃です。ただし、本格的な音楽制作の主力機と呼ぶには性能面で物足りない点は否めません。ヘッドホンジャック、SDカードスロット、USBポート×4など、必要十分なインターフェースは備えています。主な仕様は以下の通りです。
- Quad-Core Intel Core i3プロセッサ
- 8GBのRAM
- 5400RPMの1TBハードドライブ
- Radeon Pro 555X(VRAM 2GB)
- 明るく鮮明なRetina 4Kディスプレイ
Mac mini
Mac miniは内部コンポーネントが刷新されたモデルで、コンパクトなデスクトップマシンや配信環境の構築にも適した選択肢です。
ポート類の充実度も特筆もので、Ethernet、ヘッドホンジャック、Thunderbolt 3(USB-C)×4を搭載するほか、フルサイズのHDMI端子とUSB 3.0 Type-A×2も備えています。既存の周辺機器とも組み合わせやすく、デスクトップ環境を柔軟に組めるのが魅力です。
価格は約799ドルから。主な仕様は以下の通りです。
- 4コア/6コアプロセッサ
- 8GBのメモリ
- 128GBのストレージ
- Intel UHD Graphics 630
手頃な価格と信頼性の高いスペックを両立しているため、これから音楽制作を始めたい初心者の方にぴったりの一台といえるでしょう。
まとめ:自分のスタイルに合ったMacを選ぼう
音楽制作に最適なMacは、求める性能・携帯性・予算によって変わります。外出先での制作が中心ならMacBook ProやMacBook Air、プロ級のパワーが必要ならMac ProやiMac Pro、初期投資を抑えたいならMac miniやiMacが有力候補です。
なお、近年のMacではApple Silicon(Mシリーズ)チップを搭載したモデルも登場しており、省電力でありながら高い処理性能で音楽制作にも好評です。購入を検討する際は、最新ラインナップのスペックもあわせてチェックしてみてください。
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