コマンドラインでLinuxをシャットダウン・再起動する方法を徹底解説
Raspberry Piのようなシングルボードコンピュータや、ディスプレイのないヘッドレス環境のPCを運用している場合、物理的に電源ケーブルを抜かずにマシンのシャットダウンや再起動を行う方法を知っておくと非常に便利です。この記事では、Linuxのターミナルからshutdownコマンドを使ってシステムを安全に終了・再起動する方法を詳しく解説します。
Linuxターミナルでシャットダウンする基本のコマンド
マシンをシャットダウンするには、以下のコマンドを実行します。
shutdown
shutdownコマンドの実行には通常管理者権限が必要なため、実際にはsudoコマンドと組み合わせて使うのが一般的です。
sudo shutdown
このコマンドを実行すると、「シャットダウンが予定されました。キャンセルするには shutdown -c を使用してください」といったメッセージが表示されます。
シャットダウンのタイミングを指定する
通常は、いつシャットダウンするかを明示的に指定しておくのがおすすめです。即座にシャットダウンしたい場合は、次のコマンドを使います。
sudo shutdown now
時間の指定方法はいくつかあります。たとえば、以下のように数値を指定してもすぐにシャットダウンできます。
sudo shutdown 0
この数値は、システムがシャットダウンを開始するまでの待機時間(分)を表しています。
ちなみに、時間指定なしで「sudo shutdown」だけを実行した場合、以下のコマンドと同じ意味になります。
sudo shutdown 1
つまりデフォルトでは1分後にシャットダウンされるのです。
また、「時:分」形式で特定の時刻にシャットダウンすることも可能です。
sudo shutdown 22:00
なお、シャットダウン予定時刻の5分前になると、システムは新規ユーザーのログインを受け付けなくなります。
その他のシャットダウンオプション
複数ユーザーで利用しているシステムの場合、全ユーザーの画面にメッセージを表示して、シャットダウンが行われることを通知できます。
sudo shutdown 5 "作業を保存してください。まもなくシステムが停止します"
さらに、以下のようなオプションスイッチもあります。
sudo shutdown -P now
厳密に言えば-Pパラメータは必須ではありません。-Pは「power off(電源オフ)」を意味し、shutdownコマンドのデフォルト動作は電源オフだからです。ただし、単に停止(halt)するだけでなく確実に電源を切りたい場合は、-Pスイッチを付けておくと安心です。
スイッチよりも単語の方が覚えやすいという方は、以下の書き方がおすすめです。
sudo shutdown --poweroff now
コマンドラインからLinuxを再起動する方法
実は、再起動にも同じshutdownコマンドを使います。rebootという専用コマンドも存在しますが、これはレガシーな用途のためのもので、多くの人は以下のコマンドで再起動しています。
sudo shutdown -r
-rオプション(reboot)を付けた場合も、基本的なルールはシャットダウン時と同じです。
つまり、オプションを何も付けずに「sudo shutdown -r」だけを実行すると、デフォルトで1分後に再起動されます。
今すぐ再起動したい場合は、次のコマンドを指定します。
sudo shutdown -r 0
5分後に再起動したい場合はこうです。
sudo shutdown -r 5
もちろん、「時:分」形式で再起動時刻を指定することもできます。
sudo shutdown -r 22:00
シャットダウンの場合と同様に、全ユーザーに向けたメッセージを表示させることも可能です。
sudo shutdown -r 22:00 "システムを再起動します!"
-rスイッチの代わりに、以下のように単語で指定することもできます。
sudo shutdown --reboot now
システムをhalt(停止)させる
もうひとつ、OSはシャットダウンするものの、マシンの電源自体は切らないコマンドがあります。
sudo shutdown -H
以下の書き方でも同じ動作になります。
sudo shutdown --halt
予約したシャットダウンをキャンセルする方法
将来の時刻でシャットダウンを予約していた場合、以下のコマンドでキャンセルできます。
shutdown -c
ただし、「shutdown now」や「shutdown 0」で即時シャットダウンを実行した場合には、キャンセルする時間的猶予がないので注意してください。
Ubuntuでシャットダウンのキーボードショートカットを作成する
Ubuntuをお使いなら、キーボードショートカットを簡単に作成して、シャットダウンや再起動をワンタッチで実行できます。手順は以下の通りです。
- キーボードのスーパーキー(Windowsロゴの付いたキー)を押し、「keyboard」と入力します。「keyboard」アイコンが表示されたらクリックして、キーボード設定アプリを開きます。アプリには「Typing(入力)」と「Shortcuts(ショートカット)」の2つのタブがあります。
- 「Shortcuts」タブを選択し、画面下部のプラス記号(+)をクリックして新しいショートカットを追加します。名前に「Shutdown Computer」と入力し、コマンド欄に以下を入力して「Apply(適用)」を押します。
gnome-session-quit --power-off --force
- ショートカットキーを割り当てるには、「Shutdown Computer」の横にある「disabled(無効)」という文字を選択し、使いたいキーの組み合わせを押します(例:Ctrl + PgDn)。
- 再起動用のショートカットも同様に追加できます。再度プラス記号をクリックし、名前に「Reboot Computer」、コマンドに以下を入力して「Apply」を押します。
gnome-session-quit --reboot --force
- 「Reboot Computer」の横の「disabled」を選択し、割り当てたいキーを押してください(例:Ctrl + PgUp)。

実際にショートカットキーを押してみると分かりますが、小さなウィンドウがポップアップ表示され、実行したい操作を改めて確認する仕組みになっています。そのため、実はシャットダウン用と再起動用のどちらか片方のショートカットだけで両方の操作をカバーできてしまいます。
ちなみに、ログアウト用のショートカットはすでに標準で用意されています。お察しの通り、Windowsと同じくCtrl + Alt + Deleteです。
まとめ
最後に、レガシーコマンドとして以下のmanページ(manualページ)もチェックしておくと良いでしょう。
- halt
- poweroff
- reboot
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