NVIDIA Shield TVをroot化する方法|adb・fastbootとTWRPを使った完全ガイド
NVIDIA Shield TVとは?ハイエンドAndroid TVの実力
NVIDIA Shield TVは、ホームエンターテインメントとゲームの両方に対応した最高峰のAndroid TVデバイスです。パフォーマンスとデザイン性を兼ね備えており、1.9GHzのオクタコア(8コア)プロセッサーと3GBのRAMを搭載。HDMI出力を通じて、テレビに4K解像度のコンテンツを出力することも可能です。
ストレージは16GB SSDモデルと500GB HDDモデルの2種類が用意されており、SDXCスロットを使えば外部ストレージの増設にも対応します。USB 3.0ポート、ギガビットEthernet、リモコン操作用のIRブラスター、デュアルバンドWi-Fi、Bluetooth 4.1など、搭載機能も非常に充実しています。2015年5月に発売されたShield TVは、Shieldシリーズの第3世代にあたるハードウェアです。
root化でできること
今回は、このShield TVをroot化する手順を紹介します。root化が完了すると、広告ブロックの利用、カスタムリカバリーによるバックアップ、CyanogenModなどのカスタムROMの書き込み、Xposedモジュールの活用など、さまざまなカスタマイズが可能になります。自分好みの使い方を自由に実現できるのがroot化の最大の魅力です。
root化前に必ず確認!データ消失の注意点
root化作業を行うと、内部ストレージ上のデータはすべて消去されます(外部ストレージのデータは残ります)。作業を始める前に、必要なデータのバックアップを必ず取っておきましょう。
root化に必要なもの
- テレビに接続されたShield TV本体
- インターネット接続とUSBポートを備えたPC
- USBケーブル
- PCにダウンロードしておくファイル一式(Shield用PCドライバー、SuperSU、TWRPリカバリー、Minimal ADB and Fastboot)
- USBマウス
ステップ1:PC側の事前準備
まず、ダウンロードしておいた「Minimal ADB and Fastboot」の.exeファイルをPCにインストールします。次に、Shieldドライバーをデスクトップに展開し、TWRPリカバリーイメージをADB・Fastbootフォルダー(通常は「c:\program files(x86)\Minimal ADB and Fastboot\」)に展開します。さらに、SuperSUのzipファイルも同じフォルダーにコピーしておきましょう。
ステップ2:開発者モードとADBデバッグを有効にする
Shield TV側で開発者モードを有効にします。「設定」→「端末情報」→「ビルド」と進み、「ビルド」を7回連続でタップすると「開発者になりました」というメッセージが表示されます。設定画面を一度閉じて開き直すと「開発者向けオプション」のメニューが現れるので、そこから「ADBデバッグ」を探して有効にしてください。PCの許可を求めるポップアップが表示されたら、許可します。
続いてUSBケーブルでShield TVとPCを接続し、ADB・Fastbootフォルダーでプログラムを起動。「adb devices」と入力して、NVIDIA Shieldが認識されているか確認しましょう。
デバイスが認識されない場合(ドライバーの更新)
「adb devices」でNVIDIA Shieldが表示されない場合は、ドライバーの更新が必要です。デスクトップで「PC」を右クリックし、「デバイスマネージャー」を開きます。黄色い「!」マークの付いたADBデバイスを見つけて右クリックし、「ドライバーの更新」を選択。デスクトップ上の「Shield Family Drivers」フォルダーを指定して、ドライバーをインストールしてください。
ステップ3:ブートローダーのアンロック
Minimal ADB and Fastbootのコマンド画面で再度「adb devices」と入力し、デバイスが認識されていることを確認します。次に「adb reboot bootloader」と入力すると、Shield TVがブートローダー画面で再起動します。「fastboot devices」と入力して、Android TVが表示されればそのまま次へ進みましょう。
fastbootで認識されない場合
ここでもデバイスが表示されない場合は、先ほどと同じ手順でドライバーを更新します。ただし、今度は「FASTBOOT」という表記のある黄色い「!」マークのデバイスを探してください。同じ方法でドライバーをインストールした後、再度「fastboot devices」を実行して接続を確認しましょう。
続いて「fastboot oem unlock」と入力してEnterキーを押すと、Shield TVの画面に「お待ちください」というメッセージが表示されます。この処理には、16GBモデルで数分、500GBモデルでは最大2時間ほどかかることがあります。焦らず気長にお待ちください。
ステップ4:SuperSUの転送とTWRPリカバリーの書き込み
ブートローダーのアンロックが完了したら、Shield TVを再起動してホーム画面に戻ります。その後、再度開発者向けオプションとADBデバッグを有効にしてください(手順はステップ2と同じです)。
有効にできたら、Minimal ADB and Fastbootの画面に戻り、「adb push supersu.zip /sdcard/」と入力します。ファイルが正しくコピーされた旨のメッセージが表示されるはずです。次に「adb reboot bootloader」と入力してEnterキーを押すと、Shield TVがブートローダーモードで再起動します。
ここからTWRPリカバリーイメージを書き込みます。「fastboot devices」でNVIDIA Shieldが正しく接続されていることを確認し、「fastboot flash recovery twrp-shieldtv.img」と入力してEnterキーを押します。
なお、この方法が使えるのはファームウェアVersion 1.4以降です。Version 1.3の場合は、「fastboot boot twrp-shieldtv.img」でTWRPを一時的に起動し、fastbootメニューから「Boot Recovery Kernel」を選択してください。テレビ画面には、以下のようなTWRPリカバリー画面が表示されます(テレビの解像度に合わせて拡大表示されます)。

ステップ5:SuperSUをインストールしてroot化完了
TWRPの画面でRead Onlyの保持を尋ねられたら、許可(Allow)を選択します。次にUSBマウスをShield TVに接続し、「Install」を押してSuperSUをインストールしましょう。先ほどsupersu.zipを保存した/sdcard/へ移動し、zipファイルを選択してスワイプ操作でフラッシュします。
フラッシュが完了したら、TWRPメニューからシステムを再起動します。rootの復元などを尋ねられた場合は「NO」を選んでください。再起動後(初回の再起動は時間がかかることがあります)、アプリメニューからSuperSUアプリを起動し、バイナリの更新を求められたら「Normal」を選択して更新します。
これであなたのShield TVはroot化され、思い通りのカスタマイズが楽しめる状態になりました。おめでとうございます!
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