Mac・Linux・WindowsのChromeでAndroidアプリを実行する3つの方法
実は、Chromeブラウザ上でもAndroidアプリを動かすことができます。ただし、いくつかの手順が必要です。
Googleは公式に4つのAndroidアプリをChromebook向けに提供しており、今後さらに多くのAndroidアプリがChromeで正式に使えるようになるのは時間の問題といえるでしょう。しかし、それを待ちきれない方のために、今すぐChromeでAndroidアプリを実行するための方法を3つ紹介します。
注意: ここではWindows版Chromeを例に説明しますが、同じ手順はMacやLinux環境でも同様に使えます。
※なお、本記事で紹介する一部のツールは現在入手できない場合があります。導入前に配布状況をご確認ください。
前提条件:ARChonカスタムランタイムの導入
まず最初に、専用のChrome拡張機能「ARChon Custom Runtime」をダウンロードしましょう。これによりAndroidアプリがChrome上で動作するようになります。ただし、これは非公式かつ不安定なツールなので、すべてのアプリが完璧に動くとは期待しないでください。
ランタイムには、お使いのシステムに応じて3種類のダウンロードファイルが用意されています。ご自身のブラウザが32ビット版か64ビット版かを確認するには、アドレスバーに chrome://chrome と入力するか、画面右上のメニューボタン(三本線アイコン)をクリックし、下部にある「Google Chromeについて」を選択してください。
正しいバージョンをダウンロードしたら(約100MBのファイルなので、多少時間がかかることがあります)、フォルダを解凍します。続いて、アドレスバーに chrome://extensions と入力して拡張機能の一覧ページを開き、右上の「デベロッパー モード」にチェックを入れます。
次に「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」をクリックし、解凍したARChonのフォルダを選択します。拡張機能が有効になっていれば準備完了です。あとは、以下の3つの方法の中から、一番やりやすいものを選んで進めてください。
方法1:AndroidアプリでAPKを変換する
スマホやタブレットに入っているAndroidアプリは、そのままの状態ではChromeで実行できません。動かすには、ARChonに対応した形式へ再パッケージ化する必要があります。本来なら非常に複雑な作業ですが、「ARChon Packager」(現在は入手不可)というAndroidアプリを使えば、誰でも簡単に行えます。
アプリをダウンロードしてインストールしたら起動しましょう。変換元のアプリは2通りから選べます。ひとつは端末にインストール済みのアプリ、もうひとつはストレージ内のAPKファイルです。APKとはアプリのインストール用ファイルのことですが、普段使っているアプリを変換したいだけであれば、特に意識する必要はありません。ここでは「Installed application(インストール済みアプリ)」を選択して「next(次へ)」をタップします。
筆者は試しに「Pulse」を選んでみました。続いて、Chrome上でスマートフォンモードとタブレットモードのどちらで動かすか、画面を縦向き・横向きのどちらにするかを指定できます。さらに、PC上のファイルへのアクセスを許可したり、開発者向けにADBを有効にしたりすることも可能です。
「Finish(完了)」を押すと、アプリがChrome対応に近い形のZIPファイルへと変換されます。あとはUSBケーブルでそのファイルをPCに転送するか、処理の最後に出る「share(共有)」ボタンからメール添付やクラウドストレージへのアップロードを行って、PC側へ受け渡しましょう。
ZIPファイルをPCに保存したら解凍します。そして再び chrome://extensions を開き、「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」から解凍したフォルダを選択します。読み込みが完了したら「Launch(起動)」をクリックすれば、アプリを利用できます。
これで完成です。筆者の環境では、この方法でPulseが問題なく動作しました。
ただし、Android端末をお持ちでない方は、次の方法の方が向いているかもしれません。
方法2:ChromeアプリでAPKを変換する
この方法では、Chromeウェブストアから「Twerk」(現在は入手不可)をダウンロードする必要があります。加えて、変換元となるAPKファイル(アプリのインストール用ファイル)も事前に用意しておきましょう。いわゆる「改造版(クラック版)」アプリにはマルウェアが仕込まれている危険性が高いため、APKの入手は慎重に行う必要があります。XDAフォーラムなどでは、開発者が直接配布している正当なAPKも数多く公開されています。
正当なAPKを確保できているなら、この方法はうまく機能するはずです。入手が難しい場合は、方法3へ進んでください。
手順はとてもシンプルです。ChromeアプリランチャーからTwerkを起動するか、アドレスバーに chrome://apps と入力してアプリ一覧を開きます。次に、ローカルのファイルブラウザでAPKファイルを見つけ、Twerkのウィンドウへドラッグ&ドロップしてください。
続いて、縦向き・横向きなどの各種オプションを選択し、下部のピンク色のAndroidアイコンをクリックしてビルドします。最後に保存先を指定しましょう。
ビルドが終わったら、再びChromeの拡張機能ページ(chrome://extensions)を開き、「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」を選択します。Twerkが生成したフォルダを指定すれば、アプリがChromeに登録され、他のChromeアプリと同じように起動できるようになります。
方法3:変換済みAPKをネットで探す
この方法がおそらく最も手軽です。自分でアプリを変換する手間が一切かからないためです。すでにARChonに対応した状態で配布されているアプリをダウンロードするだけでよく、唯一の大きな欠点は、利用できるアプリの数が限られている点です。
まずは、ARChonでの動作がテスト済みのアプリをまとめたコミュニティ制作のGoogleスプレッドシートを覗いてみましょう。多くのアプリには右端にダウンロードリンクが用意されています。ただし、これらのファイルをダウンロードする場合は自己責任となります。安全性は保証されていないため、通常どおり十分な注意を払ってください。Redditの「Chrome APKs」関連サブレディットをチェックしてみるのもおすすめです。
ダウンロードできたら、圧縮されている場合は解凍し、Chromeの拡張機能ページ(chrome://extensions)を開いて「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」を選択します。解凍したフォルダを指定して読み込めば準備完了。chrome://apps の一覧から、通常のアプリと同じように起動できます。
まとめ:あなたのお気に入りはどのアプリ?
Googleがこの仕組みを正式機能として搭載するまでの間、Chromeブラウザで多数のAndroidアプリを動かすには、今回紹介した方法が現時点で最善の選択肢となります。
実際に動かせた中で、あなたのお気に入りのアプリは何ですか? また、Chrome上でAndroidアプリを実行する別のおすすめの方法があれば、ぜひコメント欄で教えてください!
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