すべてのWindowsユーザーが知っておくべきPowerShell基本コマンド10選
Windows PowerShellは非常に強力なツールで、コンピューター上でのほぼあらゆる操作を実行できます。ただし、コマンドラインツールであるためGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を持たない点が難点です。それでも、GUIベースの画面がフリーズしたり応答しなくなったりした場合には、PowerShellが大きな助けになります。残念ながら、一般ユーザーの多くはPowerShellを最大限に活用するための知識を持っていません。そこで本記事では、Windows 10/11で作業効率を高められる、覚えておきたい基本のPowerShellコマンド10選をご紹介します。

覚えておきたいPowerShellコマンド10選
始める前に、ひとつ注意点があります。これから紹介するコマンドレットの中には、パソコンの設定や構成を変更するものが含まれています。コマンドレット(cmdlet)とは、単一の機能を実行するPowerShellスクリプトのことです。万が一に備えて、事前にシステムの復元ポイントを作成しておきましょう。コマンド実行中に問題が発生しても、復元ポイントからパソコンを元の状態に戻せます。
今回紹介するのは、以下のような操作ができるコマンドレットです。
- UWPアプリケーションを起動する
- コマンドレットのヘルプを表示する
- 類似のコマンドを検索する
- 特定のファイルを探す
- ファイルの内容を読み取る
- パソコン上のすべてのサービスの情報を取得する
- パソコン上のすべてのプロセスの情報を取得する
- 実行ポリシーを設定する
- ファイルやディレクトリをコピーする
- ファイルやディレクトリを削除する
1. UWPアプリケーションを起動する

PowerShellを使えば、UWPアプリケーションを数秒で起動できます。ポイントはコマンドを正しく入力することです。たとえば、次のコマンドでWindowsの設定アプリを起動できます。
Start-Process "ms-settings:"
その他のUWPアプリ用URIについては、microsoft.comの公式ドキュメントで詳しく確認できます。
2. コマンドレットのヘルプを表示する

「どんなコマンドを使えば目的の操作ができるのか分からない」「このコマンドレットは何をするものなのか知りたい」というときは、Get-Helpコマンドレットが便利です。主な使い方は以下の通りです。
Get-Help Get-Help <コマンド名> Get-Help <コマンド名> -Full Get-Help <コマンド名> -Example Get-Help *
1つ目はGet-Help自体の使い方を表示し、2つ目は指定したコマンドレットの概要を表示します。3つ目は詳細情報を、4つ目は詳細情報に加えて具体的な使用例を表示します。5つ目は、利用可能なすべてのコマンドの一覧を出力します。
3. 類似のコマンドを検索する
同種のコマンドや、特定のキーワードを含むコマンドを探すには、Get-Commandコマンドレットを使用します。すべてのコマンドレットが一度に表示されるわけではないため、フィルターを組み合わせると効果的です。
Get-Command -Name <名前> Get-Command -CommandType <種類>
1つ目は指定したキーワードを含むコマンドレットを検索し、2つ目は特定の機能を持つコマンドレットを種類別に絞り込みます。
4. 特定のファイルを探す

特定の場所にあるファイルやフォルダーを確認したい場合は、Get-Itemコマンドレットを使用します。
Get-Item <パス>
これで、指定したパス直下の内容が一覧表示されます。
5. ファイルの内容を読み取る

ファイルの中身を確認したいときは、Get-Contentコマンドを使用します。
Get-Content <拡張子を含むファイルのパス>
6. すべてのサービスの情報を取得する

Get-Serviceコマンドレットを使うと、パソコン上で実行中・停止中のすべてのサービスを一覧表示できます。サービスの操作には、以下の関連コマンドレットも利用できます。
Start-Service <サービス名> Stop-Service <サービス名> Suspend-Service <サービス名> Resume-Service <サービス名> Restart-Service <サービス名>
7. すべてのプロセスの情報を取得する

Get-Serviceと同じ考え方で、Get-Processコマンドレットを使うと、実行中のすべてのプロセスを一覧表示できます。プロセスの操作には、以下のコマンドレットが役立ちます。
Start-Process <プロセス名> Stop-Process <プロセス名> Wait-Process <プロセス名>
8. 実行ポリシーを設定する
PowerShellではスクリプトの作成・実行が可能ですが、セキュリティ対策として制限が設けられています。セキュリティレベルは4段階あり、Set-ExecutionPolicyコマンドレットに続けて以下のいずれかを指定します。
Set-ExecutionPolicy Unrestricted Set-ExecutionPolicy AllSigned Set-ExecutionPolicy RemoteSigned Set-ExecutionPolicy Restricted
上から順に、セキュリティレベルは「低」から「高」へと変わります。
9. ファイルやディレクトリをコピーする

Copy-Itemコマンドレットを使うと、ファイルやフォルダーを別の場所へコピーできます。構文は以下の通りです。
Copy-Item "E:\TWCTest.txt" -Destination "D:\"
10. ファイルやディレクトリを削除する

削除の場合は、Remove-Itemコマンドレットを使用します。構文は以下の通りです。
Remove-Item "E:\TWCTest.txt"
ほかにも便利なコマンドレットをご存じの方は、ぜひコメント欄で教えてください。
よくある質問
PowerShellコマンドの一覧を取得するには?
PowerShellには200以上のコマンドが用意されています。すべてを確認したい場合は、Get-Commandを使えば、モジュール・エイリアス・コマンドの一覧をまとめて出力できます。一覧を保存したい場合は、出力結果をテキストファイルに書き出して保存しましょう。Excelで開けば、用途別に分類整理することもできます。
CMDとPowerShellの違いは?
PowerShellは、従来のcmd(コマンドプロンプト)を高度化したものです。単なる操作画面ではなく、システム管理を支援するスクリプト言語としての側面も持っています。さらに、コマンドプロンプトのコマンドもそのままPowerShellで実行できます。Windows 11では、両方を切り替えて使えるWindows Terminalも提供されています。

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