Ubuntu Webとは?プライバシーを尊重するChrome OSの代替OSを徹底解説
Ubuntu Webは、プライバシー保護を最優先に設計された無料のオープンソースOSで、Chrome OSの有力な代替手段として注目を集めています。コミュニティによって開発されたこのUbuntu Remixを活用すれば、お手持ちのどんなPCでも、Chrome OSに近いウェブ中心の体験を実現できます。
まだ開発途上ではあるものの、Ubuntu Webはプライバシーを尊重するオープンソースアプリをフルセットで搭載しており、個人情報の収集で悪名高いGoogleのウェブOSやアプリに対しても、十分に渡り合える水準に達しています。
個人情報を吸い取らないウェブベースのOSをお探しなら、Ubuntu Webこそがその答えです。本記事では、入手方法、インストール手順、そして実際に何ができるのかを詳しく解説します。
Ubuntu Webのダウンロード方法
まず押さえておきたいのは、Ubuntu Webはコミュニティ開発による「Ubuntu Remix」であり、公式のUbuntuリリースやフレーバーではないという点です。そのため、正式版のUbuntuと比べると安定性でやや劣り、アップデートの提供にも時間がかかることがあります。とはいえ、心配はいりません。Ubuntu Webは初期状態でも十分快適に動作し、Chrome OSの代替を探しているなら試してみる価値は大いにあります。
ダウンロード: Ubuntu Web(公式サイトからISOイメージを入手できます)
Ubuntu Webのインストール方法
ご想像どおり、Ubuntu Webのインストール手順はUbuntuとほぼ同じです。Ubuntuをインストールしたことがあれば、違和感なく進められるでしょう。
まず、ダウンロードしたISOイメージをDVDに書き込むか、起動可能なUSBメモリを作成します。次に、作成したインストールメディアを使って、Ubuntu Webをインストール(または体験)したいPCを起動します。
ライブイメージが起動すると、そのままライブシステムを試すか、ハードディスクにインストールするかを選択できます。ライブシステムでもUbuntu Webの見た目や操作感をかなり正確に確認できますが、一部の機能は完全インストール後にしか正常に動作しません。
操作感はChrome OSと非常に似ています。ただし、ブラウザ体験はFirefoxベースであり、あなたの情報がGoogleのサーバーへ送信・保存されることは一切ありません。
Install Ubuntuを選択してインストールを開始しましょう。インストーラーがいくつか質問してきますが、ほとんどの場合はデフォルトの選択肢のままで問題ありません。
ただし注意が必要です。インストール作業ではハードドライブの内容が消去されます。Ubuntu Webのインストールを始める前に、ドライブ上のデータが本当に不要であることを必ず確認してください。
Ubuntu Webでクラウドに接続する
インストールと再起動を終えて新しいUbuntu Webシステムにログインすると、デスクトップが表示され、セットアップ時に作成したログインとは別のログイン画面が現れます。これは/e/ Foundation(通称 /e/)用のログインです。
/e/ Foundationは、Googleの主要なウェブアプリをほぼ置き換えることを目的とした、無料かつオープンでプライバシー重視の製品スイートを運営しています。Ubuntu Webは/e/のサービスをOSの中核的なクラウドストレージとして採用しています。すでに/e/アカウントを持っていればそのまま利用でき、なければ約60秒で無料アカウントを作成できます。
Ubuntu Webでできること
Ubuntu Webには多彩な機能が備わっています。アプリケーションメニューには、Androidアプリを実行できるWaydroid、ローカルファイルブラウザー、ターミナルなど、優れたローカルアプリが含まれています。ウェブベースのOSでありながら、上級ユーザーがシステムをカスタマイズ・チューニングするための道具もしっかり揃っています。
よく使うウェブアプリは画面下部のタスクバーにピン留めされています。/e/EmailクライアントはOutlookのウェブメールに近い見た目と操作性を持ち、レイアウトや配色などを好みに合わせて変更できます。アカウントを作成すると、name@e.email形式のメールアドレスが自動的に発行されます。
/e/Filesウェブアプリは、いわば/e/ Foundation版のGoogle Driveです。デフォルトで1GBまでファイルを保存でき、有料プランなら最大2TBまで容量を拡張できます。
さらに、個人用の/e/Calendarも利用可能です。重要な日程、会議、その他の予定を、最新のカレンダーアプリに期待される機能のすべてで管理できます。
これらに加えて、ウェブベースの連絡先管理、ノート、ToDoリスト、さらには写真の管理・共有機能まで完備しています。オンライン生活をGoogleから切り離したいと考えているなら、Ubuntu Webは開発が進むほど改善されていく、有力な選択肢となるでしょう。
Waydroidを設定してAndroidアプリを使う
インストール後に行うべき重要な作業のひとつが、Androidアプリを動かすためのWaydroidの設定です。メインのアプリランチャーにある/e/ on Waydroidアイコンをクリックしてください。
Waydroidの初期化アプリを起動すると、クリック可能な4つの選択肢が並ぶシンプルな画面が表示されます。やることはシンプルで、最初の3つの項目を順番にクリックし、それぞれの処理が完了するのを待つだけです。処理中はターミナルが開き、大量のファイルがダウンロードされます。
ダウンロードが完了すると、Waydroidは自動的に構成されます。所要時間はおよそ5分程度です(回線速度が遅い場合はそれ以上かかります)。正常に動作させるために、Waydroidの再起動(4つ目の選択肢)やシステムの再起動が必要になる場合もあります。
バグに関する注意点
前述のとおり、Ubuntu Webは現在も活発に開発が続けられています。現時点でもかなり良好に動作しますが、ときどきバグや意図しない挙動に遭遇する可能性は受け入れる必要があります。たとえば筆者が試した限りでは、Waydroidの実装には当たり外れがあり、問題なくインストール・実行できるアプリがある一方で、インストール中にフリーズしてしまうアプリも見られました。
Ubuntu Webは自分に合っている?
Ubuntu WebをメインOSとして使えるかどうかは、何をしたいのかによって大きく変わります。
ウェブ閲覧が主な用途のPCへの導入なら、十分に実用になります。むしろ、使わずに眠っている古いハードウェアを復活させる用途には特におすすめです。
一方、本格的な業務に使いたいなら、まだ少し早いかもしれません。ウェブで調べ物をし、文書をクラウドに保存する学生であれば大きな問題なく使えるでしょうが、ミッションクリティカルな業務を任せるのは現段階では避けたほうが賢明です。
いずれにせよ、日常使いでもたまに使うだけでも、Ubuntu Webは一度触れてみる価値のあるOSです。カジュアルなユーザーにとっては、高速で便利、そして完成度の高い体験を提供してくれます。他の多くのUbuntu派生OSと同様に、この新しいウェブベースOSには、今後さらに特別な存在へと成長するポテンシャルがあります。
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