Linuxで使用中のデスクトップ環境を確認する3つの方法【コマンド・GUI対応】
LinuxベースのOSは、コマンドラインでの操作を中心に設計されていることで知られています。Arch Linuxのようなミニマルなディストリビューションでは、インストール直後に表示されるのは真っ暗なターミナル画面だけです。しかし、Linuxディストリビューションを快適で使いやすいものにしている存在——それが「デスクトップ環境」です。意外にも、その重要性は見過ごされがちです。
初心者のLinuxユーザーの多くは、デスクトップ環境の存在を知らず、自分がどのデスクトップ環境を使っているのかすら把握していないことも少なくありません。この記事では、Linuxシステムに現在インストールされているデスクトップ環境を確認する方法を詳しく解説します。
デスクトップ環境とは?
デスクトップ環境(Desktop Environment:DE)とは、OSをユーザーにとって操作しやすいものにするためのプログラム群のことです。いわば、ベースとなるOSのフロントエンドと言えます。
多くのLinuxデスクトップ環境は、「ウィンドウマネージャ」と、それを補完する複数のアプリケーションで構成されています。例えばKDE(K Desktop Environment)は、KWinというウィンドウマネージャを採用し、さらにKonsole(ターミナルエミュレータ)やArk(アーカイブ管理ツール)といったアプリケーションが同梱されており、ユーザーはコマンドラインへのアクセスやファイルの圧縮・解凍などをスムーズに行えます。
ウィンドウマネージャは通常、ウィンドウシステムの上で動作します。ウィンドウシステムには、アイコン、ウィンドウ、メニューなど、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を構成する要素が含まれています。また、デスクトップ環境によっては、機能性を高めるウィジェットが追加されている場合もあります。
代表的なデスクトップ環境には、以下のようなものがあります。
- GNOME
- KDE
- MATE
- Xfce
- Cinnamon
もちろん、これ以外にも多数のデスクトップ環境が存在します。
Linuxで現在使用中のデスクトップ環境を確認する方法
無料で利用できるデスクトップ環境は非常に多く、自分の好みに合うものを選ぶのは容易ではありません。さらに、現在使用中のDEが何なのか分からなければ、状況はなおさら混乱します。ここでは、コマンドラインとGUIの両面から確認方法を紹介します。
1. 環境変数を使って確認する
Linuxでは、環境変数にプロセスやアプリケーションが正常に動作するために必要なシステム関連のデータが格納されています。デスクトップ環境に関する情報を保持している特定の環境変数の値を参照すれば、使用中のDEを簡単に把握できます。
以下のコマンドを実行してください。
echo $XDG_CURRENT_DESKTOP
出力結果として、デスクトップ環境の名前が表示されます。
また、/usr/binディレクトリ配下に通常配置されている*-sessionというバイナリファイルを確認することでも、同様の情報を得られます。
ls /usr/bin/*-session
表示されたエントリを見れば、システムのデスクトップ環境がおおよそ分かります。例えばxfce4-sessionというファイルがあれば、そのシステムはXfceを使用していることを示しています。
2. Neofetchを使って確認する
Neofetchは、システム関連の情報を見やすい形式で表示してくれるコマンドラインツールです。標準のLinuxパッケージには含まれていないため、事前に手動でインストールしておく必要があります。
インストール後、以下のコマンドでNeofetchを起動できます。
neofetch
実行結果:
Neofetchでは、デスクトップ環境(この例ではXfce 4.16)だけでなく、OS名、カーネルバージョン、ホスト名、画面解像度、シェルの種類なども一目で確認できます。システム情報をまとめてチェックしたい場合に非常に便利なツールです。
3. GUIから確認する
当然ながら、デスクトップ環境自体の設定画面(つまりGUI)からも、使用中のデスクトップ環境の名前を確認できます。「設定」メニューを開き、「このシステムについて(About)」セクションにアクセスすれば、OSに関する詳細情報が表示されます。すべてのデスクトップ環境にこの項目があるわけではありませんが、多くの環境で利用可能です。
例えばGNOMEデスクトップでは、「設定」内の「このシステムについて」セクションから、システム情報を素早くチェックできます。
それでも確認できない場合は、使用中のLinuxディストリビューションのデフォルトのデスクトップ環境を検索してみましょう。手動で変更していなければ、ほとんどの場合、初期状態のDEがそのまま使われているはずです。
デスクトップ環境なしでLinuxを使うという選択肢
デスクトップ環境とウィンドウマネージャの役割が分かったところで、次はLinuxがユーザーに提供する自由度を存分に活用してみましょう。実は、デスクトップ環境を一切使わずにシステムを運用することも可能です。ただし、ターミナルだけの世界に完全に身を置く覚悟がある上級者向けであり、一般的にはおすすめできません。
引き続きデスクトップ環境を使いたい方は、いくつかの異なるデスクトップ環境を実際に試してから、自分に最適な一つを選ぶのがおすすめです。デスクトップ環境やウィンドウマネージャは、Linuxで他のソフトウェアをインストールするのと同じ要領で導入できるので、気軽に試してみてください。
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