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Windows 10 IoT CoreとIoT Enterpriseの違いとは?類似点と相違点を徹底解説

Windows 10が正式に発表された際、Microsoftは「Windows 10 for IoT」については明言しませんでしたが、小型スマートデバイス向けOSの存在をほのめかしていました。その開発コード名はAthens(アテネ)であり、約5年の時を経て、他のIoT向けOSと十分に渡り合える製品へと成長しました。ContikiとWindows 10 IoTを比較した際にもそれがよく分かります。Contikiではセキュリティなどの各要素を開発者自身が配慮する必要がありますが、Windows 10 IoTには標準で組み込まれたセキュリティ機能をそのまま活用できます。MicrosoftがIoT向けに提供している主要製品は、Windows 10 IoT CoreWindows 10 IoT Enterpriseの2つです。

Windows 10 IoT CoreとIoT Enterpriseの違いとは?類似点と相違点を徹底解説

Windows 10 IoT Coreの主な特徴

Windows 10 IoT Coreは、単一のタスクに特化したデバイスに適しています。こうしたデバイスはディスプレイを搭載する場合もあれば、搭載しない場合もあります。ディスプレイが必須となるのは主にプログラミング(開発)時であり、エンドユーザーはデータを確認したいとき以外には必ずしも必要としません。

Windows 10 IoT Coreは、ARMおよび非ARMの両方のデバイスで動作します。一方、Windows 10 IoT EnterpriseはARMベースのデバイスをサポートしません。これは、ATMやPOSシステムのように複雑な計算処理を担う用途向けに設計されており、高負荷時に発熱しやすいARMデバイスとの相性を考慮した結果です。

Windows 10 IoT Core版とEnterprise版の比較

IoT(モノのインターネット)につながるデバイスは、大きく次の2種類に分類できます。

  1. 単一アプリデバイス
  2. 複数アプリデバイス

1つのアプリのみを実行できる、いわば単一目的に特化したデバイスが「単一アプリデバイス」です。例としては、温度コントローラーや赤ちゃん見守りカメラ用アプリなどが挙げられます。一方、小型ながら複数のアプリを同時に動かせるデバイスも存在します。スマートウォッチがその好例で、温度管理、フィットネスアプリ、ベビーカメラの操作、通話やSMSなど、多彩な機能が1台に集約されています。

このことから、IoT向けOSにも「1つのアプリ専用」と「複数アプリ対応」の2タイプが必要であることが分かります。Windows 10 IoT Coreは前者に該当し、単一アプリ(専用アプリ)の構築を支援します。パッケージは非常にコンパクトですが、バックグラウンドプロセスを実行して、デバイス本来の目的であるメインアプリへデータを供給できます。言い換えれば、Windows 10 IoT CoreにはIoT向けOSの中核部分だけが含まれているのです。

Windows 10 IoT Enterpriseは、IoTとフル機能のEnterprise版を融合させた製品です。Windows 10(通常のOS)の特定コンポーネントをスマートデバイスにインストールできるため、複数のアプリを同時に実行できます。つまり、Windows 10 IoT Enterpriseは「IoT+通常のWindows 10 Enterprise OS」という位置づけになります。

長期サービスチャネル(LTSC)について

Windows IoT CoreとWindows IoT Enterpriseの違いを語るうえでは、Windows Updateの扱いにも触れる必要があります。Windows IoT Coreは基本的に単一アプリに特化しており、デバイスは1つのことだけを実行することを前提としています。こうしたアプリは、頻繁な更新によって基本機能が損なわれるリスクがあるため、定期的な更新を必要としません。そのため、Windows 10 IoT Coreの更新は可能な限り少なく抑えられ、長期間にわたって分散して提供されます。加えて、この種のデバイスには機能更新は不要であり、求められるのはデバイスを安全に保つためのセキュリティ更新だけです。

Windows 10 IoT Coreは、多国籍企業のサーバーのように更新頻度が低いLong Term Service Channel(LTSC)として扱われます。実際、IoT Coreは春と秋の機能更新を必要としないため、さらに更新回数が少なくなります。とはいえ、IoT Enterprise版の更新が多いわけでもありません。こちらもLTSCを採用しており、必要な更新のみが適用されます。Enterprise版におけるこれらの更新の展開は、管理者やデバイスの製造元が担当します。

本記事では、Windows 10 IoT CoreとIoT Enterpriseの基本的な違いを解説しました。補足したい情報があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。

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