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2022年版:Linuxゲームに最適なディストリビューション5選

ゲームといえば、多くの人はまずWindowsを思い浮かべるでしょう。実際、PCゲーム市場の大半は依然としてWindowsが占めており、Linuxはゲーム向けOSとしてはあまり認知されていません。

しかし、それが「Linuxではゲームができない」という意味ではありません。むしろ近年は状況が大きく改善され、専用のゲーミングディストリビューションを使えば、面倒な設定なしですぐに遊び始められます。ここでは、2022年に試す価値のあるLinuxゲーミングディストリビューションを5つ紹介します。

Redditの常識は間違い?Linuxゲーミングディストロの選び方

Redditには有益な情報が数多くありますが、「最高のLinuxゲーミングディストリビューション」に関しては、その定説が必ずしも正しいとは言えません。

Redditでは「Ubuntuなど標準的なディストロを使えば十分」という意見が主流ですが、これは重要な点を見落としています。ゲーム専用のOSを求めるなら、Wineのインストールや細かい設定作業に時間を費やしたくないはずです。必要なのは、インストールした瞬間からすべてが使える「箱から出してすぐ動く」環境なのです。

2022年のベストLinuxゲーミングディストロは以下の通りです。

  • SteamOS
  • Fedora Games(現在はSpinsではなくFedora Labs経由で提供)
  • Lakka OS
  • SparkyLinux Gameover
  • ChimeraOS

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1. SteamOS ― 最も人気の高いLinuxゲーミングディストロ

2022年版:Linuxゲームに最適なディストリビューション5選

Linuxゲーミング専用ディストロというと、真っ先に名前が挙がるのがSteamOSです。

Valve社が開発したSteamOSには、次の2つのバージョンがあります。

  • ノートPC・デスクトップPC向けのメイン版(Debian 8ベース)
  • 携帯型ゲーム機「Steam Deck」専用の新版(Arch Linuxベース)

どちらも家庭用ゲーム機のような体験を提供し、直感的なユーザーインターフェースで数クリックだけでゲームを起動できます。

デスクトップ向けSteamOSは、一般的なデスクトップOSとは異なり、バックグラウンドタスクよりもプレイ中のゲームにシステムリソースを優先的に割り当てるよう最適化されているのが特徴です。

動作要件は、IntelまたはAMDの64bit CPU、最低4GBのRAM、200GB以上のディスク容量。GPUはIntel内蔵グラフィックス、NVIDIA製、またはAMD(Radeon 8500以降)が必要です。

インストール後は、Steamで配信されているすべてのLinuxネイティブゲームにアクセス可能です。デスクトップモードからサードパーティ製ゲームを追加することもでき、Minecraftはもちろん、エミュレータを使えばスーパーファミコンやWii Uのタイトルを遊ぶこともできます。

操作は各種ゲームコントローラーに対応しており、Steam Controller(現在は入手困難)やキーボード&マウスでも問題ありません。

SteamOSはやや高めの最小要件を設けていますが、重めのタイトルを快適に遊ぶには必要なスペックです。さらに「Steamインホームストリーミング」機能を使えば、同じSteamアカウントでログインしているネットワーク上の別マシンからゲームをストリーミングして遊ぶことも可能です。

なお、SteamライブラリをLinuxで楽しみたいだけなら、任意のLinuxディストロにSteamをインストールするという選択肢もあります。

ダウンロード: SteamOS公式サイト

2. Fedora Games Spin

2022年版:Linuxゲームに最適なディストリビューション5選

Fedoraプロジェクトは「スピン」と呼ばれる派生版を複数提供しています。スピンとは、特定の目的に合わせたツールやコンポーネントを搭載したディストリビューションの別バージョンのことです。例えば、Fedoraは通常GNOMEデスクトップを採用していますが、KDEやXfceがお好みなら、それぞれ専用のスピンが用意されています。

Fedora Gamesスピンは、利用できる中でも屈指のLinuxゲーミングディストロで、多彩なジャンルのゲームが多数プリインストールされています。ISOイメージのサイズが3.9GBと大きいのはそのためです。「多くのゲームを収録しつつDVD1枚に収まるサイズ」という絶妙なバランスが狙われています。Live CDとして起動すれば、友人のPCでも自分の進行状況やハイスコアを保ったままゲームを楽しめます。

インストール要件は、2GHz以上のデュアルコアCPU、2GBのRAM、15GB以上の空き容量があるHDD/SSDです。

収録ゲームの多くは、人気タイトルへのオマージュとなるオープンソース作品です。例えば、Extreme Tux Racer(マリオカート風)、Freeciv(Civilizationの無料版)、Hedgewars(Wormsに似たゲーム)などが含まれます。

Ubuntu以外のゲーミングディストロをお探しなら、Fedora Gamesが有力な候補になります。

ダウンロード: Fedora Games Spin

3. Lakka OS ― レトロゲームに最強のLinuxディストロ

Linux PCでレトロゲームを楽しみたいなら、まずLakkaをチェックしましょう。

この軽量ディストリビューションは、あらゆるコンピュータを本格的なレトロゲーム機に変身させます。ノートPC、古いネットブック、動作が鈍くなった古いデスクトップPC、さらにはRaspberry Piにもインストール可能です。

Lakkaは幅広い種類のゲーム機をエミュレートし、それらのエミュレータを美しいフロントエンド「RetroArch」で統合しています。著作権の関係上、ゲームはプリインストールされていないため、所有しているゲームのISOイメージや、アーケードゲームのROMファイルなどを合法的に入手する必要があります。

2人プレイやNetplayによるマルチプレイにも対応。さらに「セーブステート」機能により、元々セーブ機能がなかったゲームでも中断・再開が可能になりました。さらに「巻き戻し」機能まで備えており、ゲームオーバーになる前の時点に戻って、失敗したジャンプに再挑戦することもできます。

初期状態から優れた体験を提供し、多くのゲームパッド設定が事前に構成済みなのも嬉しいポイントです。

ダウンロード: Lakka OS公式サイト

4. SparkyLinux Gameover ― オールインワンのゲーミングディストロ

2022年版:Linuxゲームに最適なディストリビューション5選

最新ゲーム、オープンソース作品、レトロゲームを1つの環境で楽しみたいなら、SparkyLinux Gameoverがぴったりです。

ダウンロードサイズ3.51GBのDebianベースディストロで、最新ゲームの実行に必要なSteam、Wine、PlayOnLinuxがプリインストールされています。さらに「APTus Gamer」というツールも搭載しており、各種ゲーム機エミュレータやゲーマー向けツールを簡単にインストールできます。Atari、PlayStationはもちろん、DOSゲーム用のエミュレータまで揃っています。

SparkyLinuxは新旧問わずさまざまなハードウェアで動作します。必要なスペックは以下の通りです。

  • 32bit / 64bit CPU
  • 256MB以上のRAM
  • HDDまたはUSBフラッシュメモリに20GB以上の空き容量
  • SWAPパーティション用に512MB

また、Lutrisというゲーミングプラットフォームも同梱されており、統一されたインターフェースでゲームのインストールや管理が行えます。Linux、Windows、Steam、エミュレータ、ブラウザゲームまで、すべてをこの1つの画面から確認できるのは大きな魅力です。

ダウンロード: SparkyLinux Gameover

5. ChimeraOS

2022年版:Linuxゲームに最適なディストリビューション5選

最後に紹介する信頼性の高い選択肢がChimeraOS(旧GamerOS)です。SteamOSをベースにしながら、GOG、Epic Games Storeなど他プラットフォームのゲームも遊べるようにしたディストリビューションです。

多くの意味で、これこそ「完全なLinuxゲーミングディストロ」と言えるでしょう。

動作要件は、4GB以上のRAM、20GB以上のストレージ、NVIDIA GTX 900シリーズ/AMD RX 400シリーズ/Intel HD Graphics 500シリーズ以降のGPUです。古いゲームなら問題なく動作しますが、快適に楽しむなら2GHzのデュアルコアCPUが推奨されます。

最大の魅力は「ゼロコンフィグ」。インストールして起動し、お好みのゲームサービスにログインしてゲームをダウンロードするだけですぐに遊べます。

ダウンロード: ChimeraOS公式サイト

Linuxでのゲームはかつてなく充実

もちろん、体験はまだ完璧とは言えません。それでも、LinuxはゲーミングOSとして長い道のりを歩んできました。採用が拡大し続ければ、今後さらに多くの開発者がLinuxに対応していくはずです。

行き詰まったときは、Redditのコミュニティや、Wineのゲームごとの詳細ページが心強い味方になります。多少の手間はかかるものの、可能性は確かに広がっています。

コンソール風の体験でも、デスクトップでの本格ゲーミングでも、Linuxはあなたのニーズに応えてくれるでしょう。

  1. Linuxで快適に使えるおすすめゲーミングマウス5選

    「Linuxでは周辺機器がほとんど使えない」と思っていませんか?実は、想像以上に多くのデバイスがLinuxで動作します。確かに多くのハードウェアメーカーはLinuxを軽視しがちですが、オープンソースコミュニティの力は非常に強力です。人気のゲーミングハードウェア向けに、優れたオープンソースドライバが数多く開発されています。さらに、そもそもドライバを必要とせず、接続するだけで動作するマウスもあり、これらもLinuxでのゲームプレイに最適な選択肢となります。1. Roccat Kone XTDRoccatは公式にはLinuxをサポートしていませんが、オープンソースコミュニティの活動には好意的で、公式

  2. 2022年版:おすすめLinuxデスクトップ環境TOP10

    Windowsなどの他の競合OSと比べると、Linuxユーザーはデスクトップ環境の選択肢が限られている——そう言うのは誰でしょう?答えは、最近Linuxの世界に移行してきたばかりの初心者たちです。実際には、Linuxには多彩なデスクトップ環境が存在します。Linuxを導入したら、次のステップは、ビジネスや日々のコンピューター利用に合ったデスクトップ環境を見つけることです。 デスクトップ環境(DE)は、その名の通り、OS上で動作するプログラム群の集合体です。 アイコン、壁紙、ツールバー、ウィジェットといった要素を備えたグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供するために、さまざまなコン