Linuxでファイルやフォルダの名前を変更する方法【GUI・コマンド完全ガイド】
Linuxのベテランユーザーでも、Pop!_OSやUbuntuなどのディストリビューションを使い始めたばかりの方でも、ファイルやフォルダを管理するスキルは必須です。Linuxには、ファイルやディレクトリの名前を変更する方法が複数用意されています。なお、Linuxの世界では「フォルダ」は「ディレクトリ」と呼ばれ、どちらの言葉も同じ意味として使われます。

名前の変更には大きく分けて2つのシナリオがあります。1つは単一のファイルやフォルダを変更するケース、もう1つは多数のファイルやフォルダを一度に変更するケースです。WindowsやMacと同じように、Linuxでもそれぞれの目的に応じた複数の方法を選べます。
ファイルマネージャーで単一のファイル・フォルダの名前を変更する
多くのLinuxディストリビューションには、WindowsのエクスプローラーやmacOSのFinderに相当するグラフィカルなファイルマネージャーが搭載されています。基本的な操作はほぼ共通していますが、細部は異なる場合があります。
「名前の変更」機能を使う方法
- ファイルまたはフォルダを右クリックします。
- 名前の変更(Rename)を選択するか、F2キーを押します。

- 名前の入力欄が編集可能になります。任意の名前に変更し、名前の変更ボタンをクリックするかEnterキーを押せば完了です。

プロパティから変更する方法
少し変わり種の方法で、実際に使う場面は少ないかもしれませんが、覚えておくと便利です。
- ファイルまたはフォルダを右クリックします。
- プロパティ(Properties)を選択するか、Ctrl + Iを押します。

- 名前の入力欄を編集し、プロパティウィンドウを閉じると名前の変更が反映されます。

ファイルマネージャーで複数のファイル・フォルダの名前を変更する
この機能は、ディストリビューションによってはファイルマネージャーに搭載されていない場合があります。以下はPop!_OSでの例です。
- 複数のファイルやフォルダを選択し、右クリックして名前の変更を選ぶか、F2キーを押します。

- テンプレートを使用して名前を変更するか、テキストの検索と置換を行うかを選びます。

- テンプレートを使用して名前を変更:ファイルに連番を振ったり、元のファイル名の前後または両側にテキストを追加したりできます。

テンプレートは、元のファイル名や更新日時に基づいて適用することも可能です。

- テキストの検索と置換:特定の文字列を検索して別の文字列に置き換えられます。スペルミスの修正などに最適です。

Linuxでヘルプを表示する方法
以下で紹介するコマンドやユーティリティには、さまざまな使い方があります。使い方がわからないときは、manコマンド(マニュアルの略)に続けて調べたいコマンド名を入力しましょう。たとえばman mvと入力すると、mvコマンドのマニュアルが表示されます。
また、ファイルやディレクトリの名前を変更した後は、ファイルマネージャーで確認するか、lsコマンドで一覧表示して、意図したとおりに変更されたか必ずチェックしましょう。
mvコマンドで単一のファイル・フォルダの名前を変更する
mvコマンドは本来ファイルやフォルダを移動するためのコマンドですが、名前の変更にも活用できます。構文は次のとおりです。
mv [OPTIONS] 移動元 移動先
- 名前を変更したいファイルやフォルダがある場所へ移動します。

- mvコマンドでフォルダやファイルの名前を変更します。名前に空白が含まれる場合は、名前を引用符で囲みます。ここでは、フォルダ名から「01-」を取り除いてみましょう。
mv "01-Work Documents" "Work Documents"と入力してEnterキーを押します。

lsコマンドで一覧を表示すると、名前が変更されていることが確認できます。

Bashスクリプトで複数のファイル・フォルダの名前を変更する
Bashスクリプトを作成するには、プレーンテキストエディタを使用します。たとえば、複数のHTMLファイルを誤ってテキストファイル(.txt)として保存してしまった場合を考えてみましょう。拡張子を.txtから.htmlへ一括で変更したいときは、次のようなBashスクリプトが使えます。
for file in *.txt; do
mv -- "$file" "${file%.txt}.html"
done
- 上記のコードをテキストエディタに入力し、変更したいファイルと同じフォルダにrename-txt.shという名前で保存します。


- ターミナルでそのフォルダに移動し、bash rename-txt.shと入力してEnterキーを押します。

- lsコマンドやファイルマネージャーで、正しく処理されたかを確認します。

仕組みを簡単に解説します。1行目は、.txtで終わるすべてのファイルを探しています。アスタリスク(*)はワイルドカードと呼ばれる記号で、ファイル名のうち.txtより前の部分が何であってもマッチします。doは、マッチするファイルが存在する限り処理を繰り返すことを意味し、これがループです。2行目にはmvコマンドが記述されています。
ダブルダッシュ(--)は「このコマンドにはオプションがない」ことを示し、以降に正規表現が続くことを伝えます。$fileは変数で、1行目で見つかった各ファイルを順番に処理する役割を担います。%は、名前の末尾にある.txtを波括弧の外側で指定した値(.html)に置き換えるよう指示します。
-nオプションで安全に名前を変更する
ここから先で紹介するのは、Linuxシェルで使うユーティリティです。操作を誤ると、システムやアプリケーションの動作に必要な重要ファイルまで書き換えてしまう恐れがあります。そこで常に活用したいのが-nオプションです。これは「既存のファイルを上書きしない」ようコマンドに指示します。
たとえばmmv -n "*" "#l1"のように使います。実行すると、コマンドが何をするかのプレビューが表示されますが、lsで一覧を確認すると、実際にはまだ何も変更されていません。期待どおりの結果でなければ、コマンドを修正して再試行しましょう。

Renameユーティリティで複数のファイル・フォルダの名前を変更する
RenameはLinuxのユーティリティの一つで、GUIを持たない小型のコマンドラインツールと考えるとよいでしょう。お使いのディストリビューションに含まれていない場合でも、簡単にインストールできます。
ターミナルでsudo apt-get install renameと入力してEnterキーを押します。パスワードの入力を求められたら入力してEnterキーを押すと、インストールが始まります。
インストールが完了したら、すぐにRenameを使い始められます。
- 名前を変更したいファイルやフォルダのある場所へ移動します。

- Bashスクリプトの場合と同様に、正規表現を使って対象ファイルを選択し、実行する処理を定義します。たとえば次のようなコマンドです。
rename 's/.html/.txt/' *.html

このコマンドが、先ほど.htmlに変更したファイルの拡張子を再び.txtへ戻すものだと予想できたなら、正解です!

MMVでファイルとフォルダの名前を変更する
MMVもRenameと似たLinuxユーティリティです。sudo apt install mmvというコマンドでインストールでき、インストール後は自由にコマンドを組み立てられます。
- ここでは、ディレクトリ内のすべてのファイル名を小文字から大文字へ変換するMMVコマンドを使ってみます。
mmv -r "*" "#u1"

- -rは名前の変更を指示するオプションです。アスタリスク(*)はディレクトリ内のすべてのファイルが対象であることを意味します。#u1はMMV独自の特殊な記法で、テキストを大文字に変換するよう指定するものです。

これ以外にもLinuxで名前を変更する方法はある?
ここで紹介した方法がうまく使えない場合は、GUIを備えた一括リネームツールを利用するのも一つの手です。

選択肢は複数あり、まずはThunarやKRenameあたりから試してみるのがおすすめです。
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