Windows 11/10のCharmap(文字コード表)とEudcedit(ユーザー定義文字エディター)の使い方
ドキュメントに特殊文字や記号を挿入したい場面はよくあります。Windows 11/10にはCharmap(文字コード表)という組み込みツールが標準搭載されており、これを使えばあらゆる特殊文字や記号をドキュメントに挿入できます。このツールを知っているユーザーは、インターネットで特殊文字を探す手間が省け、時間を大幅に節約できます。では、自分だけのオリジナル文字や記号を作成したい場合はどうでしょうか?実はそれにも組み込みツールが用意されています。それがEudcedit、通称「Private Character Editor(ユーザー定義文字エディター)」です。
本記事では、Windows 11/10に搭載されているEudceditとCharmapという2つの組み込みツールの使い方を詳しく解説します。
Windows 11/10のEudceditで独自の特殊文字・記号を作成する
オリジナルの特殊文字や記号を作成したい場合は、Eudceditツールを使用します。ユーザー定義の特殊文字を作成できることから、「Private Character Editor(プライベート文字エディター)」とも呼ばれています。以下の手順でWindows 11/10上のEudceditを起動できます。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「eudcedit」と入力してOKをクリックします。
また、検索ボックスに「eudcedit」または「Private Character Editor」と入力して起動することも可能です。Eudceditを起動すると、下のスクリーンショットのようなインターフェースが表示されます。

カスタム文字の作成手順については後ほど詳しく説明しますが、その前にこのツールの特徴を把握しておきましょう。特殊文字のデザインを始める前に、まず一意のコードを選択する必要があります。利用可能なセルの中から任意のものを選び、そこに記号や文字をデザインできます。ここでは例として1行目1列目のセルを選択しました。このセルのコードはE000です。OKをクリックすると、グリッド状の作業スペースが表示され、ここで自由に文字や記号をデザインできます。

上のスクリーンショットのように、コードはメニューバーの下に表示され、文字や記号を描くために必要なすべてのツールが左側に配置されています。それでは、各ツールの機能を順番に見ていきましょう。
- 鉛筆:デフォルトで選択されているツールです。グリッド上のマスを1つずつ塗りつぶします。
- ブラシ:グリッド上の4マスを一度に塗りつぶせるツールです。
- 直線:作業スペース上に水平・垂直・斜めの直線を描く際に使用します。
- 中抜き四角形/塗りつぶし四角形:名前の通り、それぞれ中空の四角形と塗りつぶした四角形を描くためのツールです。
- 中抜き楕円形/塗りつぶし楕円形:円や楕円を、中空・塗りつぶしの両パターンで描けます。
- 長方形選択:描いた文字の特定部分を選択できます。選択後、その領域を移動したり削除したりできます。
- 自由形式選択:長方形選択が矩形範囲しか選択できないのに対し、こちらは不規則な形状も自由に選択できます。
- 消しゴム:特定の部分を消すのに使えます。
これらのツールはすべて「ツール > 項目」メニューからもアクセスできます。切り取り・コピー・貼り付けは「編集」メニューにあり、グリッド表示のオン/オフは「表示」メニューで切り替えられます。
Windows 11/10でのEudceditの使い方
ここからは、Private Character Editorを使ってカスタム文字や記号を作成する具体的な手順を見ていきましょう。このツールでは、次の2つの方法でカスタム文字を作成できます。
- 既存の文字を使わず、ゼロから新しいカスタム文字を作成する
- 既存の文字をもとに新しいカスタム文字を作成する
1] ゼロから新しいカスタム文字を作成する
まず、前述の手順に従って、カスタム文字を描くためのグリッド作業スペースを開きます。デフォルトでは、シートはシステム上のすべてのフォントにリンクされています。つまり、作成した文字は保存後にすべてのフォントで使用可能になります。特定のフォントだけで使えるようにしたい場合は、この設定を変更する必要があります。「ファイル > フォントのリンク」を開いてください。

新しいウィンドウが表示されます。リストからフォントを選択し、「名前を付けて保存」をクリックします。フォントに任意の名前を付けて「保存」ボタンをクリックし、最後にOKをクリックしてフォントのリンクウィンドウを閉じます。

これでオリジナルの文字や記号をデザインする準備が整いました。アプリ左側にあるツールを使って、新しい文字や記号を作成しましょう。完成したら「編集 > 文字の保存」を選択するか、キーボードのCtrl + Sキーを押して保存します。新しく作成した文字はすべて「Private Characters(ユーザー定義文字)」という名前で保存されます。

次に、Private Character Editorを閉じてCharmapアプリを開きます。リンクしたフォントの中に「Private Characters」という名前でカスタム文字が登録されているのが確認できます。たとえば、Centuryフォントにカスタム文字をリンクさせた場合、「Century (Private Characters)」として利用できるようになります。

2] 既存の文字をもとに新しいカスタム文字を作成する
続いて、Eudceditで既存の文字をベースに新しいカスタム文字や記号を作成する方法を紹介します。まず、作業スペースに文字を挿入する必要があります。「編集 > 文字のコピー」を選択してください。

挿入した文字を各種ツールで編集し、完成したらCtrl + Sキーを押して保存します。

Charmapでドキュメントに特殊文字・記号を挿入する
Charmapは、Windows 11/10に標準搭載されたアプリで、多数の特殊文字や記号を収録しています。ご存知の方も多いでしょう。このアプリを使えば、π(パイ)、度(°)、λ(ラムダ)などの特殊文字や記号をクリップボードにコピーし、ドキュメントやその他の対応アプリに貼り付けることができます。さらにCharmapには検索機能も備わっており、目的の文字や記号を素早く見つけられます。
なお、Unicodeが分かっている文字であれば、Charmapを開かずに直接ドキュメントへ挿入することも可能です。Unicodeは世界共通の文字エンコーディング規格で、すべての文字に固有の番号やコードを割り当てて定義しています。以下の手順でWindows 11/10のCharmapを開きましょう。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「charmap」と入力してOKをクリックします。
起動したら、文字を選択してクリップボードにコピーするだけです。
関連記事
- CatchCar:ドキュメントにUnicodeや特殊文字を挿入できるツール
- WizKey:英語キーボードでアクセント付き文字や特殊文字を入力できるツール
- WinCompose:特殊文字や記号を挿入できるツール
-
Windows 11/10でペイントを開く・使う方法【初心者向けガイド】
Microsoftペイントは、Windows 11/10に標準搭載されている重要なアプリケーションで、ペイントのキャンバス上にさまざまな画像を作成・描画するために使用されます。ペイントアプリには、多彩なツール、さまざまな種類のブラシ、図形、豊富なカラーパレットが用意されており、画像の描画や編集が自由に行えます。さらに、Webから画像をダウンロードしてペイントのキャンバスに貼り付け、思い通りの形に編集することも可能です。 Windows 11/10でMicrosoftペイントを使用する方法 ペイントアプリを開くには、スタートボタン > Windows アクセサリ > ペイント の順に
-
Windows 11/10のメールアプリの使い方完全ガイド|アカウント追加から署名・通知設定まで
MicrosoftはWindows 11/10のメールアプリに対して数多くの改良を重ねてきました。かつての平凡なアプリから、非常に使い勝手の良いアプリへと進化を遂げています。本記事では、新機能の紹介をはじめ、新しいメールアカウントの作成・追加方法、署名の作成、メールの送受信方法などを詳しく解説します。 メールアプリは、Web版やOffice版のOutlookを簡略化したアプリです。メールの確認や差出人への返信に必要な基本機能はすべて備えているため、ほとんどのユーザーにとって十分な仕上がりといえます。ただし、より高度な機能を求める上級者には、物足りなく感じられるかもしれません。 Windows