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【解決策】リモートデスクトップ(RDP)でクリップボードのコピペができないときの対処法

RDPプロトコルを使って社内のPC、Windowsサーバー、RDSファームにリモート接続していると、「リモートデスクトップセッション内でクリップボードが使えない」という問題に遭遇することがあります。この状態では、ローカルPCとリモートホスト間でテキストやファイルをコピー&ペーストできません。この問題はWindows Serverでもデスクトップ版Windowsでも発生します。

原因として考えられるのは主に2つのシナリオです。

  • リモートサーバー側の設定で、RDP経由のファイル・データのコピーが許可されていない
  • 現在のユーザーセッションで rdpclip.exe プロセスがクラッシュ(異常終了)している

RDPセッションでクリップボード(Rdpclip.exe)が動作しなくなった場合の復旧方法

RDPセッション中にクリップボードが突然動作しなくなり、右クリックメニューの「貼り付け」がグレーアウトして選択できなくなった場合は、セッションを正しくログオフして再接続すれば確実に解決します。ただし、この方法ではRDPセッション内で開いていたすべてのアプリを起動し直す必要があるため、必ずしも便利とは言えません。幸い、ログオフせずにクリップボードを復旧させる方法があります。

rdpclip.exeは、ローカルPCとリモートデスクトップホスト間のクリップボード操作を担当するプロセスです。ユーザーがリモートデスクトップに接続するたびに、ユーザーセッションごとに個別のrdpclip.exeが起動されます。タスクマネージャーでこのrdpclip.exeRDP クリップボード モニター)プロセスを強制終了し、手動で再起動しましょう。

手順:タスクマネージャー →「ファイル」→「新しいタスクの実行」→「rdpclip」と入力 → Enterキー

通常はこれだけでクリップボード機能が素早く復旧します。RDPセッション内でコピー(Ctrl+C)/貼り付け(Ctrl+V)が正常に動作するか確認してください。

また、rdpclip.exeがハングした場合に備えて、簡単なPowerShellスクリプトでプロセスを再起動することもできます。PS1ファイルをPublicプロファイルのデスクトップフォルダに置くか、GPOを使って各ユーザーのデスクトップに配布しておくと便利です。

(Get-WmiObject -Query "select * from Win32_Process where name='RDPClip.exe'"|?{$_.GetOwner().User -eq $ENV:USERNAME}).Terminate()
rdpclip.exe

運用を簡単にするために、PowerShellスクリプトに署名したり、PowerShell実行ポリシーを適切に設定しておきましょう。

RDPクリップボードでコピーするための前提条件

RDPクリップボード経由でデータをコピーするには、以下の条件を満たしている必要があります。

  1. RDPクライアント側でリモートクリップボードが有効になっていること
    標準クライアントのmstsc.exeの場合、「ローカルリソース」タブの「リモートセッションで使用するデバイスとリソース」セクションで「クリップボード」にチェックが入っているか確認してください。
    Remote Desktop Connection Manager(RDCMan)やmRemoteNGなどサードパーティ製RDPクライアントを使用している場合は、オプション名が異なることがあるので注意が必要です。
  2. RDP/RDSホスト側でもクリップボードによるコピー&ペーストが許可されていること(詳細は後述)

WindowsでRDPクリップボード経由のコピペを許可・禁止する方法

Windowsホスト上でRDPクリップボードによるコピー&ペーストの可否は、グループポリシーまたはレジストリ設定で制御できます。

グループポリシーでの設定手順

  1. ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)を起動します。
  2. 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「リモートデスクトップサービス」→「リモートデスクトップセッションホスト」→「デバイスとリソースのリダイレクト」へ移動します。
  3. RDPセッションのクリップボードを使ったデータのコピーを禁止したい場合は、以下のポリシーを「有効」に設定します。
    「クリップボードのリダイレクトを許可しない」(RDPセッションでテキストやファイルをクリップボード経由でコピーする機能)
    「ドライブのリダイレクトを許可しない」(ドライブのマッピング/リダイレクトにより、ユーザーはRDPセッションからローカルドライブへアクセスできます。ファイルコピーにも使われるため、こちらも無効化します)
  4. 逆にRDPクリップボードの使用を強制的に許可したい場合は、これらの設定値を「無効」に変更します(デフォルトでは、ローカルPCとリモートRDPホスト間のRDPClipによるデータコピーは許可されています)。
  5. gpupdate /forceコマンドでグループポリシー設定を更新します。新しい設定をユーザーに適用するには、ユーザーがRDPセッションを切断ではなくログオフ(logoff)するか、RDSのタイムアウトによる自動切断を待つ必要があります。

なお、同じポリシー設定はユーザー単位のGPOセクションにも存在します。つまり、特定のRDPユーザーだけクリップボードや接続ドライブを無効化することも可能です。ワークグループ環境のスタンドアロンPCでは、MLGPO(複数ローカルグループポリシー)を使って非管理者ユーザーのRDPクリップボードを無効にできます。

レジストリでの設定方法

レジストリを編集すれば、ホストの全ユーザーに対してRDPクリップボードを一括で無効化できます。HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Terminal Serverキーにある以下のREG_DWORD値が、前述のポリシー設定に対応しています。

  • DisableClipboardRedirection = 1
  • DisableDriveRedirection = 1

コマンドプロンプトからは次のように設定できます。

reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Terminal Server" /v "DisableClipboardRedirection" /t REG_DWORD /d 1 /f
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Terminal Server" /v "DisableDriveRedirection" /t REG_DWORD /d 1 /f

RDSコレクション設定での無効化

Windows Server上のRDSホストを使用している場合は、コレクション設定からクリップボードとローカルドライブのリダイレクトを無効化できます。「リモートデスクトップサービス」→「コレクション」→「タスク」→「プロパティの編集」→「クライアントの設定」を開き、「以下に対するリダイレクトを有効にする」セクションの「クリップボード」「ドライブ」のチェックを外してください。

管理者以外のユーザーだけコピーを禁止する方法

一般ユーザーにはRDPセッション経由のコピーを禁止しつつ、管理者には許可したい場合は、実行ファイルC:\windows\system32\rdpclip.exeのNTFSアクセス許可を変更する方法があります。ファイルのセキュリティプロパティで、組み込みのUsersグループの「読み取りと実行」権限を外し、グループを一覧から削除してください(事前にファイルの所有者をTrustedInstallerから別のアカウントに変更する必要があります)。

  1. 【解決済み】Windows 11/10/8/7でリモートデスクトップ接続のコピー&ペーストが機能しない問題の直し方

    リモートデスクトップ接続でコピー&ペースト機能が動作しない場合は、この記事の手順に従って問題を解決しましょう。Microsoftのリモートデスクトップ接続(RDP)アプリを使えば、離れた場所にある別のコンピューターへ簡単にリモート接続できます。 リモートデスクトップ接続の重要な機能のひとつが、リモート側のコンピューター上のファイルにアクセスし、ローカルPCとリモートPCの間でシームレスにデータをやり取りできることです。しかし、RDPでよく発生するトラブルとして、ローカルコンピューターからテキストやファイルをコピーしてリモートコンピューターに貼り付けられない(またはその逆)という問題があります。

  2. Chromebookでのコピー&ペースト方法まとめ|ショートカットキーからクリップボード管理まで徹底解説

    Chromebookは、軽量なOSを搭載している点と、Androidアプリをほぼ問題なく動作させられる点から、人気が高まり続けています。ノートパソコンユーザーは、映画鑑賞・ゲーム・メールの送受信・文書の読み書きといった比較的軽い作業が中心のユーザーと、本格的なプロ向けの作業を行うユーザーに大別されます。ヘビーユースにはWindowsノートPCが適していますが、Windows Core OS搭載機が登場するまでの間、軽めの作業用途にはChromebookが最適な選択肢と言えるでしょう。 ただし、多くの方はWindowsノートPCの操作に慣れているため、独自のコマンドや操作体系を持つChromeb