ICCプロファイルを使ってWindows 10にカラープロファイルをインストールする方法
同じ画像なのに、モニターによって見え方が違うと感じたことはありませんか?スマートフォンで撮影した写真が、別の端末のディスプレイでは驚くほど美しく映ることもあります。その理由は、ディスプレイが画像の正しい色を出力できるよう設定されているかどうかにあります。ハードウェアに合わせて作成され、画像から適切な色を拾い出して表示するための設定ファイル――それがカラープロファイルです。
ICCプロファイルでカラープロファイルをインストールする
この記事では、Windows 10にICCプロファイルを使ってカラープロファイルをインストールする方法を、以下のトピックに沿って解説します。
- カラープロファイルとは?
- ICMファイルとICCファイルとは?
- お使いのモニター用カラープロファイルの探し方とダウンロード方法
- Windows 10へのカラープロファイルのインストール手順
インストール作業の前に、各項目に目を通しておくことをおすすめします。
1. カラープロファイルとは?
正確な色を表示するためには、「ディスプレイドライバー」と「モニター」という2つの要素が関わります。この2つの組み合わせによって、表示できる色の数や品質が決まります。ここではディスプレイドライバーについては割愛します。
カラープロファイルは、モニターがどのように色を作り出し、どのように色を使うべきかを定めた「取扱説明書」のようなものです。モニターのハードウェアに合わせて記述されており、設計図(ブループリント)と呼んでもよいでしょう。OSが画面に色を描画する際には、この設計図に従って描画を行います。
現実世界で見るのと同じ色が表示されない場合、それはディスプレイやモニターに正しいカラープロファイルが設定されていないことが原因です。
また、カラープロファイルが必要なのはモニターだけではありません。プリンターは正しく印刷するために、スキャナーは原稿と同じ色で読み取るために、それぞれ専用のカラープロファイルを必要とします。
2. ICMファイルとICCファイルとは?
ICM(Image Color Management)は、ディスプレイ用カラープロファイルの拡張子です。ディスプレイドライバーをインストールすると、ICMファイルも一緒にインストールされます。ICMファイルが用意されていない場合、Windowsは多くのディスプレイで動作する汎用のICMファイルを使用します。だからこそ、専用のICMファイルをインストールすることが重要なのです。
ICC(International Color Consortium)ファイルもICMファイルと同様のもので、Windows 10では両者は同等の扱いになります。
3. モニター用カラープロファイルの探し方とダウンロード方法
必ず、お使いのモニター専用の正しいICCプロファイルを見つけてください。誤ったカラープロファイルをインストールすると、かえって色が正しく表示されなくなります。
モニターに合ったプロファイルを入手できるのは、基本的にOEM(メーカー)の公式サイトだけです。ICCファイルやICMファイルは、ドライバーセットアップに同梱されています。
手順は以下の通りです。
- まず、モニターの正確な型番を調べます。購入時の明細書に記載があるほか、モニター背面にも印字されています。それでも分からない場合は、デバイスマネージャーを開いて「モニター」の項目を確認すると、正確なモデル名が一覧表示されます。メモしておきましょう。
- OEM(メーカー)の公式サイトにアクセスし、ドライバーのダウンロードページを探します。通常は「ダウンロード」や「サポート」のセクションにあります。
- 見つかったら、ファイルをPCにダウンロードして展開します。
例として、LGの場合はソフトウェア&サポートページからドライバーを入手できます。筆者は最近、24インチのLGモニター「24MP59G」を購入したので、実際の手順をご紹介します。
- LGのソフトウェア&サポートページを開きます。
- 型番「24MP59G」を入力して検索ボタンを押します。
- Windows用、Mac用など、対応するドライバーが自動的に表示されます。
- ファイルをダウンロードして展開すると、中にドライバーとICCファイルが入っています。
モニター向けの追加ソフトウェアが提供されている場合は、同じページに掲載されていることが多いです。
筆者は「OnScreen Control」というソフトウェアもダウンロードしました。これを使うと画面をさまざまなサイズに分割して、ウィンドウを配置しやすくなります。
4. ICCプロファイルを使ってWindows 10にカラープロファイルをインストールする方法
カラープロファイルのインストールは、Windows 10にフォントをインストールする操作とよく似ています。
先ほど展開したフォルダー内にあるICCファイルまたはICMファイルを探し、ファイルを右クリックして、コンテキストメニューから「インストール」を選択するだけです。
追加の操作は不要で、カラープロファイルは即座にインストールされます。最後にPCを再起動すると設定が有効になる場合があります。マルチモニター環境では、モニターごとに個別にカラープロファイルをインストールしてください。
カラーマネジメントを使ってインストールする方法
何らかの理由で上記の方法がうまくいかない場合は、Windows 10の「カラーマネジメント」機能を使ってICCファイルやICMファイルをインストールできます。
スタートメニューの検索ボックスに「カラーマネジメント」と入力すると、カラーマネジメントのオプションが表示されるので、クリックして開きます。ここでは、ディスプレイに関連するすべてのデバイス(プリンターやFAXなども含む)のカラープロファイルを管理できます。
- カラープロファイルをインストールしたいモニターを選択します。「画面の識別」ボタンを押すと、対象のモニターを確認できます。
- 「選択したディスプレイに関連付けられたプロファイル」の下に、すべてのカラープロファイルが一覧表示されます。複数のカラープロファイルを持つことも可能で、切り替えて使うこともできます。
- 「このデバイスに対して自分の設定を使用する」にチェックを入れます。
- 「追加」ボタンが有効になるので、クリックしてICMファイルまたはICCファイルを選択します。
- 追加すると、プロファイルの一覧に表示されます。
- そのプロファイルを選択し、Windows 10の既定のプロファイルとして設定します。
設定が完了したら、次に行うべきはディスプレイのキャリブレーションです。筆者の経験上、これは非常に重要です。自宅でモニターをセットアップした際、画面の赤のバランスが強すぎると感じ、自然な見た目になるよう調整したことがあります。
このチュートリアルが分かりやすく、ICCプロファイルを使ってWindows 10にカラープロファイルをインストールできたなら幸いです。
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