MAKを使って複数のWindows 7デバイスにESUキーをインストール・認証する方法
この記事は、ボリュームライセンス(VL)契約を保有し、Windows 7 ProまたはEnterpriseからWindows 10への移行を進めている企業・組織・エンタープライズで、Windows 7延長セキュリティ更新プログラム(ESU)を購入済みの方に向けています。ここでは、オンプレミスのActive Directoryドメインに参加している複数のデバイスに対し、マルチプルアクティベーションキー(MAK)を使用してWindows 7 ESUキーをインストールし、認証する手順を詳しく解説します。
複数デバイスへのWindows 7 ESUキーのインストールと認証
まず最初に、Activate-ProductOnline.ps1スクリプトをダウンロードし、ローカルフォルダーに保存してください。このスクリプトがESUプロダクトキーのインストールと認証を行います。
Activate-ProductOnline.ps1スクリプトによるオンライン認証には、Windows 7デバイスがインターネットにアクセスできることが必要です。ネットワークから切り離された環境や、インターネットアクセスが制限されているWindows 7デバイスにESUを適用したい場合は、プロキシ経由でMicrosoft BatchActivation Serviceと通信して認証を行う「ActivationWs」プロジェクトを利用できます。ActivationWSには、本記事の手順と互換性のあるPowerShellスクリプト(Activate-Product.ps1)が含まれています。
スクリプトの基本動作
スクリプトの基本的な処理フローは以下の通りです。
- 必須パラメータProductKeyと任意パラメータLogFileを受け取り、検証する
- プロダクトキーがすでにインストール・認証済みの場合は終了する
- プロダクトキーをインストールする
- プロダクトキーを認証する
- ログファイルを出力する(既定の保存先:$env:TEMP\Activate-ProductOnline.log)
前提条件の確認
続いて、必要な前提条件がすべてインストールされていることを必ず確認してください。前提条件が不足していると、Windows 7用のESUキーは正しくインストールできません。ESUキーのインストール時にソフトウェアライセンスサービスがエラー0xC004F050を返した場合は、前提条件が未インストールであるか、誤ったオペレーティングシステムに更新プログラムを適用しようとしています。対処としては、ESUキーをWindows 7 Pro / Enterprise / Ultimateに適用していることを確認したうえで、各前提条件を個別に再インストールするのが最善です。
GPOとWMIフィルターの作成手順
上記の事前チェックが完了したら、Windows 7のドメイン参加デバイス上でActivate-ProductOnline.ps1を実行させるための、WMIフィルター付きグループポリシーオブジェクト(GPO)を作成します。Microsoftが案内している手順は以下の通りです。
新しいGPOの作成とリンク
- ドメインコントローラー、またはグループポリシー管理ツールがインストールされたワークステーションで、[スタート]を開き「Group Policy」と入力して[Group Policy Management](グループポリシーの管理)を選択します。
- フォレストノードとドメインノードを展開し、ESU対象となるWindows 7デバイスを含むOUまたはコンテナーを表示します。
- その組織単位(OU)またはコンテナーを右クリックします。
- [Create a GPO in the domain](このドメインにGPOを作成)を選択します。
- GPO名を「Windows7_ESU」にします。
- [OK]をクリックします。

スタートアップスクリプトの登録
- 新しく作成したGPOを右クリックして[編集]を選択し、グループポリシー管理エディターを開きます。
- [コンピューターの構成]配下の[ポリシー]→[Windowsの設定]を展開し、[スクリプト(起動/シャットダウン)]を選択します。
- 画面右側の[スタートアップ]をダブルクリックし、[PowerShell スクリプト]タブを開きます。
- [追加]を選択して「スクリプトの追加」ダイアログを表示し、[参照]をクリックします。

[参照]ボタンを押すと、作成したGPOのスタートアップスクリプトフォルダーがエクスプローラーで開きます。
- Activate-ProductOnline.ps1スクリプトをスタートアップフォルダーへドラッグ&ドロップします。
- コピーしたActivate-ProductOnline.ps1を選択して[開く]をクリックします。
- [スクリプト名]欄にActivate-ProductOnline.ps1が指定されていることを確認し、パラメーターとして-ProductKeyに続けてESUのMAKキーを入力します。

[OK]をクリックして「スクリプトの追加」ダイアログを閉じ、さらに[OK]でスタートアップのプロパティを閉じて、グループポリシー管理エディターを終了します。
WMIフィルターの設定
グループポリシー管理コンソールで[WMIフィルター]ノードを右クリックし、[新規]を選択して「新しいWMIフィルター」ダイアログを開きます。

- 新しいWMIフィルターに識別しやすい名前を付け、[追加]を選択してWMIクエリーのダイアログを開きます。
- WMIクエリーとして次を指定します:
Select Version from Win32_OperatingSystem WHERE Version like "6.1%" AND ProductType="1"

- [OK]でWMIクエリーのダイアログを閉じ、[保存]をクリックします。
- グループポリシー管理コンソールで新しいGPOを選択し、[WMIフィルター]セクションで作成したWMIフィルターを割り当てます。

ESUキーのインストール・認証結果の確認
以上の手順が完了したら、ESU PKIDが正常にインストールされ、認証されていることを確認しましょう。
GPOの適用範囲内にあるWindows 7コンピューターで、管理者権限のコマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。
slmgr /dlv
表示されるライセンス情報の中から「Windows 7 Client-ESU」アドオンの項目を探し、下図のように[ライセンスの状態]が[ライセンスされています]になっていることを確認してください。

注意: 新しく作成したポリシーがサイト内のすべてのドメインコントローラーに同期されるまで、最大45分程度かかる場合があります(同期スケジュールによっては、リモートサイトのドメインコントローラーではさらに時間が必要です)。同期完了後、Windows 7デバイスを再起動するとグループポリシーが更新され、スタートアップスクリプトが実行されます。スクリプトは検証用のログファイルも生成します。既定ではファイル名はActivate-ProductOnline.txtで、システムの一時フォルダーC:\Windows\Tempに保存されます。
認証エラーが発生した場合は、認証のトラブルシューティングガイドをご参照ください。また、OSと前提条件を確認したうえでもESUキーをインストールできない場合は、Microsoftサポートに問い合わせてください。
以上で作業完了です!IT管理者の方のお役に立てれば幸いです。
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