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elementary OSがまだ抱える4つの課題

elementary OSは、そのささやかな始まりから大きく進化を遂げてきました。現在では、無料でオープンソースのオペレーティングシステムであるだけでなく、本格的なプラットフォームへと成長しています。アプリを使うためのデスクトップ、アプリを見つけるためのAppCenter(アプリストア)、そしてアプリを開発するために必要なツールやドキュメントまで、一通り揃っています。

しかし、どれほど優れた存在になったとしても、elementary OSには依然として改善が必要な重要な領域がいくつか残されています。PCにelementary OSを導入するかどうかを判断する前に、以下の点も考慮しておくとよいでしょう。

1. AppCenterのラインナップが比較的少ない

AppCenterはelementary OSの公式アプリストアです。初めて起動すると、elementary OS専用に設計されたアプリだけが表示されます。

ある意味で、これは快適な体験です。他のLinux系アプリストアと違い、動作はするもののデスクトップ環境にまったく統合されていない無数の選択肢をふるいにかける手間がありません。一方で、利用できるアプリの総数がまだ多くないという弱点があります。文章作成アプリを検索しても、ごく少数の結果しか表示されないことも珍しくありません。

さらに、elementary OSのアプリの多くは、特定の用途に特化した小規模なツールです。より高性能な汎用ソフトウェアが必要な場合は、LibreOffice、GIMP、VLC、Kdenliveといった有名アプリに頼らざるを得ません。これらはelementary OSでも問題なく動作しますが、入手するにはサードパーティのLinuxアプリリポジトリを利用する必要があります。

では、elementary OSはFlathubのようなサードパーティリポジトリを案内するだけでなく、最初から同梱すべきなのでしょうか?必ずしもそうとは言えません。

結局のところ、ユーザーはアプリストアを提供する側が掲載アプリの品質管理を行うことに慣れています。しかし、elementaryチームにはFlathub上のソフトウェアに対する影響力も管理権限もなく、これこそが同梱を見送る理由の一つとして挙げられています。

とはいえ、AppCenterのラインナップが充実するまでの間、初期体験はどこか物足りないものに感じられるかもしれません。特に、旧バージョンのelementary OSから移行してきたユーザーにとっては顕著です。

2. 多くのアプリが「Odin」向けに更新されていない

elementary OSがまだ抱える4つの課題

従来、elementary OSの新バージョンが登場するたびに、アプリ開発者には最新リリースへ対応させるための更新と再提出が求められてきました。elementary OS 6.0「Odin」はこの問題を解消するため、DEB形式に代わってFlatpak形式を採用しました。今後は、各リリースごとに更新されなくても、既存のアプリは動作し続けます。

しかし現時点では、「Odin」向けのFlatpakとしてまだ提供されていない旧式のアプリが大量に残っています。そのため、長年elementary OSを使ってきたユーザーは、愛用しているアプリを諦めて最新版へ移行しなければならず、そのアプリが将来更新される保証もありません。

各アプリの更新はelementaryチームではなく、元の開発者の責任です。中には、すでに別の活動へ移ってしまい、更新の意思のない開発者もいます。

「Loki」(0.4)向けにリリースされたまま、「Juno」(5.0)や「Hera」(5.1)向けの更新が一度も行われなかったアプリもあります。「Odin」向けの新しいアプリが続々と登場しているのは喜ばしいことですが、もう動かせなくなってしまった優れたソフトウェアを目にすると、やはり寂しさを覚えます。

3. OS全体のアップグレードにはクリーンインストールが必要

elementary OSがまだ抱える4つの課題

elementary OSの日常的なアップデートのほとんどは、AppCenter経由の通知として届きます。AppCenterを開き、「インストール済み」タブをクリックして「アップデート」ボタンを押すだけです。しかし、elementary OSのメジャーバージョンが公開された場合は話が別です。単純にアップデートを適用することはできず、すべてのデータをバックアップした上で、コンピュータを初期化し、OS全体を新しいバージョンで置き換える必要があります。

elementaryチームは、関わる要素があまりに多いため、全ユーザーに対してスムーズなアップグレードを保証できないのだと説明しています。

ユーザーごとにインストール済みソフトウェアの構成が異なり、独自のカスタマイズも施されるため、アップグレード時には予期しない不具合が発生する可能性があり、それに対するサポート依頼が殺到しかねません。各環境の設定が同一でなければ、開発者側は不具合を再現することすらできません。

これには一理あります。とはいえ、他の多くのLinuxディストリビューションは、長年にわたって新バージョンへのインプレースアップグレード機能を提供してきました。今やelementary OSはむしろ例外的な存在と言えます。ただし、他のディストリビューションも「システムアップグレードは時間の経過とともに不具合を招く可能性があり、クリーンインストールが最も安定した体験をもたらす」と明言していることが多いのも事実です。

4. 多くの仕事に対して開発の人手が足りない

elementary OSがまだ抱える4つの課題

elementaryは、有償スタッフの小さなチームにボランティアが加わった構成で運営されています。GNOMEやKDEといったより大きなプロジェクトを含む他の自由ソフトウェアプロジェクトと同様に、開発の大部分はボランティアの貢献に依存しています。

そのため、スタッフに該当分野の専門知識がなく、修正に手を挙げるボランティアが現れない限り、バグが長期間放置されることがあります。また、大企業と比べて新版のリリースに時間がかかる原因にもなります。

さらに、OSTreeへの移行のように、elementary自身が望んでいながら、必要なスキルセットや人員の不足により実現できていない変更もあります。

その一方で、小規模なチームには大企業にはない情熱があります。elementaryチームへの連絡は容易で、何かをすぐに修正・変更できない場合でも、その理由を非常に透明性高く説明してくれます。小規模であることは欠点ではなく、ただ忍耐が求められることがあるだけです。

elementary OSを使うべきか?

elementary OSは非常に優れたデスクトップオペレーティングシステムです。上記の問題の一部は、主要な商用デスクトップOSにも、場合によってはそれ以上の深刻さで存在していることを忘れないでください。正直なところ、Windowsストアも豊富なソフトウェアで溢れているわけではありません。Chromebookには事実上の寿命があり、いずれ新しいバージョンのChrome OSへアップグレードできなくなります。優れたアプリの中には、Androidの新バージョンでは動作しないものもあります。

自由でオープンソースなソフトウェアであるという特性のおかげで、elementaryチームは巨大な組織や潤沢な資金がなくても、最高水準のコンピュータ体験を提供できています。課題のリストがこれほど短いという事実自体が、elementary OSがいかに優れた選択肢へと成長したかを物語っています。

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