Windows 10のナレーター(Narrator)の使い方完全ガイド|起動・終了・設定・ショートカットキー一覧
Windows 10には、前世代のWindowsと同様にナレーター(Narrator)という機能が搭載されています。この機能は、視覚・聴覚・身体機能に障害をお持ちの方を支援するためのアクセシビリティ機能です。高齢の方や、生まれつき手指の不自由さや移動の制約がある方にとっても、パソコン操作の大きな助けとなります。本記事では、Windows 10でナレーターを活用する方法を詳しく解説します。

Windows 10でナレーターを使う方法
ナレーターは、テキストを読み上げてくれるWindows標準搭載のツールです。画面上の文字はもちろん、ドキュメント、設定項目、そしてパソコン上で発生するイベント(音量をオフにしたとき、ボタンをクリックしたときなど)についても音声で通知してくれます。視覚に障害のある方がパソコンを快適に利用するための強力なサポートとなる機能です。
本記事で解説する内容は以下のとおりです。
- ナレーターの起動方法
- ナレーターの終了方法
- ナレーターキーとは
- ナレーターの各種設定
- スタートアップオプション
- ナレーターの音声のカスタマイズ
- 読み上げる内容の選択
- 入力時に読み上げる内容の選択
- キーボード設定で独自のコマンドを作成
- Windows 10ナレーターのキーボードショートカット一覧
1] Windows 10でナレーターを起動する方法
ナレーターを頻繁に使う方は、Windowsの起動時に自動的に立ち上がるよう設定しておくのがおすすめです。そうすれば、ログインのたびに手動で起動する必要がなくなります。初めて使う場合は、Win + Ctrl + Enterキーを押すことでナレーターを即座に起動できます。その際、「サインイン後にナレーターを開始する」オプションを選択しておきましょう。
2] Windows 10でナレーターを終了する方法
ナレーターを終了するにはCaps Lock + Escキーを押します。また、読み上げを一時停止したいだけの場合はCtrlキーを押し、再開するときはCaps Lock + Mキーを使用します。
3] ナレーターキーとは?
Windows 10では、Caps LockキーまたはInsertキーがナレーターキーとして機能します。多くのショートカットコマンドは、このナレーターキーとの組み合わせで実行されます。
関連記事:Windows 10のナレーター設定を構成する方法
4] ナレーターの各種設定
ナレーターを快適に使いこなすには、自分のニーズに合わせた初期設定を行うことが重要です。まず最初に行いたいのが、ナレーターウィンドウを最小化した状態で起動する設定です。ナレーターウィンドウの上部にある「ナレーターの開始時にナレーターホームを表示する」のチェックを外しましょう。
次に、設定アイコンをクリックするか、Win + Ctrl + Nキーで直接設定画面を開きます。以下の項目を順に確認していきましょう。
a] スタートアップオプション

- ナレーターのショートカットキーの有効/無効化
- サインイン後にナレーターを開始するかどうか(現在のユーザーのみ/すべてのユーザー)
- ナレーターホームの表示/非表示
- ナレーターをシステムトレイに最小化する
b] ナレーターの音声をカスタマイズ

ここでは、ナレーターの読み上げをより効果的にするための設定が可能です。既定の音声、読み上げ速度、ピッチ(声の高さ)、音量を変更できます。また、他のアプリの音量を下げる設定も可能です。
複数のオーディオデバイスをお持ちの場合は、出力先デバイスを選択することもできます。ナレーターの音量を調整するには、Caps Lock + Page Upで音量を上げ、Caps Lock + Page Downで下げます。
c] 読み上げる内容を選択する

ナレーターは、クリックしたもの、キーボードで押したキー、キーボードで移動した対象など、あらゆるものを読み上げるのが既定の動作です。すべてのオプションをオンにしておくのは良いことですが、慣れてきたら不要なものはオフに切り替えることをおすすめします。
読み上げの詳細度には、以下の5段階のレベルがあります。
- テキストのみ
- 一部のコントロールの詳細
- すべてのコントロールの詳細
- 一部のテキストの詳細
- すべてのテキストの詳細
これらのレベルはナレーターキー + Vで切り替えられます。さらに、書式付きテキストの強調表示、ふりがな(発音表記)、句読点での一時停止、高度な情報の読み上げなどの細かい設定も行えます。
同様に、コンテキスト提供ボタンのレベル、Windows上の特定の操作方法に関するヒント、サウンドキュー(音による合図)なども調整可能です。
d] 入力時に読み上げる内容を選択する
ナレーターは入力中も常に読み上げを行うため、場合によっては煩わしく感じることがあります。キーボード操作に慣れている方は、一部の機能をオフにしてもよいでしょう。
おすすめの設定は、単語ごとの読み上げをオフにし、ファンクションキー、Shift、Altなどの特殊キーのみ読み上げるようにすることです。
e] キーボード設定で独自のコマンドを作成する
これらの設定では、キーボードレイアウトの変更、ナレーターキーのロック、そして独自のコマンド作成ができます。最後の2つのオプションは、複数のキーの組み合わせを覚えるのが苦手な方にとって非常に便利な機能です。「コマンドを作成する」リンクをクリックして、好みに合わせて設定を変更しましょう。
さらに、ナレーターでは点字ディスプレイを使用することもできます。パソコンと点字ディスプレイを通信させるための専用ソフトウェアのインストールが必要です。
5] Windows 10ナレーターのキーボードショートカット一覧
- Ctrl:読み上げを停止
- Caps Lock + M:読み上げを開始
- Caps Lock + Page Up:音量を上げる
- Caps Lock + Page Down:音量を下げる
- Caps Lock + +(プラス):読み上げ速度を上げる
- Caps Lock + −(マイナス):読み上げ速度を下げる
- Caps Lock + C:現在の日付と時刻を読み上げる
- Caps Lock + D:アイテムを読み上げる
- Caps Lock + S:アイテムをスペル付きで読み上げる
- Caps Lock + V:フレーズを繰り返す
- Caps Lock + W:ウィンドウを読み上げる
- Caps Lock + H:ドキュメントを読み上げる
- Caps Lock + Ctrl + U:現在のページを読み上げる
- Caps Lock + U:次のページを読み上げる
- Caps Lock + Shift + U:前のページを読み上げる
- Caps Lock + Ctrl + I:現在の段落を読み上げる
- Caps Lock + I:次の段落を読み上げる
- Caps Lock + Shift + I:前の段落を読み上げる
- Caps Lock + Ctrl + O:現在の行を読み上げる
- Caps Lock + O:次の行を読み上げる
- Caps Lock + Shift + O:前の行を読み上げる
- Caps Lock + Ctrl + P:現在の単語を読み上げる
- Caps Lock + P:次の単語を読み上げる
- Caps Lock + Shift + P:前の単語を読み上げる
- Caps Lock + R:含まれる領域内のすべてのアイテムを読み上げる
- Caps Lock + Q:含まれる領域内の最後のアイテムへ移動
- Caps Lock + Y:テキストの先頭へ移動
- Caps Lock + B:テキストの末尾へ移動
- Caps Lock + J:次の見出しへジャンプ
- Caps Lock + Shift + J:前の見出しへジャンプ
- Caps Lock + K:次の表へジャンプ
- Caps Lock + Shift + K:前の表へジャンプ
- Caps Lock + L:次のリンクへジャンプ
- Caps Lock + Shift + L:前のリンクへジャンプ
- Caps Lock + F3:行内の次のセルへジャンプ
- Caps Lock + Shift + F3:行内の前のセルへジャンプ
- Caps Lock + F4:列内の次のセルへジャンプ
- Caps Lock + Shift + F4:列内の前のセルへジャンプ
- Caps Lock + Space:主アクションを実行
- Caps Lock + →(右矢印):次のアイテムへ移動
- Caps Lock + ←(左矢印):前のアイテムへ移動
- Caps Lock + ↑/↓(上下矢印):ビューを変更
- Caps Lock + F1:コマンドの一覧を表示
- Caps Lock + F2:現在のアイテムのコマンドを表示
- Caps Lock + F12:文字読み上げモードの切り替え
- Caps Lock + Enter:検索モードの切り替え
- Caps Lock + Num Lock:マウスモードの切り替え
- Caps Lock + A:詳細度モードの変更
- Caps Lock + Esc:ナレーターを終了
- Caps Lock + Z:ナレーターキーをロック
- Caps Lock + G:ナレーターカーソルをシステムカーソルへ移動
- Caps Lock + T:ナレーターカーソルをポインターへ移動
- Caps Lock + Backspace:1つ前のアイテムへ戻る
- Caps Lock + Insert:リンクされたアイテムへジャンプ
- Caps Lock + F7:現在の列を読み上げる
- Caps Lock + F8:現在の行を読み上げる
- Caps Lock + F9:現在の列ヘッダーを読み上げる
- Caps Lock + F10:現在の行ヘッダーを読み上げる
- Caps Lock + F5:ナレーターがいる行と列を読み上げる
- Caps Lock + F6:表のセルへジャンプ
- Caps Lock + Shift + F6:セルの内容へジャンプ
- Caps Lock + Ctrl + ←(左矢印):親要素へ移動
- Caps Lock + Ctrl + ↓(下矢印):次の兄弟要素へ移動
- Caps Lock + Ctrl + ↑(上矢印):前の兄弟要素へ移動
これらのアクセシビリティ機能を活用すれば、Windows 10ユーザーの皆様にとって、より快適で使いやすいパソコン環境が実現できるはずです。
関連記事:Windows 10ナレーターの新機能
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