Raspberry PiをPC代わりに活用するならこれ!おすすめ軽量OS 4選
Raspberry Piは、驚くほど手頃な価格で入手できるシングルボードコンピュータで、さまざまなプロジェクトに活用できます。OSMCを使ったメディアプレイヤー化や、RetroPie・Recalboxによるレトロゲームエミュレータ化などが人気の用途です。その汎用性の高さから、「Raspberry Piで従来のデスクトップPCを置き換えられないだろうか」と考える人も少なくありません。確かにRaspberry Piにはハードウェア面での制約がありますが、ここで紹介する軽量OSなら、それは決して夢物語ではないのです。
注意:Raspberry Piには市場に複数のモデルが存在します。本記事では、Raspberry Pi 3B/3B+で快適に動作するOSを中心に取り上げます。Zeroなどより低スペックなハードウェアでも動作させられる可能性はありますが、動作速度や安定性は大きく異なる場合がある点にご留意ください。
1. Raspbian(ラズビアン)
Raspbianは独自の開発チームによって作られていますが、事実上の「公式」OSとしてRaspberry Piの標準的な存在となっています。Linux Debianをベースにしており、2012年以降、継続的にアップデートが重ねられてきました。ウェブブラウザやオフィスソフトが最初から同梱されており、初心者でも扱いやすいデスクトップ環境が整っています。さらに、内蔵アプリストア経由で多数のソフトウェアパッケージを簡単にインストールできる点も大きな魅力です。
Raspbianのダウンロードには、推奨ソフトウェア一式を含む版と含まない版の2種類があります。また、Raspberry Piのリソースを最大限に節約したい場合は「Raspbian Stretch Lite」を選ぶのも一案です。ただし、Lite版にはデスクトップをはじめGUIが一切含まれていないため、コマンドラインインターフェース(CLI)のみでの操作となります。ある程度のLinux知識が必要なので、中級以上のユーザー向けといえるでしょう。
2. Flint OS
Chromebookを使ったことがある方なら、Flint OSにすぐに馴染めるはずです。Flint OSはGoogleのオープンソースOS「Chromium OS」をベースに構築されており、これはChromebookに搭載されているものと同じOSです。Chromebookと同様、Flint OSはWebアプリケーションとクラウドサービスを中心とした設計になっており、Raspberry Pi向けとしては数少ないクラウドベースのOSといえます。まさに「格安版Chromebook」のような存在です。
Webベースのデスクトップ体験を提供するFlint OSは、従来型のOSに比べて消費リソースが大幅に少なくて済みます。その結果、OSの起動もアプリの立ち上げも高速です。処理能力への要求が低いため、より非力なハードウェアでも動かせるのも嬉しいポイントです。さらに、バッテリー駆動のポータブルPiマシンを自作する場合、Flint OSならバッテリー持ちが向上する可能性もあります。Webアプリ中心の使い方に抵抗がなければ、間違いなく検討する価値のあるOSです。
3. Kano OS
Kano Kitは数年前、Kickstarterでのクラウドファンディングの成功を受けて登場しました。そのコンセプトはシンプルで、「必要な部品をすべてひとつの箱に詰め込み、子どもが自分の手でコンピュータを組み立て、プログラミングを学べるようにする」というものです。Kano KitにはRaspberry Pi本体、専用筐体、必要なケーブル一式、子ども向けBluetoothキーボード、分かりやすいマニュアル類が同梱されています。幸い、キットを購入しなくてもKano OS自体は利用できます。Kano OSはオープンソースとして公開されているため、誰でも無料でダウンロード・インストール可能です。
10歳未満の子どもを対象としたKano OSは、シンプルでありながらフル機能を備えたデスクトップ環境です。特筆すべきは、インタラクティブな教育アプリの充実ぶりです。たとえば「Story Mode」では、デジタルキャラクターがRaspberry Piの基板の上を歩き回りながら、各パーツや部品の名称と仕組みを楽しく解説してくれます。加えて、プログラミングの基礎を遊びながら学べるゲームも同梱されており、さらになんとハック(改造)できるバージョンのMinecraftまで付いてきます。総じて、Kano OSは「使うだけで自然とコンピュータへの理解が深まる」、子どもにぴったりのOSだといえます。
4. RISC OS
RISC OSのルーツは、1980年代にイギリスのAcorn Computers社が自社製パーソナルコンピュータ「Archimedes」向けに開発したOSにさかのぼります。その後オープンソース化され「RISC OS Open」として開発が続けられており、Raspberry Pi向けバージョンも提供されています。起動した瞬間に気づくのは、Windows/Mac/Linuxとはまったく異なる操作性でしょう。しかし、時間をかけて使い方を覚えれば、その性能にはきっと驚かされるはずです。というのも、RISC OSは非常にコンパクトなOSだからです。グラフィカルなデスクトップ環境を含めても、全体サイズはわずか10MB程度。さらに、RISC OS向けソフトウェアのサイズがKB(キロバイト)単位で語られるほど軽量です。言うまでもなく、RISC OSは現存する最速クラスのOSの一つなのです。
習得には多少の学習曲線がありますが、新しいOSに触れる絶好の機会ともいえます。幸い、豊富なドキュメントが整備されているため、独学でも十分に理解を深められます。仕組みを掴んでしまえば、RISC OSはRaspberry Piのための強力かつ超軽量なOSとなってくれることでしょう。
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