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Microsoft Edgeブラウザー、スクロール性能を大幅改善へ――6つの新機能を徹底解説

スクロールは、あらゆるブラウザーにおいて最も頻繁に使われる操作の一つです。Microsoftは現在、Microsoft Edgeスクロール体験の大幅な改善を実装しつつあります。その主な目的は、スクロールの速度と応答性の向上です。「EdgeでのスクロールがWindowsの他の操作と比べて物足りない」と感じたことがある方にとって、この改善は大きな変化をもたらすかもしれません。

Microsoft Edgeへのスクロールに関するフィードバック

Canary版Edgeを利用するユーザーから寄せられた数千件のフィードバックを分析したところ、以下のような内訳が明らかになりました。

  • 操作感(個性)に関する指摘:41%
  • 機能的な問題:39%
  • 特定のパフォーマンス問題:13%
  • PDFスクロールに関する問題:5%
  • その他の一般的なフィードバック:2%

これらの結果を受けて、Microsoft Edgeチームは「操作感」と「パフォーマンス」の2点に重点を置いて開発を進めることを決定しました。この目標が達成されれば、Edgeのスクロール体験はWindows 10のネイティブアプリと同等の快適さに近づくことになります。

Microsoft Edgeにおけるスクロールパフォーマンスの改善内容

Microsoftは、かつて旧EdgeHTML版EdgeがChromeよりも優れていた機能を、Chromium版Edgeにも取り込む作業を進めています。Edgeは現在Chromiumベースですが、チームとしては両者の長所を組み合わせるのが最善だと考えています。今回実装される主な改善点は以下の6つです。

  1. スクロール用の新しいアニメーションカーブ
  2. パーセントベースのスクロール
  3. ルートスクローラーでのオーバースクロールバウンス効果
  4. チェーンに代わるスクロールラッチング
  5. フリングブースト
  6. Quick Flickの廃止

また、Edgeが複数のプラットフォームで利用可能になったことを受け、OSに依存する機能の分離も並行して進められています。

1. スクロール用の新しいアニメーションカーブ

新しいアニメーションカーブにより、スクロールアニメーションがより滑らかで自然になります。速度が急激に変化した際の動きがより触感的になり、唐突さが軽減されます。マウスホイール、キーボード、スクロールバー、あるいはタッチによるフリング操作など、どの方法でもこの改善を体感できます。

注: 一部の従来型の非PTPタッチパッドでは、この機能はまだ調整中です。詳細については、Insiderビルドで今後発表される予定です。

2. パーセントベースのスクロール

Microsoft EdgeがChromium版に移行して以降、スクロール値はChromiumの仕様に基づく固定値でした。今回、Microsoftチームはスクローラーの高さを使ってスクロール量(デルタ)を計算する「パーセントベースのスクロール」を復活させます。これにより、小さいスクロール領域でのナビゲーションが格段にしやすくなります。

参考までに、ChromeなどのChromium系ブラウザーでは、マウスホイール1回転につき100px、スクロールバーボタンのクリックやキーボードの矢印キー1回の押下につき40pxという固定値が使われています。

3. ルートスクローラーでのオーバースクロールバウンス効果

「ラバーバンド効果」とは、ページの終端に達した際にページの下部が弾むように表示されるエフェクトのことです。ユーザーに対して「ページの終わりまでスクロールした」ことを視覚的に伝えるサインとなります。この機能を好むユーザーは全体の71%に上りました。

注: 新しいアニメーションカーブと同様に、この機能も現時点ではタッチ入力およびPTPタッチパッド入力による任意方向のスクロールには有効になっていません。

4. チェーンに代わるスクロールラッチング

「スクロールチェーン」は、要素をクリックやタップした際にページが不意にジャンプするのを防ぐための仕組みです。しかし場合によっては、逆にページが突然最下部までジャンプしてしまう原因となることもありました。Microsoftはこのチェーン方式を煩わしいものと判断し、この問題を解決する「スクロールラッチング」を採用することにしました。

5. フリングブースト

アニメーションカーブと統合された「フリングブースト」は、高速スクロールによって目的の場所へ素早く到達できるようにする機能です。ページ内のおおよその目的地が分かっている場合など、読みたい位置まで手早く移動したい場面で特に威力を発揮します。

6. Quick Flickの廃止

「Quick Flick」は、スクロールに小さな加速を加える機能でした。ユーザーが素早くスクロールできるよう設計されたものでしたが、実際には過度に大きいスクロールを引き起こす結果となっていました。このため、廃止されることになりました。

さらに、Microsoft Edgeチームは今後のアップデートに向けて、以下の機能についても検討を進めています。

  1. サブスクローラーでのオーバースクロール効果
  2. ピンチズーム時のオーバースクロール効果
  3. フィードバックに基づく、個々の操作感エフェクトやインタラクションのさらなる調整

これらの機能はまだCanaryチャネルでテスト中のため、正式リリースまでには2〜3ヶ月ほどかかる見込みです。早期に試してみたい方は、Betaチャネルを利用することで先行アクセスが可能です。

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