Windows 11/10でパスワードポリシーをカスタマイズする2つの方法
Webサイトによっては、アカウント登録時に「8文字以上」「大文字・小文字を混ぜる」など、あらかじめ決められた基準を満たすパスワードの入力を求められることがあります。実はこのような機能はWindows 11/10/8/7にも導入でき、「ローカルセキュリティポリシー」または「管理者権限のコマンドプロンプト」を使って設定できます。なお、ローカルセキュリティポリシー(secpol.msc)はPro/Enterprise/Educationエディション限定の機能のため、Homeエディションをお使いの場合は後述のコマンドプロンプトによる方法を利用してください。
パスワードポリシーで変更できる項目
Windows 11/10では、パスワードポリシーの以下の項目を変更できます。
- パスワードの履歴を保持する(強制パスワード履歴)
- パスワードの有効期間(最大)
- パスワードの有効期間(最小)
- パスワードの最小文字数
- パスワードは複雑さの要件を満たす必要がある
- 元に戻せる暗号化を使用してパスワードを保存
方法1:ローカルセキュリティポリシーを使用する
スタートメニューの検索ボックスに「ローカルセキュリティポリシー」と入力し、Enterキーを押すとウィンドウが開きます。左側のペインで「アカウントポリシー」配下にある「パスワードのポリシー」を選択すると、右側に6つの設定項目が表示されます。

それぞれの項目の詳細は以下の通りです。
パスワードの履歴を保持する
古いパスワードを再利用できるようになるまでに、ユーザーアカウントに関連付ける必要がある新しい(一意の)パスワードの数を決定する設定です。設定値は0〜24の範囲で指定します。このポリシーを有効にすると、同じパスワードの使い回しを防ぐことができ、管理者はセキュリティを強化できます。
パスワードの有効期間(最大)
システムがユーザーに対してパスワードの変更を要求するまでの日数を指定します。1〜999日の間で設定するか、「0」にするとパスワードが無期限になります。最大パスワード有効期間を1〜999日に設定した場合は、最小パスワード有効期間をそれより短い値にする必要があります。最大を「0」にした場合、最小は0〜998日の範囲で自由に設定できます。
パスワードの有効期間(最小)
ユーザーがパスワードを変更できるようになるまでに、パスワードを使用しておく必要のある日数を指定します。1〜998日の範囲で設定するか、「0」にすれば即時変更が可能になります。最小パスワード有効期間は最大パスワード有効期間より短い値でなければなりません。ただし、最大が「0」(無期限)の場合は、最小を0〜998の間で任意に設定できます。
パスワードの最小文字数
ユーザーアカウントのパスワードに含める必要がある最小文字数を決定する設定です。1〜14文字の範囲で指定するか、「0」にするとパスワードなしでもログインできるようになります。
パスワードは複雑さの要件を満たす必要がある
パスワードに複雑さの要件を課すかどうかを決定する設定です。このポリシーを有効にすると、パスワードは次の最低条件を満たす必要があります。
– ユーザーのアカウント名やフルネームの一部(2文字を超える連続部分)を含まないこと
– 6文字以上であること
– 次の4つのカテゴリのうち、3つ以上の文字を含むこと
- 英大文字(A〜Z)
- 英小文字(a〜z)
- 10進数字(0〜9)
- 英数字以外の記号(!、$、#、%など)
複雑さの要件は、パスワードを作成・変更する際に適用されます。
元に戻せる暗号化を使用してパスワードを保存
OSがパスワードを可逆暗号化(復号可能な形式)で保存するかどうかを決定する設定です。この機能は、認証のためにユーザーのパスワードそのものを必要とするプロトコルを使うアプリケーション向けのものですが、可逆暗号化での保存は事実上平文でパスワードを保存しているのと変わりません。そのため、アプリケーションの要件がセキュリティ上の必要性を明確に上回る場合を除き、このポリシーは有効化しないことを強くおすすめします。
これらの項目を変更するには、対象の項目をダブルクリックし、適切な設定を選択して「OK」をクリックするだけです。
関連記事: Windowsのログインパスワードポリシーとアカウントロックアウトポリシーを強化する方法
方法2:管理者権限のコマンドプロンプトを使用する
Homeエディションなどでローカルセキュリティポリシーが使えない場合は、コマンドプロンプトから同様の設定が可能です。スタートメニューの検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

使用できるコマンドとその説明は以下の通りです。
1] パスワードに含めるべき最小文字数を設定します。「length」を希望の文字数に置き換えてください。指定できる範囲は0〜14です。
net accounts /minpwlen:length
2] パスワードを変更しなければならなくなるまでの最大日数を設定します。「days」を希望の値に置き換えてください。範囲は1〜999で、「unlimited」と指定すると無期限になります。maxpwageの値は必ずminpwageより大きくしてください。
net accounts /maxpwage:days
3] パスワードを変更できるようになるまでの最短日数を設定します。「days」を希望の値に置き換えてください。範囲は1〜999です。
net accounts /minpwage:days
4] 同じパスワードを再利用できるようになるまでに必要なパスワード変更の回数を設定します。「number」を希望の値に置き換えてください。最大値は24です。
net accounts /uniquepw:number
コマンドを実行するには、そのままコマンドプロンプトに入力してEnterキーを押します。

現在の設定内容を確認したい場合は、CMDに次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
net accounts

すべてのパスワードポリシー設定の概要が一覧で表示されます。
この記事がお役に立てば幸いです。
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