Windowsの一時ファイルとは?場所・作成理由・安全な削除方法まで徹底解説
これまでに、Temporary Internet Files(一時インターネットファイル)、Index.datファイル、Cookie、Prefetchファイルなど、いくつかのテンポラリファイルの性質について解説してきました。本記事では、パソコンが通常の動作中に生成する「Windowsの一時ファイル(テンポラリファイル)」について、その概要から保存場所、削除方法まで詳しく見ていきます。
Windowsの一時ファイル(Temporary Files)とは
Windows 11/10における一時ファイルの定義
Windowsの一時ファイルとは、その名の通り「一時的にのみ使用され、作業が完了すれば不要になるジャンクファイル(ゴミファイル)」のことです。こうした一時ファイルは、ファイルの作成中や処理中、使用中にデータを一時的に保持するために生成されます。
一時ファイルが作成される理由
Windowsの一時ファイルは、タスクに割り当てられるメモリが十分でない場合などに、オペレーティングシステムが通常の動作の中で自動的に作成します。
また、グラフィックソフト、動画編集ソフト、メディア編集ソフトなど、大量のデータを扱うアプリケーションも一時ファイルを作成します。しかし、こうして作られた一時ファイルは、作業が終わった後も削除されずに残されることが多く、結果としてディスク容量を無駄に消費する原因となります。
さらに、プログラムによってはバックアップ目的で一時ファイルを作成する場合もあります。たとえばMicrosoft Officeでは、開いている文書の一時ファイルを数分ごとに自動保存しています。文書を保存して正常に終了すれば一時ファイルは削除されますが、プログラムが予期せずクラッシュした場合には一時ファイルが残ります。このため、システムやアプリが異常終了した際に、失われたデータを復旧する助けになることがあります。
本来ならば、プログラムの終了時に一時ファイルは自動的に削除されるのが理想です。しかし現実には必ずしもそうならず、ディスク容量の無駄につながるケースが少なくありません。
一時ファイルの保存場所
Windowsの一時ファイルは、主に次の2か所に保存されています。
- %systemdrive%\Windows\Temp
- %userprofile%\AppData\Local\Temp
C:\Windows\Temp フォルダを開こうとすると、「現在このフォルダーにアクセスする権限がありません」というメッセージが表示されることがあります。その場合は「続行」をクリックしてください。フォルダ内の内容は、ほとんどが .tmp、.temp、.txt ファイルであることが確認できます。
もう一方のフォルダは、通常 C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Temp にあり、ユーザーごとに個別に作成されます。これは隠しフォルダになっているため、表示するにはまずフォルダーオプションからシステムフォルダの「隠しファイルを表示する」設定を有効にする必要があります。
Windowsオペレーティングシステム自体が作成した一時ファイルは通常 %system%\Windows\Temp フォルダに保存されます。一方、ユーザーが何らかのソフトを実行した際に作成された一時ファイルは、各ユーザーのプロファイル内にある %userprofile%\AppData\Local\ フォルダに格納されます。
特定のソフトウェアの一時ファイルは、そのソフトの親フォルダ内のサブフォルダに保存されている場合もあります。
まれに、一時ファイルや一時ファイル用フォルダがCドライブ(システムドライブ)のルートディレクトリ直下に作成されることもあります。そのようなフォルダを見つけた場合は、内容をよく確認し、本当に一時ファイルだけが含まれていると確信できたら削除するとよいでしょう。
Tempフォルダの場所を変更する方法
必要であれば、一時ファイルフォルダの保存場所を変更することも可能です。手順は以下の通りです。コントロールパネルから「システム」のプロパティを開き、「環境変数」を選択して、システム変数およびユーザー変数をお好みに応じて編集します。

ただし注意が必要です。セキュリティ上の理由から、すべてのユーザープロファイルで一時フォルダを共通化することは決してお勧めできません。過去には、特定ソフトウェアの不適切なファイルアクセス許可や競合状態(race condition)が原因で、一時ファイルに関連するセキュリティ脆弱性が発生した事例があります。
関連記事: System32フォルダ内の tw tmp フォルダとは?削除しても問題ない?
一時ファイルフォルダを空にする方法
一時ファイルを削除する方法は複数あります。フリーのジャンクファイルクリーナーを使用するか、Windowsに標準搭載されている「ディスククリーンアップ」ツールを使えば、Tempフォルダの内容を簡単に空にできます。
サイズが大きいからといって、Windows InstallerフォルダやWinSxSフォルダの中身を空にしようと考えている方は要注意!実行前に必ずよく検討してください。

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