Ubuntuを高速化する7つの方法|今すぐ試せる実践テクニック
Ubuntuは、特にWindowsからLinuxへ移行した方にとっては、すでに十分軽快なOSです。しかし、「もっとサクサク動くディストリビューションがある」と耳にしたこともあるのではないでしょうか。なぜUbuntuはそれらより反応が遅いのか?何か改善策はあるのか?——答えは「あります」。Ubuntuが最近「重くなった」と感じたら、以下の7つの方法をぜひ試してみてください。
1. BleachBitで不要な一時ファイル・ログファイルを掃除する
PCを高速化する第一歩は、日々の利用で溜まったゴミファイルの掃除です。一時ファイルやログファイルは大量のストレージ容量を消費することがあり、ストレージが逼迫するとシステム全体の動作が遅くなります。
この問題はBleachBitで解決できます。
- 次のコマンドでBleachBitをインストールします:
sudo apt install bleachbit
- アプリメニューからBleachBitを起動します。
- クリーニング対象のファイル種別を選びます。「Apt」「journald」、そして「Deep scan」配下の「Temporary files(一時ファイル)」を選んでおくのがおすすめです。
- 左上の「Clean」ボタンをクリックします。
2. GRUBのタイムアウトを短縮して起動を高速化する
GRUBは多くのLinuxディストリビューションで採用されている標準ブートローダーで、起動時にブートオプションを選択・編集できます。毎回同じ起動オプションしか使わないのであれば、選択メニューをスキップさせて起動を速められます。
- まず、次のコマンドでGRUBの設定ファイルを開きます:
sudo gedit /etc/default/grub
GRUB_TIMEOUT=Xという行を探します。Xの部分が、現在GRUBがユーザーの選択を待機している秒数です。- これを「2」程度に変更しましょう。OSを選ぶのに十分な時間でありながら、待ち時間のストレスを感じない絶妙な長さです。
- 変更を保存してエディターを終了し、次のコマンドでGRUB設定を更新します:
sudo update-grub
変更内容は次回の再起動時から有効になります。
3. Preloadでアプリの起動時間を短縮する
Preloadはバックグラウンドで常駐するデーモンで、よく使うアプリケーションとそれが必要とするファイルを学習・追跡します。この分析結果に基づいて必要なファイルをあらかじめ読み込むことで、お気に入りのアプリの起動を速くします。
Preloadはほぼ完全自動のソリューションです。インストールするだけで、追加の操作や設定なしにその恩恵を受けられます。
インストールするには、ターミナルを開いて以下を入力します:
sudo apt install preload
インストール後、Preloadは次回の起動時から自動的に実行されます。ユーザーによる介入は一切不要です。
注意:Preload自体に大きな副作用はありませんが、効果の大きさはPCの使い方やRAM容量に左右されます。Preloadは使用パターンを学習して動作するため(例:「Firefoxを起動した後はメモアプリも立ち上げそうだ」と予測するなど)、RAMが8GB未満だったり使用パターンが不規則だったりする場合は、無理に導入しなくても構いません。
4. 自動起動アプリから不要なものを外す
一部のアプリは、デスクトップにログインすると自動的に起動し、動作を重くする原因になります。不要なものは自動起動を止めるか、起動に遅延を設定しておくのが得策です。
- アプリメニューを開き、「Startup Applications Preferences(自動起動アプリケーションの設定)」を検索して起動します。
- デスクトップへのログイン時に自動的に読み込まれるソフトウェアの一覧を確認します。
- 常駐が必要ない項目を選択し、右側の「Remove(削除)」ボタンをクリックして除外します。
5. zRamでメモリ効率を改善する
zRamは、RAM上に圧縮済みのスワップ領域を作成する仕組みです。メモリが逼迫してきても、ストレージ上のスワップ領域に頼る前に、RAM内のデータを圧縮してしのぐことができます。
幸い、現在ではzRamを導入するのは非常に簡単です。近年のカーネルの大半が対応しており、標準リポジトリにあるスクリプトをインストールするだけで、PCのスペックに合わせて自動的に設定してくれます。
- ターミナルを開き、zRAM設定スクリプトをインストールします:
sudo apt install zram-config
- PCを再起動すれば、zRAMが自動的に有効になります。
zRAMの仕組みやカスタマイズ方法を詳しく知りたい方は、専用の解説ガイドも併せてチェックしてみてください。
6. Ananicyでアプリの優先度を最適化する
Ananicyは、起動時に自動で立ち上がり、稼働中のすべてのソフトウェアやサービスの優先度(nice値)を再設定してくれる「auto-niceデーモン」です。事前定義されたルールセットを利用し、そこへ独自のルールを追加することも可能です。理論上は、インストールするだけでシステム全体の体感速度が向上します。
インストール手順は以下の通りです。まずターミナルを起動し、ソースファイルをダウンロードするため~/Downloadsなどのフォルダーへ移動しておきましょう。
- GitHubからリポジトリをクローンします:
git clone https://github.com/Nefelim4ag/Ananicy.git
- 次のコマンドでUbuntu用にパッケージをビルドします:
./Ananicy/package.sh debian
- ビルドしたdebパッケージをインストールします:
sudo dpkg -i ./Ananicy/ananicy-*.deb
- アプリは次回の再起動後に有効になります。依存関係の不足でインストールに失敗する場合は、
schedtoolとmakeが入っていないことが原因の可能性が高いです。次のコマンドでインストールしてください:
sudo apt install make schedtool
両方インストールできたら、改めてAnanicyのdebパッケージを再インストールしてみましょう。
デフォルトのルールにとどまらず、アプリごとの優先度を自分好みにカスタマイズしたい場合は、Ananicyの詳細ガイドも参考にしてください。
7. 軽量デスクトップ環境へ乗り換える
GNOMEは洗練された優れたデスクトップ環境ですが、その分リソース消費も大きめです。チューニングである程度軽量化はできますが、XFCEのような軽量環境ほどのキビキビ感には届きません。とはいえ、Linuxの魅力は「GNOMEに縛られない」点にあります。Ubuntuには、好きなデスクトップ環境を自由にインストールできます。
UbuntuにXFCEを導入するのは簡単で、ターミナルに以下を入力するだけです:
sudo apt install xfce4
これでXFCEの基本版がインストールされます。完全なXubuntu環境にしたい場合は、こちらのコマンドを使用します:
sudo apt install xubuntu-desktop
次回のログイン画面から、複数のデスクトップ環境を切り替えて選択できるようになります。
まとめ
ここで紹介した方法のいずれかを実践すれば、Ubuntuマシンのパフォーマンス向上をきっと実感できるはずです。さらに快適に使いたい方は、作業を素早く進めるためのキーボードショートカットを覚えたり、定期的なクリーンアップを習慣にしたりするのもおすすめです。まずは負担の少ないBleachBitでの掃除や自動起動アプリの整理から始めてみてはいかがでしょうか。
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