Linuxで使えるおすすめ動画編集ソフト4選【無料ツールからハリウッド級まで】

プロの動画編集者はmacOSに集まる傾向がありますが、Linux PCも十分に有力な選択肢です。Linuxディストリビューション向けの動画編集ソフトは、無料で使いやすく、しかもプロフェッショナルな機能を多数搭載しているものが少なくありません。
特にUbuntuなどでLinuxでの動画編集を試してみたい方は、以下で紹介する4つの動画編集ソフトをチェックしてみてください。
1. DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)
ハリウッド基準の編集ツールが必要なら、DaVinci Resolve一択です。『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班〜』など、数々のハリウッド映画やテレビ番組のポストプロダクション編集にも使用されてきた実績を持つソフトウェアです。
DaVinci Resolveはプロ用の編集コンソールに対応しており、編集作業を大幅に効率化できます。最大8K解像度の動画編集や、精細な3D視覚効果の作成も可能です。

無償版が提供されているほか、チームコラボレーション機能や高度な特殊効果が追加された有償版「Resolve Studio」もあります。こちらは299ドルの追加費用が必要です。
Ubuntuへのインストール方法
UbuntuにDaVinci Resolveをインストールするには、「MakeResolveDeb」という追加ツールが必要です。これはResolveのCentOS向けインストールファイルを、UbuntuなどDebian系システムで使える.debファイルに変換するスクリプトです。DaVinci Resolve公式サイトからLinux用インストールファイルとMakeResolveDebスクリプトをダウンロードしましょう。
ターミナルを開き、ファイルのある場所へ移動して、以下のコマンドを実行します(ファイル名は実際の名前に置き換えてください)。
unzip Your-DaVinci-Zip-File.zip tar zxvf Your-MakeResolveDeb-Tar-GZ-File.tar.gz
完了したら、無償版をインストールする場合は次のコマンドを実行します。
./makeresolvedeb_16.0-1.sh lite
Resolve Studioをインストールする場合はこちらです。
./makeresolvedeb_16.0-1.sh studio
処理が完了したら、.debファイル名をご自身のバージョンに合わせて置き換え、以下のコマンドでインストールします。
sudo dpkg -i davinci-resolve-studio_16.0-1_amd64.deb
2. Flowblade(フローブレード)
無料・オープンソース・軽量動作が特徴のFlowbladeは、余計な機能をそぎ落として、最速の編集体験を提供することを目指したLinuxユーザー向け動画編集ツールです。

インターフェースはオーソドックスな構成で、画面下部の編集バーを使って映像のカットやカスタマイズを行います。動画のトリミング、トランジション、カラーコレクション、音声編集などのツールを備えていますが、Flowbladeの目玉機能は「プロキシエディタ」です。
この機能を使えば低負荷なレンダリングで編集作業を進められるため、スペックの限られたPCでも快適にコンテンツ制作が可能です。完成後により高性能なPCに動画を持ち込んで取り込み、高解像度で書き出すこともできます。
インストール方法
FlowbladeのインストールはDaVinci Resolveより簡単です。最新の.debファイルをダウンロードし、ターミナルで以下のコマンドを実行するだけです。
sudo dpkg -i flowblade-2.0.0-1_all.deb
3. Lightworks(ライトワークス)
Lightworksなら、Ubuntuをはじめとする各種Linuxディストリビューションに加えて、macOSやWindowsとのクロスプラットフォーム編集も容易です。1989年から動画編集の歴史を支えてきた老舗ソフトで、『パルプ・フィクション』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの映画のポストプロダクションにも貢献しています。

カジュアルなユーザー向けには780pでのYouTube書き出しツールが用意されています。一般的な動画フォーマットに幅広く対応し、カラーコレクションや3Dアニメーションなどを処理するプリセット機能も充実しています。
利用は無料ですが(オープンソースではありません)、無料版にはいくつか制限があります。Lightworks Proにアップグレードすると、追加の特殊効果や4K動画品質が利用可能になります。料金は月額24.99ドル、または買い切りで437.99ドルです。
インストール方法
Ubuntuにインストールするには、Lightworks公式サイトから.debファイルをダウンロードし、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
sudo dpkg -i lightworks-14.5.0-amd64.deb
4. Blender(ブレンダー)
Blenderは他の3つのソフトとは少し毛色が違い、メインは3Dモデリングツールです。しかし、それだけに留まらず、単体でも十分に使える動画編集機能を備えているのです。

動画編集セクションは「Video Sequence Editor(VSE)」と呼ばれ、音声編集、カラー調整、トランジション、フィルターなどのツールに加え、Blender本来の3D編集機能も併せて活用できます。何より嬉しいのは、完全無料であるという点です。
アニメーション映画の制作や、動画への3D要素の追加を考えているなら、Ubuntu環境にぜひ導入したいツールです。最も簡単なインストール方法はSnapを利用するもので、Snapが未インストールの場合は以下のコマンドでSnapとBlenderを順にインストールできます。
sudo apt install snapd sudo snap install blender --classic
Linuxなら快適な動画編集ライフを
今回紹介した動画編集ソフトは、初心者からプロフェッショナルまで、あらゆるLinuxユーザーが活用できます。高額な初期ライセンス費用をかけずに、思い通りの動画制作を始められるのが魅力です。もちろん、より多くの機能が必要であれば有料版を選ぶのも自由です。
Appleユーザーの方は、Mac向けの優秀な動画編集ソフトを試してみるのも良いでしょう。あなたのお気に入りの編集ソフトがあれば、ぜひコメント欄でお知らせください。
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