もうCDはいらない!Ubuntuをインストールする5つの代替方法【Linux】
Ubuntuは、筆者が最も愛してやまないLinuxベースのOSです。
これまでこの素晴らしいOSについて、Ubuntu 10.04の魅力から「Ubuntuの方がWindowsより簡単にできる7つのこと」まで、さまざまなテーマで記事を書いてきました。
しかし、UbuntuひいてはLinux全般の最大の魅力は、ほとんどどんなマシンにもインストールできるという点にあるのではないでしょうか。特殊な環境でUbuntuをインストールしたいと思っているなら、まさにうってつけの記事です。今回は、ちょっと風変わりな5つのUbuntuインストール方法をご紹介します。
お探しの内容と違っても、ぜひ最後まで読み進めてみてください。損はありませんから。
1. USBメモリからインストールする
今や光学ドライブはほぼ絶滅危惧種の時代。ネットブックや、ドライブが故障したデスクトップPCなど、光学ドライブのないパソコンをお持ちでも慌てる必要はありません。USBメモリからUbuntuをインストールできます。
この用途に最適なツールといえば、やはりUNetBootinです。多彩なLinux Live CDをUSBメモリや外付けHDDに書き込める便利なソフトで、USBメモリから起動すれば、あとは通常どおりの手順でUbuntuをインストールするだけです。
UNetBootinの使い方を詳しく知りたい方は、「UNetBootinでらくらくLinuxインストール」の記事をチェックしてみてください。
Macで起動可能なUSBメモリを作成したい場合は、UNetBootinが使えないため注意が必要です。「MacでUbuntu起動USBを作成する方法」の記事が役立ちます(ただし、WindowsまたはLinuxマシンを利用できるなら、そちらの方が断然簡単です)。
2. Windowsの中からインストールする(Wubi)
熱心なUbuntuファンの中には「理想はWindowsを完全にやめることだ」と語る人もいますが、必ずしもそうする必要はありません。WindowsとUbuntuは十分に平和に共存できます。
それどころか、Wubiというプログラムを使えば、Windowsの中から直接Ubuntuをインストールすることも可能です。UbuntuのCDをお持ちなら、Windowsに挿入してみてください。「Ubuntuをインストールしますか?」と尋ねられるはずです。これを実現しているのがWubiというプログラムです。
UbuntuのCDがなくても大丈夫。WubiはWebからダウンロードでき、自動的にUbuntuをダウンロードしてインストールしてくれます。さらに嬉しいことに、もしUbuntuが気に入らなければ、Windowsの通常のソフトウェアと同じようにアンインストールできるのです。
Wubiの魅力については、「WubiでWindows & Linuxのデュアルブート環境を構築する方法」の記事で詳しく解説しています。
3. Macにインストールする
Macユーザーは、自分のマシンにUbuntuを入れることに躊躇しがちです。無理もありません。Mac純正のBoot CampはLinuxを公式サポートしておらず、ネット上の解説記事の多くは非常に複雑だからです。
ある程度、これは避けられない話で、作業自体は複雑になります。とはいえ、Ubuntuには優れた公式ドキュメントが揃っており、必要な作業の全体像をつかむことができます。そこで紹介されている方法はすべて、Boot CampよりもはるかにLinuxフレンドリーなMac用ブートローダー「rEFit」がベースとなっています。rEFitを深掘りした記事を楽しみにしている方は少々お待ちください。Macを手に入れ次第執筆する予定です(とはいえ、Mac持ちの友人たちはそれを防ごうと警戒しているので、時間がかかるかもしれませんが…)。
4. USBメモリにインストールして持ち運ぶ
USBメモリをLive CDとして使うのも便利ですが、好みにカスタマイズしたUbuntuをどんなパソコンでも使える「持ち運べるUbuntu」が欲しいなら心配いりません。それを実現するツールはいくつもあります。Portable LinuxやLiveUSBCreatorなどが代表的です。
あるいは、UbuntuのインストールCDから起動し、通常のドライブではなくUSBメモリにインストールするという手もあります。詳しくはwiki.ubuntu.comの該当ページを参照してください。
5. VMwareを使ってインストールする
実は、VMwareを使えば任意のドライブにUbuntuをインストールできます。仕組みはこうです。新しい仮想マシンを作成する際、仮想ディスクを作る代わりに、物理ドライブへ直接OSを書き込むようVMwareに指示します。対象はPC内のセカンダリドライブでもUSBメモリでも構いません。重要なのは結果です。選んだ外部ドライブにUbuntuがインストールされます。
これは、光学ドライブも動作するUSBポートもないパソコンにUbuntuを入れたい場合の解決策になり得ます。予備のパソコンが必要ですが、対象マシンからHDDを取り外し、USB-IDE変換ケーブルで別のPCに接続するか、ケースを開けて内部接続します。そしてVMwareを起動し、そのドライブにUbuntuをインストールすればOKです。
もちろん、結果は環境によって異なります。詳細はhelp.ubuntu.comの解説を参照してください。
おまけ: 旧バージョンからアップグレードする
Ubuntu 9.10を使っていて、洗練されたUbuntu 10.04へ移行したいなら心配無用です。Ubuntuがきちんと対応しています。アップデートユーティリティを起動すれば、アップグレードの案内が表示されます。
クリックするとアップグレードが始まります。ただし、実行前に必ずデータのバックアップを取っておきましょう。また、この処理には約700MB分のパッケージのダウンロードとインストールが伴うため、かなりの時間がかかる点にも注意が必要です。少なくとも数時間はPCを使わない見込みがあるときに実行してください。
アップグレードについての詳細は、Ubuntu公式サイトで確認できます。
まとめ
以上、Ubuntuのユニークなインストール方法を一挙に紹介しました。これらの方法の多くは他のLinuxディストリビューションにも応用できるので、状況に合わせて自由に活用してください。
もちろん、他にもまだまだ方法があります。ここで紹介した方法がどれも自分の特殊な状況に合わない場合は、公式ドキュメントにまとめられた多数のシナリオを確認してみることを強くおすすめします。
特にお気に入りの代替インストール方法があれば、ぜひコメント欄で教えてください。ドキュメントへのリンクも歓迎です。また、これらの方法の説明で筆者が見落としている点があれば、遠慮なく指摘してもらえると助かります。
最後に、必ず一人は言うだろうと思って書いておきます。「Linux Mintの方がUbuntuより優れている」という意見はどうぞご自由に(Mintは基本的にUbuntuにちょっとした改良を加えただけのものですが)。ただし、筆者はスルーしますのであしからず。
※編集部注: 本記事は公開当時(Ubuntu 10.04前後)の情報に基づいています。Wubiは現在のUbuntuでは提供されておらず、rEFitも開発終了により後継のrEFIndへ移行しています。最新版のUbuntuでは、標準インストーラーや「Startup Disk Creator」などの利用を推奨します。
-
UbuntuにPipをインストールする方法を徹底解説【Python 2/3対応】
Linuxには実に多くのパッケージマネージャーが存在します。Ubuntuにはaptが標準搭載されていますが、プログラミング言語の多くも独自のパッケージマネージャーを持っています。Node.jsにはnpm、Rubyにはgem、そしてPythonにはpipが用意されています。 Pipは「Python Installs Packages」の略で、Python Package Index(PyPI)からパッケージを簡単にインストールできるツールです。他のインデックスからインストールすることも可能ですが、通常必要となるパッケージの大半はPyPIで入手できます。pipを使ってパッケージを導入するには、ま
-
Windows 10 / 11 に Ubuntu をインストールする3つの方法【WSL・USB起動・仮想マシン】
Windows 10 や Windows 11 のパソコンで Ubuntu Linux を使ってみたいと思ったことはありませんか?この記事では、その手順を初心者の方にもわかりやすく解説します。 実は、Windows 上で Ubuntu をインストールして動かす方法はひとつだけではありません。本記事では、代表的な3つのアプローチをご紹介します。① Windows Subsystem for Linux(WSL)を使って Linux コマンドを実行する方法、② USB メモリから直接起動する方法、そして③ 仮想マシン(VM)上で動かす方法です。 それぞれの特徴と手順を順番に見ていきましょう。 方法