Kali Linuxのインストール方法を徹底解説!USBメモリ作成から初期設定まで

多くのLinuxディストリビューションは一般ユーザー向けに設計されていますが、Kali Linuxはその例外です。Debianベースのこのディストリビューションは、ホワイトハットハッキングやシステムテストに必要なツールを求めるセキュリティ専門家や、好奇心旺盛な愛好家にとって理想的な環境を提供します。
Kali Linuxには、セキュリティテスト用のプログラムが600以上もプリインストールされています。Aircrack-ngからJohn the Ripperまで、業界最高峰のツールが最初から使える状態で揃っています。この記事では、自分のPCにKali Linuxをインストールする手順を詳しく解説します。
Kali Linuxのダウンロードとインストールメディアの作成
まずは最新のイメージファイル(ISO)をダウンロードしましょう。Kali Linuxには32bit版と64bit版があり、必要な機能だけを絞った軽量の「Light」エディションや、Raspberry PiなどのARM CPU向けバージョンも用意されています。
また、デスクトップ環境も自由に選択できます。KDE、XFCEなど複数のデスクトップ環境に対応したイメージが公開されているので、好みに合わせて選びましょう。Kali Linuxの公式ダウンロードページにアクセスし、自分のデバイスに合ったイメージファイルを入手してください。
次に、balenaEtcherというツールを使って、イメージファイルをUSBフラッシュドライブに書き込みます。balenaEtcherはLinux・Windows・macOSのすべてに対応しています。「Select Image」をクリックして、ダウンロードしたKali Linuxのイメージファイルを選択します。

続いて「Select target」で書き込み先のUSBドライブを選択し、「Flash」ボタンをクリックすると書き込みが開始されます。
USBメモリの準備ができたら、PCを再起動してKali Linuxのインストールプロセスを開始しましょう。
インストールの開始
Kali LinuxのUSBメモリからPCを起動すると、オプションメニューが表示されます。ここで「Live」オプションを選ぶと、インストールせずにUSBドライブから直接Kali Linuxを試すことができます。
インストール方法としては「Install」と「Graphical install」の2種類があります。なお、「Live」モードからでも後からインストールを行うことは可能です。

キーボードの矢印キーで「Install」または「Graphical install」を選択してEnterキーを押すと、インストールが始まります。
最初に言語の選択を求められます。グラフィカルインストーラーを選んだ場合は、マウス操作でも言語を選べます。日本語で利用したい場合は「Japanese」を選びましょう。言語を選択したら「続行」をクリックします。

次の画面では所在地(ロケーション)の選択を求められます。ここで選んだ内容をもとに、システムのタイムゾーンやロケール設定が自動的に構成されます。所在地を選んで「続行」をクリックしてください。

続いてキーボードの言語設定を確認し、「続行」をクリックします。Kali Linuxは標準でQWERTY配列がデフォルトになっているため、ここではレイアウト全体の変更ではなく、ロケールに合わせた調整になります。

この段階で、インストーラーは追加モジュールの読み込みとネットワークへの接続を開始します。Wi-Fi接続を使用する場合は、この時点で無線ネットワークの情報(SSIDやパスワード)の入力が必要になることがあります。
処理が完了するまで待ちましょう。完了後、Kali Linuxのホスト名の入力を求められるので、任意のわかりやすい名前を入力して「続行」をクリックします。

次のステップでは、ローカルネットワーク用の「ドメイン名」を指定します。インターネットから直接アクセスできるようにする予定がない限り、「.local」と入力しておけば問題ありません。

準備ができたら「続行」をクリックして、最終的なインストール段階へ進みましょう。
最終設定
インストールの最終段階では、rootパスワードの設定とディスクパーティションの構成を行います。
まず、rootアカウント用の強力なパスワードを設定します。確認のため同じパスワードを2回入力し、「続行」をクリックしてください。

クロックの設定など一部の項目は自動的に処理されます。次にユーザーが行うのは、Kali Linuxをインストールするハードディスクのパーティション設定です。
ハードディスク全体をKali Linuxに使用する場合は「ガイド付き - ディスク全体を使う」を選択します。既存のOSと共存させたい場合などは「手動」を選び、空き領域を使って自分でパーティションテーブルを作成しましょう。

選択したら「続行」をクリックします。
次のメニューで、Kali Linuxをインストールしたいハードディスクを選択し、「続行」をクリックします。

すべてのファイルを1つのパーティションに格納するかどうかの確認も求められます。特にこだわりがなければ、そのまま「続行」をクリックして承認しましょう。

続いて、選択したパーティションテーブルの最終確認画面が表示されます。内容に間違いがないかよく確認し、「パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み」が選択されていることを確認して「続行」をクリックします。

パーティションのフォーマットに関する最終確認画面では「はい」を選択して「続行」をクリックしてください。

これでパーティションテーブルが作成され、Kali Linuxの本格的なインストールが始まります。ファイルのコピーと、これまでの選択内容に基づくシステム構成が自動的に進みます。
インストール中に、ネットワークミラーを使用するかどうか尋ねられます。最新のアップデートを適用するために「はい」を選択し、「続行」をクリックしましょう。

プロキシを使用していない場合は、次の画面も何も入力せずに「続行」をクリックして問題ありません。
インストーラーが進むと、GRUBブートローダーのインストール段階に到達します。「はい」を選択して「続行」をクリックすると、GRUBのインストールが始まります。

GRUBのインストール先を選択します。利用可能なデバイスの一覧からインストール先のハードディスクを選び、「続行」をクリックしてください。

インストールが完了したら、USBメモリを取り外し、新しくインストールしたKali Linuxを再起動して起動しましょう。
Kali Linuxでより高度なセキュリティテストを
豊富なセキュリティテストツールを備えたKali Linuxは、サイバーセキュリティ分野でのキャリアを目指す人にとって最高のLinuxディストリビューションです。自社のデバイスやネットワークの脆弱性診断(ペネトレーションテスト)を行いたい方や、単純にセキュリティ技術に興味がある方にとっても、非常に有用な選択肢となるでしょう。
なお、必ずしもKali Linuxが必要なわけではありません。Androidスマートフォンをお持ちなら、Android向けの優れたハッキングアプリを試してみるのも一つの方法です。
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