Samsung DeXとは?スマホやタブレットをパソコンに変えるデスクトップモードの活用法
普段より少し多機能なスマホやタブレットをお探しですか?数多くのアプリで気を散らされるのではなく、生産性を高めてくれるデバイスが必要なら、Samsungの「DeX」モードが注目に値します。
Samsungの2018年フラッグシップモデルには、隠れた機能として「DeX」が搭載されています。このモードを有効にすると、従来型のパソコンのような操作体験が得られます。
では、Samsung DeXとは一体何なのでしょうか?そして、あなたにとってどんなメリットがあるのでしょうか?
Samsung DeXとは何か?
Samsung DeXは、Galaxy S8やGalaxy Tab S4などに搭載されている「デスクトップモード」です。手動で有効化できるほか、特定の機器を接続した際に自動的に起動するよう設定することも可能です。
つまり、スマホで通話やSNSの更新を済ませた後、ドックに接続すれば、外付けのモニター・キーボード・マウスを使って、まるでPCのように操作できるのです。
スマホでDeXを使う場合は、事前に周辺機器の設定を済ませておきましょう。ドックに接続すると画面が真っ暗になるため、Bluetooth機器の設定ができなくなります。なお、Tab S4ではこの問題は発生しません。
キーボードやマウスが手元になくても心配いりません。スマホ本体を入力デバイスとして代用できます。
Samsung DeXがもたらす生産性向上
タブレットが一瞬でコンパクトなノートPCに変わり、スマホがデスクトップPCに早変わりすれば、生産性は間違いなく向上します。
タブレットのアプリやゲームはそのまま使えますが、デスクトップ環境は生産性重視の設計になっています。マウスとキーボードを接続すれば、メールクライアントやワープロソフト、表計算アプリなど、必要なツールをすぐに起動できます。
テレビに接続して使う場合でも、スマホをポータブルPCとして持ち歩く場合でも、タブレットで作業する場合でも、Androidで本格的な仕事をするのが格段に簡単になります。フリーアドレスオフィスでの作業効率化や、ホテルの部屋での業務にも役立つでしょう。
さらに、特定のデスクトップOSにこだわりがないなら、もうPCは不要かもしれません。
DeXはWindowsによく似たデスクトップ体験を提供します。開いているアプリは左下に集約され、通知にはWindowsのシステムトレイと同じ位置からアクセスできます。グリッド状のボタンからアプリトレイを開けます。
複数のアプリをウィンドウ表示または全画面表示でき、まさに普通のパソコンを使っているような感覚で操作できます。
Samsung DeXに対応している端末
DeXは現在Samsung製端末限定の機能で、残念ながらすべての端末で使えるわけではありません。Galaxy S8/S8+、Note 8、S9/S9+、Note 9、Tab S4などに搭載されています。
スマホでDeXを使うには、端末のUSB-CポートをHDMIディスプレイに接続する必要があります。専用のDeXケーブルを使う方法のほか、Samsung純正ドック「DeX Station」や「DeX Pad」も販売されており、これらには他の機器を接続するためのUSBポートやHDMIポートも備わっています。サードパーティ製ドックを選ぶという選択肢もあります。
一方、Galaxy Tab S4の場合は、外部ディスプレイは必須ではありません(接続して使うことも可能です)。10インチの画面でも十分に作業できます。
その他のAndroidデスクトップ環境
こうした技術を開発しているのはSamsungだけではありません。例えばMicrosoftは「Continuum」を開発し、ホスト端末の画面サイズに応じてユーザーインターフェースを切り替える仕組みを実現しました。Lumia 950などの後期のWindows 10 Mobile端末に搭載され、ワイヤレス接続にも対応していました。
また、Canonicalが開発を中止した後、UBPortsが保守を引き継いでいるLinuxベースのUbuntu Phoneにも、「Convergence」と呼ばれるデスクトップモードが存在します。
Android陣営でも、Maru OSをはじめ、デスクトップ機能を実現するプロジェクトがいくつかあります。ただし、Samsungという大手メーカーの全面的なサポートを受けているのはDeXだけです。
驚くことに、これらのモードが有効な間でも、スマホで通話を続けることができます!
Galaxy Tab S4でDeXを起動する方法
Galaxy Tab S4では、DeXは代替モードとして標準搭載されています。Samsungはこれを「タブレットの機動性とコンピュータの本格的な生産性の両立」と位置づけています。
つまり、Bluetoothキーボードをタブレットとペアリングすれば、DeXモードに切り替えられます。Androidを動かすSamsungタブレットが、キーボードを付けたMicrosoft Surfaceのように小型ノートPCへと変わるのです。
Samsung純正のキーボード内蔵カバーのほか、サードパーティ製品も利用できます。USB-Cポート経由で有線のUSBキーボードを接続することも可能です。
DeXを起動するには、画面上部から2回スワイプしてクイック設定パネルを開き、横方向にスワイプします。「Samsung DeX」ボタンが見つかるので、タップすればデスクトップモードに切り替わります。(「設定 > 高度な機能」から有効化することもできます。)ボタンを長押しすると、DeXの設定画面に直接アクセスできます。
設定画面では、DeXのオン/オフの切り替えや、Samsung Book Cover Keyboard接続時の自動起動オプションを設定できます。また、HDMIケーブルをUSB-Cポートに接続した際に自動起動を促すプロンプトも用意されています。
その他、デスクトップの壁紙の変更や、DeXモードでのキーボード・マウス設定の調整、接続したHDMI機器からの音声出力なども行えます。
Samsung DeXの弱点
DeXの体験は堅実ですが、Androidを使っているという事実は拭えません。大きな弱点の一つは、アプリ使用中に多くのAndroidジェスチャーが使えないことです。インターフェースがマウスとキーボード向けに設計されているためです。
また、一部のアプリはDeX上で問題なく動作しますが、縦向き固定のままのアプリもあります。さらに厄介なことに、そもそも起動しないアプリも存在します。
Ubuntu TouchのConvergenceやMicrosoftのContinuumよりも起動・操作が簡単ですが、DeXも完璧ではありません。つまり、Samsungのスマホやタブレットは、まだPCやノートPCの完全な代替とは言えないのです。
しかし、いざというときには頼れるデスクトップ環境を提供してくれます。このソフトウェアという選択肢さえあれば、コンピュータのない状態に陥ることはありません。フリーランサーやフリーアドレス勤務者、出張の多いビジネスパーソンにとって、DeXはかけがえのないツールになるかもしれません。
もし物足りないと感じたら、新しいノートPCの購入を検討するのも良いでしょう。500ドル以下で買える優秀な格安ノートPCも多数あります。
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