Windows Serverのレジストリを使ってWindows Updateを構成・制御する方法
ネットワーク環境では、ネットワーク上の他のWindowsコンピューターを完全に管理したいと考えるのは自然なことです。そのためには、Windows Updateの設定を管理者だけが操作できるように構成しておく必要があります。ユーザーが勝手に更新を無効化したり延期したりすると、システム全体のセキュリティや運用方針に支障をきたす恐れがあります。本記事では、グループポリシーエディターを使わずに、レジストリエディターからWindows ServerのWindows Update設定を構成する方法を解説します。
Windows Update関連の主要なレジストリキー
Windows ServerにおけるWindows Updateの設定に関わる主なレジストリキーは以下の通りです。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Internet Communication Management\Internet Communication
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\WindowsUpdate
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU
これらのパス内の値を編集することで、ユーザーがWindows Updateにアクセスできるかどうかを細かく制御できます。多くの場合、管理者はユーザーからのアクセスを遮断し、更新設定を一元管理したいと考えるでしょう。以下に、具体的な構成例をいくつか紹介します。
コントロールパネルからのWindows Updateアクセスを制限する
次のキーの下には、コントロールパネル経由でユーザーがWindows Updateにアクセスできるかどうかを制御するDisableWindowsUpdateAccessというエントリがあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate
値を1に設定するとアクセスが無効になり、0に設定すればユーザーはWindows Update機能を利用できるようになります。0に設定した場合、ユーザー自身が更新プログラムをインストールできるよう権限を昇格させたいケースもあるでしょう。その際は、ElevateNonAdminsの値を1に変更してください。
Internet ExplorerのWindows Updateリンクを無効化する
同じくレジストリ編集によって、Internet ExplorerからWindows Updateページを開けないようにすることも可能です。次のキーへ移動します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
ここでNoWindowsUpdateというDWORD値を探します。
このDWORD値を1に変更すると、Internet Explorer経由でのWindows Updateへのアクセスが禁止され、Windows UpdateのWebサイト自体も開けなくなります。
WSUS(Windows Server Update Services)のインターネット通信を無効化する
レジストリエディターを使えば、WSUSの動作も管理できます。Windows Server上でWindows Updateへのアクセスを無効化するには、次のキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Internet Communication Management\Internet Communication
DisableWindowsUpdateAccessというDWORD値を見つけて、値を1に設定します。これにより、ユーザーマシン上のWindows Update機能へのすべてのアクセスがオフになります。Windows Updateのサイトもブロックされるため、管理者が許可するまで、Internet Explorerを含む各種ブラウザーから個々のコンピューターを更新することはできません。
レジストリ編集時の注意点
レジストリの編集を誤ると、システムが起動しなくなるなどの重大な障害が発生する可能性があります。作業の前に必ずレジストリのバックアップを作成してください。
Windows Serverでレジストリエディターを使ってWindows Updateを構成する方法の詳細については、MicrosoftのTechnetドキュメントも併せて参照することをおすすめします。
-
Windows 10で特定のアップデートを非表示にする方法【公式ツール活用ガイド】
Windows 10の登場により、MicrosoftはWindows Update機能に数多くの変更を加えました。Homeユーザー向けの強制的なアップデートと再起動(回避策はあります)、ディスク容量を長期的に節約できる一方で管理の自由度を下げる累積アップデート、そして何より、特定のアップデートを非表示にする手段が画面上から姿を消したことが挙げられます。こうした仕様は「一般」ユーザーにはある程度理にかなっていますが、特にドライバーや一部のコンポーネントなど、インストールする内容を自分でコントロールしたい上級ユーザーにとっては受け入れがたいものです。本ガイドでは、以前のWindowsのようにアップ
-
Windows 11のアップデートを再インストールする方法【アンインストールから再適用・ブロックまで】
Windows 11デバイスを常に最新の状態に保つことは非常に重要ですが、必ずしも計画通りに進むとは限りません。一部のアップデートには意図せずバグが含まれていることがあり、デバイスの動作が遅くなり、前のバージョンのままにしておけばよかったと後悔することもあるでしょう。しかし、原因がアップデート自体ではなく、適用の仕方にあるケースもあります。最近のアップデートに不満がある場合は、まずどちらが原因なのかを見極めましょう。インストール時のトラブルであれば、再インストールで解決できることがほとんどです。一方、既知の問題を引き起こすアップデートであれば、ブロック(非表示)にしてしまうのが賢明です。この記