Linuxのターミナルとデスクトップでファイルを管理する方法【初心者向け基本コマンド解説】
Windowsに別れを告げて、UbuntuなどのオープンソースOSへ乗り換えたばかりの方もいるのではないでしょうか。Linuxに移行すると、アプリのインストールや起動からデータの整理まで、直感的で使いやすいデスクトップ環境が待っています。
Linuxでのファイルやフォルダーの管理は、デスクトップでもコマンドラインでもとてもシンプルです。実際、状況によってはターミナルからコマンドを入力したほうが素早く作業できることもあります。この記事では、覚えておきたい主要コマンドと、マウス操作によるデスクトップ操作との違いを比較しながら解説します。
ターミナルとNautilus(ファイルマネージャー)
ここでは、Ubuntu 16.04 LTSを例にLinuxのファイル管理を見ていきます。使用するのはUbuntuの標準ファイルマネージャー「Nautilus」です。なお、最新のUbuntuではGNOMEデスクトップが採用され、ファイルマネージャーは「Files(Nautilus)」として提供されていますが、基本的な操作はほぼ変わりません。他のファイルマネージャーもインストールできますが、標準設定として簡単に切り替えられるわけではない点に注意してください。Nautilusを開くには、Unityランチャーのファイルアイコンをクリックするだけです。
一方、ターミナルはご想像どおり、プロンプトと点滅するカーソルが表示される黒い画面です。Ubuntuのボタンをクリックして「terminal」と入力すると、検索結果にコマンドラインアプリが表示されるので、クリックして起動しましょう。
lsコマンドでファイル一覧を表示する
ファイルマネージャーでファイル一覧を表示するのは簡単です。表示したいドライブやディレクトリを左クリックすれば中身が表示され、サブディレクトリを開けばさらにその内容を確認できます。
ターミナルでも同様に簡単です。コマンドラインを起動すると、初期状態では自分のホームディレクトリにいます。内容を表示するには、次のコマンドを入力します。
ls
これで現在のディレクトリ内のファイルが一覧表示されます。サブディレクトリの中身もまとめて確認したい場合は、次のようにします。
ls -R
「-R」オプションは、サブディレクトリとその内容を再帰的に(階層をたどって)一覧表示するようターミナルに指示します。
特定のディレクトリだけを表示したい場合は、「ls /[ディレクトリ名]」と指定します。たとえば次のように入力すると、
ls /Music
Musicサブディレクトリの内容が表示されます。
cdコマンドでディレクトリを移動する
ファイルマネージャーでは、左側パネルのディレクトリをクリックすることで、どこにどんなファイルが保存されているかを素早く把握できます。ディレクトリを選ぶたびにその場所が開き、ファイル階層内での位置が移動していきます。
同じことをコマンドラインでは「cd」コマンドで実現できます。たとえば次のように入力すると、
cd Documents
Documentsサブディレクトリへ移動します。フルパスを指定すれば、ドライブ上の別の場所にあるディレクトリにも直接ジャンプできます。
cd /etc/fonts
ひとつ上の階層に戻る(たとえばDocumentsからHomeへ戻る)には、次のように入力します。
cd ..
さらに、「cd」とだけ入力するか「cd ~」とすれば、どのディレクトリにいてもホームディレクトリへ一発で戻れます。ルートディレクトリに移動したい場合は「cd /」を使いましょう。
ファイルとディレクトリの削除
ターミナルでのファイル削除は驚くほどシンプルですが、確認画面は一切表示されません。コマンドを実行した瞬間にファイルは完全に消去されます(復元ソフトで取り戻せる可能性はありますが、保証はありません)。
ターミナルでファイルを削除するには「rm」コマンドを使います。
rm myfile
削除したいファイルのフルパスを指定することもできます。
rm /path/to/myfile
デスクトップ環境では、ファイルを右クリックして削除を選択します(Ubuntuでは「ゴミ箱へ移動」という項目になります)。ファイルを選択してキーボードのDeleteキーを押す方法もあります。ディレクトリも同様に削除できますが、中に必要なデータが残っていないか必ず確認してください。
ターミナルで空のディレクトリを削除するには「rmdir」コマンドを使います。
rmdir mydirectory
こちらもフルパスを指定して、ディレクトリツリー上の別の場所から削除できます。
rmdir /path/to/mydirectory
ディレクトリとその中身をまとめて削除するには、「rm -r」を使用します。コマンドラインでは確認なしで削除されるため、実行前には対象をよく確認してください。
mvとcpでファイルを移動・コピーする
ターミナルでファイルを移動するには「mv」コマンドを使います。移動したいファイル名と移動先のディレクトリを指定するだけです。
mv myfile /home/mydirectory
GUIで同じ操作をするには、ファイルを右クリックして「移動...」を選択します。
移動ではなくコピーしたい場合は、「sudo」を付けて「cp」コマンドを使います。
sudo cp myfile /home/mydirectory
「-r」(再帰的)オプションを付けると、ディレクトリとその中身を丸ごとコピーできます。
sudo cp -r /home/mydirectory /home/otherdirectory
このコマンドは「mydirectory」の中身をすべて「otherdirectory」へコピーします。
mkdirでディレクトリを作成する
ターミナルで新しいディレクトリを作るのも非常に簡単です。「mkdir」コマンド(make directoryの略)を使います。
mkdir newdirectory
…と入力すると、現在の場所にその名前の新しいディレクトリが作成されます。
別の場所に作成することも可能です。
mkdir /home/mydirectory/newdirectory
GUIでは、ファイルブラウザーウィンドウ内で右クリックし、「新規フォルダー」を選択すればフォルダーを作成できます。
コマンドラインか、それともデスクトップか?
コンピューターのディレクトリツリーをたどることは、よく使うファイルやフォルダーを見つけるための基本操作です。もうひとつ知っておきたいのが、デスクトップリンク(Windowsでいうショートカット)の作成方法です。
シンボリックリンクは、ターミナルから「ln -s」コマンドで簡単に作成できます。
ln -s /home/mydirectory/newdirectory /home/mydirectory/Desktop
この例では、「newdirectory」フォルダーへのリンクがデスクトップに作成され、そこから直接開けるようになります。重要なディレクトリを探す手間が省け、作業の時短につながります。ファイルマネージャーでも、右クリックして「リンクを作成」を選べば同じことができます。
あなたはコマンドラインとデスクトップのどちらが効率的で使いやすいと感じますか?Linuxのコマンドラインが持つ柔軟性とパワーに目覚めましたか?ぜひコメント欄で教えてください!
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